活動報告・レポート
2015年12月27日(日)
外国語力
外国語力

子どもの外国語教育に関する話をしました。和歌山県の小学校も外国語教育を行っていますが、他府県と比較して遅れているように感じます。その根本に、国語は全ての教科の基本だから国語力を中心としていることも一因だと聞かせてもらいました。国語力が数学や理科、社会などにも影響するので、まず基本となる国語力を身に着けることを考えているようです。

これは当然のことで、国語力を疎かにすべきとはだれも思っていません。国語力を強化することは当然のこと、そこに外国語力を身に着けるようにすべきということです。小学生の時は学問を吸収する力が優れていますから、この大切な時期に国語と同じように外国語を身に着けないともったいないと思います。日本以外の国、一部の共産主義国を除く国では子どもが小さい頃から外国語教育を実践しています。それらの国の人が母国語を扱えないことはなく、母国語と外国語の二か国語を上手に話しています。

和歌山県をビジネスで訪れた英語圏の人が次のように言っていたようです。

「和歌山県の人はほとんど英語が話せませんね。ビジネスでもショッピングをしても観光をしても、英語を話せる人は少ないので驚きます」という意見だそうです。

日本を訪れる外国人が、和歌山県で英語を話せる人の割合が全国と比較して低いと感じていることを憂いたくなります。

和歌山県内に輸出関連産業が少ないことから外国との交流機会が少ないことや、外国人観光客が訪れることが少なかったことなどが要因だと思いますが、これからは市場が更に開放されていくので外国人との交流機会が増えると思いますし、外国人観光客も増加していることと今後もインバウンドの観光施策として増加を目指すことから外国人と接する機会が増えていきます。

また沖縄県の外国語教育に代表されるように、外国語を身に着けることに力を入れる府県の子ども達と和歌山県の子ども達は、高校を卒業した後は競争していくことになります。その地点において外国語力で後れを取っているなら、追いつくためには相当の力が必要です。子ども達が外国語力で後れを取らないためにも、小学校における外国語教育に真剣に取り組むべきだと思います。

社会に出た時、今までのように国内だけのビジネスの時代ではなくなっていることに気付くことになります。近い将来、社会人として英語は出来て当たり前で、第二外国語ができることを求められる時代になると思います。既に社会では英語を公用語としている企業もありますし、中国語ができる人材を求める企業も増えています。

小さな会社でも国内市場の縮小などから外国との取引を増加させているため、中国語のできる人材を採用している事例もあります。子ども達が国際社会を勝ち抜いていくためにも、外国語力の大切さを意識し教育に反映させるべきだと思います。

和歌山県公教育の是非はともかく、インターナショナルスクールのある府県で外国語の大切さを認識している家庭の子どもはそこで学んでいます。外国語教育の是非を議論して結論がでる時間を待っていることなく、もう自分の子どもに外国語を学ばせている家庭があるのも事実です。

大阪市内の知人の子どもはインターナショナルスクールで学んでいますが、「この学校を選択して良かった」と話しています。小学生ですがネイティブ級の英語を話し、両親が理解できない高いレベルの会話をしているようです。勿論、インターナショナルスクールで内では両親も英語で話さなければなりませんから決して低いレベルではないのですが、小学生でそのレベルに達していることに驚きます。

このように外国語教育の話をすると和歌山県の現状を憂いたくなります。県内で活動している価値観で考えるのではなく、国際社会で活躍できる人材を育てることを目指した教育を実践して欲しいと願っています。

その他
  • お墓参りに行ってきました。冷たい風が吹く中でしたが、今年もお礼と来年への期待を話してきました。良いことがたくさんあった今年を過ごさせてもらえていることに感謝しています。
  • 和歌山市長による消防団の激励に駆けつけました。消防団と婦人防火クラブの皆さんは年末の特別警戒体制を整えて街の安全を守ってくれます。和歌山市のために年末の警戒体制を取ってくれる皆さんに感謝すると共に、くれぐれも安全には留意して欲しいと願っています。本当にご苦労さまです。