和歌山市で消防出初式が行われました。和歌山城砂の丸広場において新春恒例の消防出初式が盛大に執り行われ、和歌山市を災害から守ってくれる皆さんが集まってくました。新春の冷たい空気に接すると心身とも引き締まります。改めて、災害から街を守ることが行政の役割であり、役割分担と的確で迅速な情報伝達の必要性を感じました。
平成28年1月1日には和歌山県の防災情報システム配信に誤報があり、海岸沿いや観光地などで混乱があったように、必要な情報配信システムが誤報として配信すると混乱してしまうことになります。災害情報は多重システムが必要ですが、一般的に多重にすればするほど人の管理が大変になりますから、ヒューマンエラーの可能性も高まります。
最後は人の問題になりますから、和歌山県や和歌山市の安全を守り、安心を確保するためにも、消防や消防団の皆さんの役割は重大なものです。新年にあたって消防関係者が一同に集まり、同じ目的を共有すること、大きな組織力を感じるとこは意味があることです。
皆さんの凛々しい姿に接し、和歌山県の安全と安心を願いました。
「地域活性化のために取り組むことは、どんなことでも観光がキーワードになると思います」と話を切り出してくれました。ウイークエンド農業や留学生の誘致、カジノでも、地域に欲しいと思うことは人に来てもらうことになります。人に来てもらうためには観光の要素が必要だと言うことです。観光とは光を観ることですから、普段の生活で観ることや体験できないことに出会えることを求めてくるのです。
農業でも、勉強でも、訪れてくれる場所にも、この地域で特別に体験できるものを提供することが観光だと言えます。教育と観光、文化と観光、農業と観光、食材と観光などを組み合わせると、これまでと違う発想が出てくることがあります。そんなことを実践できて教える機会が観光業界を目指す人に必要な環境であることを話し合いました。
観光はどんなことにでも相性が良く、例えばファッション、パフォーマー、ゲームコンテンツ、インバウンドなど、ソフト的な要素を加味すると違い観光施策が見え始めます。観光のカタチを話し合ったことで、これからの地方における観光について考えることができました。
都会は高等教育に接する機会が多いのですが、地方都市では機会がありません。地方創生の取り組みとして観光を学ぶことも考え方の一つになりそうです。
東北の津波被害を受けた場所に立って、「人の命を救う仕事をしたいと思いました」と話してくれました。一人の命を守る仕事をすることが使命だと思い、何ができるかを考えた結果を自分の仕事にすることにしているのがIさんです。
ですから自分の子どもに対しても「お父さんの仕事は人の命を助けることにつながるものだから」と誇りを持って話をしていると聞きました。自分の仕事に誇りを持って子どもに話すことができることは素晴らしいことです。誇りと自信こそ仕事に必要な要素であって、これまで社会になかったとしても社会から必要とされる仕事は伸びていくものです。
ただし社会に存在していない仕事を現実のものにするには、相当の時間を要します。しくみ作りと皆さんに必要性を理解してもらうこと。そして資金と人材を揃えることが必要となるからです。単に機材を揃えるだけの仕事なら、折角しくみを作っても大手企業は容易に参入してきますから、カギを握るのは人材と言うことになります。その仕事を遂行するための優れた人材を育成することと揃えることが、他の会社が真似できない優位性になります。人材と資金が市場の扉を開けることにつながるのです。
東北の津波で多くの命を失いましたが、そこから命を守ることを使命と思い立ち上がっているものもあります。失ったものの後から新しい種が芽生えて育ち、命を守ることを最大の価値として社会に登場させようとしています。人は決して同じ場所に留まっていないで進歩していることを感じます。