紀州・和歌山バーベキュー協会の事務所が完成し、新事務所設立式典に招待をいただく参加しました。参議院議員の鶴保議員と泉南市から古谷市議会議員も出席した式典となりました。冷え込みましたが屋外でのバーベキューを楽しみました。
バーベキューを体験した人は多くいると思いますが、日本バーベキュー協会の認定を受けたバーベキューは少し趣が違います。一つは暇なことです。通常は炭に火をつける火加減を調整するために空気を送り込んだり、網の上に置いた肉や野菜をひっくり返したりしますが、そんなことは一切しません。極力作業時間を少なくして、参加者とのコミュニケーションを取ることを目的としています。そのため時間短縮のためバーベキューに必要な最新の機材を用意していて、お互い会話を楽しみながら、肉や野菜が焼き上がるのを持ちます。会員に尋ねると「この暇な時間を創り出すことがアメリカ方式のバーベキューです。時間を捻出することを目的としているため、肉も塊で焼いているでしょう。塊で焼いた後にナイフで切ってみんなで分け合います」と話してくれました。
火を出さないような機材を用い、蒸すような感覚で肉や野菜を焼いていきます。調理方法も工夫しているのでそれがとても美味しいのです。
このバーベキュー協会が普及活動をしているもう一つの目的は、災害が発生し、避難した時の食事とコミュニケーションを取ることにあります。地震などで避難した時、食べることが簡単ではなくなります。避難した中に一人でも会員がいると、そこにある機材を活用し屋外でバーベキュー方式によって料理することができます。災害発生時の初期対応にこの技術は役立つのです。
この日本バーベキュー協会には資格認定制度があり、初級から上級まで資格者が在籍しています。会員数は約7千人と聞いていますが、それぞれの地域で支部を設立して活動を行っているようです。数年前に和歌山県支部は発足していましたが、本日、新事務所が開設されることになりました。今後は、この事務所を拠点として活動が行われることになっています。
支部長の岡本さんからは「コミュニケーションを取るためにバーベキューは最適です。この文化を広めることで和歌山県にお役に立ちたいと思います。そして専用の事務所を設立することが夢だったので、3年後に夢が叶いました」と挨拶の中で語ってくれました。
夢を持ち実現に向かって活動することは素敵なことです。一つの夢を実現させた後は、それが過程となり、次の夢が動き出します。紀州・和歌山バーベキュー協会の夢は、次に向かって動き始めています。
私達が体験したことのあるバーベキューとは違う本格的なバーベキュー文化を体験できました。コミュニケーションの手段であり、災害発生時など、生きるための手段でもあるのです。和歌山支部の活動が活発に行われることを期待しています。
私からの挨拶の主旨は次の通りです。
こんにちは。本日の設立、おめでとうございます。近郊の支部からも役員の皆さんがお祝いに駆けつけてくれたことにも感謝しています。支部長の岡本さんとは若い頃、よくバーベキューを行いました。あの時のバーベキューとは全く違う文化的なバーベキューの普及を目的とした協会事務所を設立したことは素晴らしいことですし、地域のコミュニケーションを高めるための手段としての活動にも期待しています。
こうして会員の皆さんが集まり、交流する姿を拝見し夏だけではなく、冬であっても屋外で楽しめるバーベキューであることを知りました。和歌山県内でも普及していくことを期待して挨拶とさせていただきます。本日の新事務所の設立、誠におめでとうございます。
以上が挨拶です。同協会のこれからの和歌山県を盛り上げる活動に期待しています。
夕方からは二つの懇親会に招待をいただき出席させてもらいました。どちらも和歌山を代表する団体で、お招きをいただいたことを光栄に思っています。同じ席に着けることを嬉しく思いますし、これからの和歌山市の活性化を考えるための話を交わせたことも嬉しく思っています。