活動報告・レポート
2016年1月2日(土)
津秦新駅
津秦新駅

津秦在住の方から貴志川線に津秦駅を設置して欲しいという要望があります。その昔は津秦駅があったようですが、現存していない駅となっています。しかし津秦には向陽病院や福祉施設などがあることから利便性向上のために駅新設の要望が出始めています。

新駅を予定できる場所は既に確保されていて、並行して走る県道への安全確保が可能で新規調達の目途があれば、決して不可能な要望ではないと思います。既に津秦駅の設置図面案もできていたので、その図面を見せてもらいました。同じ貴志川線の神前駅と同じような長さと造りができる場所を確保していることから、地元の皆さんの熱意と行動によって動き出す可能性を秘めています。

地方鉄道は生活の利便性が良くなるのであれば、駅はいくつあっても良いと思います。

貴志川線の神前駅と日前宮駅との間は、貴志川線の中でも距離があるので津秦駅を設置しても問題はないようです。

津秦駅ができるとすれ、地元から乗車するお客さんの見込みや背景人口なども検討材料になると思いますから、地元からの盛り上げと和歌山電鐵の意向なども含めて、鉄道経営と地元振興の観点から総合的に検討されることになると思います。

津秦駅の設置が可能な候補地の確認と共に、地元の方の意見を聞かせてもらいました。

地域の取り組みとして、熱意と強い設置意思があれば支援したいと思っています。津秦に新しい駅を作るという地元の願いを預かりました。

新年の集まり

新年の集まりに参加しました。集まりの主宰は落合莞爾先生で、各界からのゲストが集まり日本史や世界経済の動向、和歌山県の政治、平成年がわが国にとっても転換期であることなどについて意見交換を行いました。転換期に際して従来の価値観を変える必要があり、その心構えに関しても話を伺いました。

歴史はファイナンスを知ることで権力の移り変わりと現代が分かります。時の経済を支配していたのは誰なのかを解明することが歴史を知り、歴史を現代に活かせることになります。歴史は現代に活かし、自分の行動に活かさなければ意味はありません。

懇談の中で先生は「現れないのが透明人間であるなら、考えないのは人間である」という名言を発してくれました。うまい表現をすると感心しましたが、私達はマスコミや人の論説や評論に左右される場合が多く、自分で考えることはしないようです。現代や社会を自分で考えるには歴史に関する知識が必要で、それが面倒だから論説を読み自分の意見にしていることが多いのです。

さて人口問題に関してですが、現在の人口構成を見る限り将来とも人口が増えることはありませんから、人口減少に合わせた国づくりと社会を設計する必要があります。これを良い方向で考えるなら、一人あたりの資源が増えることになるので豊かな生活につながることになります。地球上の資源は限られているので、人口が減少することは一人あたりで利用できる量が増えることになります。資源の使える量が増えることは豊かな生活の基本ですから、設計次第で人口減少社会は豊かな暮らしを実現することができます。政治家は社会現象を捉えて政策を考える必要があります。現代から将来を見通す力、それを歴史から学ぶのです。

リストラ経済ともいえる人口減少時代の経済対策を考えることが将来のヒントになるということです。近い将来、貨幣経済とエネルギー問題から人類は解放されることも考えられるそうです。人が考えたしくみで将来に及び固定化された体制はありません。つまり貨幣経済や現代のエネルギーのような永続的に思えることでも、将来とも存続していることはあり得ないということです。

全ては流動化していることを前提にすることを歴史は教えてくれます。1000年前の制度も体制も、100年前の価値観も現代で通用するものではありません。現代の社会における価値観が100年先も同じだと考える方が間違いだと分かります。

歴史を見ると国家の統一も通貨体制も、日本が世界で一番早く確立されています。これから先の世界を築くのも日本人だと思うので、その役割が私達に課せられています。

もしそれができないと思う人がいたとします。何故、そう思うのか理由があります。会社員の最大の価値は会社で出世することです。出世を最大の価値だと考えていると社会や世界のことは二の次の関心事であり、社会や世界のために自分で行動しようとは思いません。二年後の欲しいポストを得るために自分はどう行動するのか、どの上司に接近すれば良いのかなど考えていると、大局的な視点を持てませんから、この社会を変えようとも思わないし、変えられるとも思わないのです。

本当の歴史に関心を持っているのは、組織や社内の出世に関心を持たなくて良い人達です。上り詰めた人や組織人でない人達がこの国を、そして世界を変えよう、変えられると信じて行動するのです。そんな人たちが世界を変えていくので、豊かさも享受しているのです。制度を作った人がそれを運用できるのは世の常だからです。

ですからファイナンスを見れば歴史が分かるにつながります。先生との時間はとても勉強になります。