活動報告・レポート
2015年12月26日(土)
雇用確保
雇用確保

女性経営者の方と懇談する時間をいただきました。年末のお忙しい中、事務所に立ち寄ってくれたことから懇談することができました。「和歌山県のこと、日本の将来のことが気になる年代になりました」と笑いながら話してくれました。

「日本の工場は海外に移転していますが、このような産業の空洞化は雇用を減少させるので若い人たちから仕事を奪っていることを懸念しています」。企業が利益を上げるために人件費が安くて工場立地に有利な国に拠点を置くことは理解できますが、その分だけ日本国内の雇用が減少していますし、一度、海外に工場を移転させてしまうと国内に戻ることはありませんから、将来の雇用も失われることになります。若い人達の働く場所が減少すれば、この国から活力は失われるのは当然のことです。若い人達か将来も安心できる生活の経済基盤を築くことができないからです。

「現代の経営者は利益を追求しすぎるので雇用を確保し、若い人を育てる意識が低いと思います」。続けて「私達の事業では日本から出ていくことは考えていません。若い人達を雇用し、収入を取ってもらい、この国を支えて欲しいと思うからです」と話してくれました。

人を育てながら収益を上げることは難しいことですが、挑戦的な経営姿勢を持っています。しかも実績に応じて賃金を支払うことを目指していますから、製品の原価が高くなることも考慮しているのです。このような経営者がいることは頼もしいことであり、若い人達がこの国で頑張れる土壌を作ろうとしていることは有り難いことです。

育てながら勝つことが難しいのは、プロ野球で例えると分かりやすいと思います。ペナントレースで優勝するためには戦える陣容を目指します。そのためにフリーエージェントで優秀な移籍選手を獲得することや実績のある外国人選手を獲得することを考えます。即戦力選手を揃えることで短期的には勝つことができます。しかし自前で若い選手を育てないことには、長期的に勝ち続けることは難しくなります。チーム内で長く活躍できる選手を育成することが継続して勝つために必要なことですが、そのためには優勝する可能性が低くなるシーズンを覚悟することも必要となります。才能があるけれども実績のない若い選手を抜擢することは、実績のある選手を控えにするなど勝つための未知の要素が増えてしまうからです。

現代、企業はヘッドハンティングなどで実績のある人を雇用しています。また新人にも即戦力を求めるため、企業内で教育費を使って育成するよりも、即戦力として既に出来上がった人を雇用する傾向が強くなってきました。社会に出ようとする若い人達にとって働く環境が整っているとは言えません。かつては、社会人になれば企業内研修や社内教育の機会がたくさんありました。20歳代はまだ一人前になるための育成期間中のような雰囲気があり、一人2千万円程度の教育費を充当していたという企業の話も聞いています。

現在の企業は社員教育にお金を掛けることは少なくなっています。一部企業では社内で外国語教育を実施しているところもありますが、それは既に戦力になっている社員のスキルを高めることを目的としていますから、新人を育成すると言う観点からは違うようです。

人件費を削減するために工場の海外移転を図っている企業が増えていることは、外国語ができる人材を雇用することや、海外の現地国の人を雇用することになりますから、ますます若い人の雇用がなくなります。しかもわが国の公教育では、話せる外国語教育が実践されていませんから、将来も雇用につながるように思えないのです。

人材に対する教育と育成、雇用確保と能力開発がわが国の活力を維持するために必要な要素ですから、若い人たちの雇用を促進する企業や経営者がいてくれることは頼もしいことだと感じました。

懇親会

同級生のT君が主催している三つの団体があります。各団体の代表者か集まる年に一度の懇親会があり参加しました。それぞれの団体は毎月一度、懇親会を行っているようですが全員が顔を揃えるのは年末だけで、その機会にお邪魔しました。席上T君からは「片桐君は中学校の時の同級生だから、みんな、よろしくお願いします」と呼び掛けてくれました。自分のことのように挨拶をしてくれている姿を見て、有り難いことだと感謝の気持でいっぱいになりました。今日の日に感謝して楽しい時を過ごしました。