活動報告・レポート
2015年12月25日(金)
日々すべきこと
日々すべきこと

全国レベルで仕事をしている経営者と懇談する機会がありました。そのため和歌山市以外の地方都市の事情についても認識があります。和歌山市と同じように人口減少、都市の高齢化、若い人の市外への流失などが課題となっています。

そこで地方都市では若い人の定住施策と税収を上げるための都市政策を講じています。

それが新しく家を建てる若い人達のために住みやすい環境の土地を供給することだそうです。どの市でも利便性の高い中心市街地は土地価格が高いこと、広い面積が確保できないことから郊外に住宅を建てて、中心市街地にある会社や近隣都市まで通勤できるようにしています。現在、金融機関は住宅資金の貸付に積極的ですから、住宅の取得はかつてより容易になっています。この機会を好機と捉えて居住人口の増加につなげたいと考えているようです。

税収面でも居住者対策は市にとって優位になります。農地を宅地への転用を図ることで固定資産税が増えることになります。農家を継いでくれる後継者がいない農地を放置しておいても税収は上がらず、将来的にも耕作する人がいない農地を借りて農業をしてくれる人を探さなければなりません。郊外にある全ての農地が優良農地ではありませんから、耕作放棄地は後々まで問題になると思います。

他都市の事例を参考に以上のような見解を示してくれました。都市政策の在り方として参考になる意見です。

また不動産と本業についても参考になる話を聞かせてくれました。工場建設や事務所の増築など、不動産業を本業としていない経営者にとって不動産の売買に関わるのは1年に一度あるかないかです。大きな金額を扱うので、不動産を扱う場合、経営者は収益性や投資額などあれこれ考えを巡らせます。

しかし経営者にとって大切なことは、毎日の収支にあります。一日の売り上げと経費を見て、明日の営業や販売の戦略を立てることが重要なのです。今日の営業活動の経費が明日につながらないで利益を失わせるものであれば、明日の営業のやり方を変えるように営業部に指示することで会社の利益を確保することにつながります。

経営者は毎日の売り上げ成績を見て今日の仕事について経営的な判断を行い、翌日に反映させることが役割なのです。つまり会社は利益を上げることが目的であり、そのためには毎日の数字を大切にすることが大事なことです。毎日の数字は小さなものですが、それが1年間積み重なると大きな数字になっています。不動産を扱うよりも大きな金額となるので、経営者にとって日々の考えと判断、そして翌日につながる行動が大事だということです。

人としてとても参考になる考え方です。大きな仕事が巡ってくる機会はそれほど多くありません。毎日、自分ですべき仕事や役割、身の回りで起きることを大事にすることが大きな結果として残ることになります。日々を疎かにしていると大きな結果を残すことはできないのです。そして大きな案件には飛びつきたくなりますが、それよりも毎日の仕事と役割を果たすことが大きな成果につながることを理解して、今日何をすべきか考えたいものです。

懇親会

今年も大変お世話になった会社の懇親会にお招きをいただきました。皆さんと顔を合わせると「みんな今年一年、頑張って今日があるんだな」と感じます。笑顔でいられること、笑顔と接することができることは有り難いことだと感じます。今年一年の出来事に感謝し、挨拶と皆さんとの懇親をさせてもらいました。挨拶の主旨は次の通りです。

こんばんは。今年一年もお世話になりありがとうございました。皆さんに感謝するばかりです。ありがとうございます。ひとつだけ今年を振り返りますと、4月には統一地方選挙があり、皆さんのご支援のお蔭で県議会三期目に当選させてもらいました。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

その後、三度の議会が開催され、二度本会議で登壇させてもらい、県政の課題に挑戦しているところです。先の12月議会でも議論されたことですが、郊外の土地開発の抑制について和歌山県にとって大きな課題となっていることは皆さんもご存じのことだと思います。郊外の土地開発に関わる規制を強化することで、将来的には中心市街地に人が集約することになり、無秩序な開発を抑えることで優良農地を守ることにつながるという考え方に基づくものです。

ただ県土にとって大切な、大規模開発や住宅開発の仕事は少なくなりますから、只でさえ平成28年の仕事への不安がある中、規制強化になると、皆さんも思っているように今よりも地域経済が冷え込むことも考えられます。和歌山市の考え方も見極めて、この問題に取り組みたいと考えていますので、今日の懇親会で皆さんからの意見を聞かせて欲しいと思います。

今年一年、ありがとうございました。来年も私達にとって素晴らしい年になることをお祈りして挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。