平成27年12月県議会定例会が開催されました。知事がローマから帰国したのが今朝のため午後1時からの開会となりました。議会運営委員会の審議を経て本会議場で知事から世界農業遺産認定に関して報告を受け、また議会を代表してローマに同行した坂本議員からも報告を受けました。
梅産業は和歌山県にとって地域資源であり大きな財産でもありますから、今回の認定は大きな喜びであり、将来に及ぶ和歌山県民の誇りになるものです。この世界農業遺産認定の時期に県議会で活動できていることは誇りであり、今回のローマでの決定を喜んでいます。
続いて本会議では平成26年度の決算委員会の審議結果の報告があり採決を行った結果、平成26年度決算を認定することになりました。
なお議会運営委員会で提出された意見書案などは、明日の本会議最終日で採決される予定です。
今朝からの打ち合わせの中で「海難1890」の話題になりました。この映画が話題になっていることは和歌山県民の一人として嬉しいことであり、和歌山県がトルコとの信頼関係を築く歴史を有していることは誇りであり、日本とトルコの信頼関係がこの映画によって永遠に続くことを願っています。先人が築いた歴史が、映画化することで生命を吹き込み新しい歴史を創っています。新しい歴史の中で生きていることに感謝したくなりました。
子ども達への教育の機会を捉えて「海難1980」を上映することは歴史教育と郷土教育、そして郷土の誇りを感じてもらえるために大切なことであり、和歌山県下の公立学校で順次上映されていくことは意味のあることだと思っています。
和歌山県議会をあげて「海難1890」の上映を後押ししています。
続けて、鹿児島県の知覧に関する話に及びました。知覧から車で約30分のところに、万万世特攻平和祈念館があるようです。知覧の話が発展し、この地へも行くことを勧めてくれました。平和を考えるに当って考えさせられる場所であることを知らせてくれたものです。
「海難1890」や知覧に関する映画の「ホタル」など平和に関する映画は、生きた教材となってくれています。映画を観た共通の話題がきっかけで平和の話が発展していくからです。戦争経験のない戦後生まれの私達は、戦争と平和を語るには言葉が足りません。御祖父さんや御祖母さんからの話を聞くことが少なくなっている現在、自分の言葉で昭和の時代を語るには、映画から学べることがあります。
和歌山県発の「海難1890」の話題が広がり、全国で観てくれる人が増えることを願っています。
企業の経営指導をしている会計士の方先生から、会議の席で聞かせてもらった話です。
「事業は地の利、人脈の利というものがあります、地元で事業展開をしていくことが成功への道です」という話でした。地元でいるから地域事情が分かりますし、人脈があることで人同士がつながっていきます。それが地元の利であり、ホームで戦うことの有利さです。知らない場所で事業を検討するに際してはこの「地の利と人脈の利」がない状態で事業検討しなければならないので慎重さが必要となります。
全国展開している事業のフランチャイズの場合は、これらの利を踏まえているので知らない場所でも事業展開して利益を上げることができるのです。個人や地方の事業者が知らない場所で事業を行う場合は、地元の利がないことを理解した上で戦略を練る必要がありますから、できるなら「地の利と人脈の利」を得る時間を持ちたいものです。
午後6時からの懇談会に先立って議会報告を行いました。いま開会中の議会での話題を中心に主な活動を報告させてもらいました。
- 議会の話題として「いなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産の認定について。
- 一般質問の中から、海流発電システムの動向について。
- 和歌山県におけるエネルギー問題の認識について。
- 和歌山県を舞台にした映画「海難1890」について。和歌山県内で「感動する映画」だと話題になっています。
- 和歌山市中心市街地の再開発の動向について。
以上の話題について報告しました。皆さんからは「とても良く議会の動きや和歌山県の動向が理解できました。定期的な報告会をお願いします」と感想を聞かせてもらいました。
議会報告の時間を設けてくれた皆さんに感謝しています。