Mさん達が愛知県から和歌山県庁を訪ねてくれました。寒い中、ご丁寧に僕に会うために和歌山県に来てくれたことを深く感謝しています。訪問してくれたのは、日本の食の確保について、エネルギー問題への対応について、地域創生の取り組みについて、高齢者福祉を目指した地域づくりについて、ハラル認証によるムスリムの観光誘客についてなどを話し合いました。
食に関しては、水産資源の減少が大きな問題になっていることから養殖や稚魚の確保など、従来の水産業から育成する水産業へと変貌を遂げていることへの対応について協議を行いました。
エネルギーに関しては再生可能エネルギーの位置づけと燃料の確保について話し合いました。太陽光や風力の適地が限られていることから、バイオマス発電や地熱発電への注目が集まっていますが、バイオマスに関しては燃料の確保や地熱に関しては、やはり適地が限られていることが課題になっています。国内の森林を燃料に変換することは量とコストの問題があり難しい問題になっています。そこで外国からバイオマス燃料を輸入することになりますが、将来は自前の燃料で発電するようにすべきです。林業振興とこの分野での雇用を図るためにも、国内の森林資源を燃料にする体制とコスト削減を図ることが課題となっています。
地域創生や高齢者支援は、この分野における人材の確保が課題になっています。掛け声だけでは実務につながらないため、実践機会の確保やこの分野の検定などを実施することが必要となります。地域創生や高齢者福祉に関しては、公的資格の他に検定試験による人材育成を図っている団体もあり、行政や業界とこれらの団体と連携を図ることも県としたいと考えています。そこには災害発生時、そこから逃げる方法やペットとの共生が健康に資することなども課題として盛り込むことを提言しました。
そしてわが国はハラル認証を得ている食品会社が少ないことから、ムスリムが観光に来にくい状況になっています。来てもらえる環境づくりのためにはムスリム教徒に食事を提供する体制を整えることが必要です。そのためにはハラル認証を取りやすいしくみを作ることから始めることになります。和歌山県ではなかなか進んでいませんが、政策として観光を重要視している府県ではハラル認証にも注目し検討していると教えてもらいました。
ところで、経済が好調で資金が行きわたっている時は、政治はそれほど必要とされません。ところが経済が低迷している時は、教育や福祉などに代表される分野での平等性を確保するために政治の力が必要となります。政治とは富を創り出すこと、そして富を公平に配分することがその役割です。
今は政治力を発揮すべき時を迎えています。地域の課題でもあり、わが国の諸課題の共通認識を行い、府県を超えて議論と対応するしくみを整えたいと考えています。
中学校の同級生が友人を集めて懇親会を開いてくれました。とても良い方々を紹介してくれて、楽しく過ごすことができました。仕事を通じての地域への貢献や人がつながることで発展性を持ちたいことなどを話し合いました。
皆さんから意見を聞かせてもらいました。
- 「何人かの議員さんを知っていましたが、これだけ話しやすい議員さんは初めてです。今日が楽しかったのは片桐さんと会えたからだと思います」。
- 「前々からオーナーから片桐さんのことを聞いていました。今日の機会を作ってくれたことを嬉しく思いますし、定期的に開催したいと思っています」。
- 「私の友人にも今日のことの話をして、次回の集まりには誘いたいと思います。仕事の関係者だけの懇親会は話題が限られてくるので、異業種の人が参加する懇親会は楽しいと思います」。
中学校の時の同級生であるオーナーは「僕ができることは人をつなぐことぐらいです。御恩をお返しできるのは、こんなことぐらいしかありません。できないことが多いのですが、みんなに協力してもらいます」と話してもらいました。温かい心に打たれた懇親会となりました。