映画「海難1890」で県外やトルコに知名度が向上している和歌山県串本町。串本町は「海難1890」の舞台となったところで、トルコからの観光客が訪れる本州最南端の町となっています。本州で一番早く春が訪れる素敵な場所となっています。かつてこの場所でトルコの軍艦エルトゥールル号が遭難し、串本町の皆さんが救助したことから日本とトルコとの友好関係が始まっています。その物語が「海難1890」なので、観光地としての串本町が注目を集めています。
同じ和歌山県内にある南端の串本町と北端の和歌山市が観光で交流することができれば、和歌山県を訪れてくれる観光客の方に和歌山県の魅力を横断して伝えることができます。
現在のところ串本町を訪れるお客さんは和歌山市に立ち寄ることがなく、和歌山市を訪れるお客さんは串本町を訪れることはありません。折角、和歌山県に来てくれたのですから和歌山県の北から南までを観光して欲しいと思います。そんな橋渡しができないものか、話し合いました。
エルトゥールル号を救助した物語は串本町の財産であり和歌山県の財産ですから、この歴史を現代の観光に反映させ、和歌山県の歴史の一つとして訪れてくれる皆さんに持ち帰って欲しいと思います。
インバウンドによる中国人観光客が和歌山市にも大勢来ています。訪問したホテルの約50パーセントは中国人が宿泊していると聞かせてもらいました。ただ和歌山市で爆買と言われる買い物をしている様子はないということです。考えられる理由は、日本に来る中国人の多くは大阪や東京と和歌山を組み合わせて観光していることが多く、買い物は心斎橋や銀座で行っていること。和歌山市内で銀聯カードを使えるお店が少ないこと。中国人が欲しいと思う商品の取り扱いが少ないことなどがあります。
そして中国人が好む中国料理のお店が少ないことも理由として挙げられると話してくれました。日本料理が好きだと言っても、やはり滞在中は美味しい中国料理も食べたいと思っているようです。これらの買い物につながる理由を和歌山市として採用することがインバウンドの取り組みとして大切なことです。
もう一つ中国人観光に必要な取り組みのヒントがありました。例えばホテルの名物経営者がいるとします。その人と会って写真を撮りたいと思っているということです。中国人観光客の多くは写真が好きなので、観光地は勿論のこと、猫の駅長や人物を撮影したいと思っているようです。ホテルや鉄道の経営者や責任者が表れて、一緒に写真を撮影できるとなければ喜ばれますし、今の社会ならフェイスブックなどに掲載するので、その有名な日本人に会いたいと思ってやって来るということもあるようです。このようにお金を使わないでお客さんに喜んでもらえる企画を立てることを考えてみたいところです。考えるに当たっては中国人の意見を聞いてみることや、中国から日本に来て事業を行っている人の話を聞くことがヒントになります。
例えば、横浜の中華街は日本で最大の中華街ですが、和歌山市に横浜の中華街のお店と提携出来れば観光客が来てくれることにつながります。出来る出来ないを考えていると、ここから飛び出すことはできませんから、まずトライしてみることが始まりになります。
飲食店関係者が、和歌山市内の飲食店経営者が平成27年度の和歌山県の文化表彰を受けた理由を話してくれました。それはクック・スクールという取り組みをしていることも選考された要因だということです。クック・スクールとは、小学校の授業で料理の歴史や素晴らしさを教えている授業のことです。自分の職業が社会のみんなに幸せを与えていることや料理をする楽しさを伝えているのです。
これまで文化表彰は絵画や書道、音楽などの文化活動をしている人が受賞していたのですが、「飲食関係者が選ばれたのは初めてのことで、ようやく飲食が文化と認められた」と喜びと共に話してくれました。
今回、お祝いの会を開催することになり、飲食関係者の皆さんがこの祝賀会を応援しています。飲食関係者との新年会で嬉しい話を聞かせてもらいました。
- 食糧危機に備えて水産の分野では養殖、農業の分野では水耕栽培の大切さを教えてもらいました。収穫の安定した栽培と安全性の高い食料の生産は養殖と水耕栽培が適しているそうです。
- 悲しい通夜式に参列いたしました。森川後援会長のお母さんがお亡くなりになり、別れの通夜式となりました。明日の告別式で最後のお別れをすることになりますが、これまでのご厚情に心から感謝し、送りたいと思います。