活動報告・レポート
2015年12月6日(日)
視察二日日
視察二日目

鹿児島県内の二日目は知覧に行ってきました。知覧は以前から「行きたい、行きたい」と思っていたところですが、行けないまま今日に至っていました。新大阪から九州新幹線「さくら」により直通で行けることになり、今回の視察になりました。念願が叶って知覧の地を訪れました。

知覧の説明はするまでもないのですが、若き特攻隊がアメリカとの戦いのため戦地沖縄に飛び立った場所です。知覧特攻平和会館を訪れると自然と涙が零れてきます。

特攻隊とは決して生きて帰れない任務のことです。戦闘機に乗り敵艦に特攻するという命を懸けた任務なのです。知覧を飛び立って約2時間後には、死が訪れることになる任務です。日本を背負う優秀な志願兵が特攻隊へと任務が変わり、生きて帰れない運命に出会ってしまう。しかも17歳から20歳前後の青年がその任につき、飛び立った瞬間に明日の命がないことを覚悟するのです。その精神力は全く想像できません。

視察二日目

知覧特攻平和会館で、この戦いは決死の覚悟ではなくて必死の覚悟だったと聞きました。決死とは死を覚悟した戦いですから生きることもあり得ます。ところが必死とは、死が必然ということなので生きることはありません。生きて帰れない戦いに臨む若き青年の気持ちを思うと涙が溢れてきます。

明日がないという現実をどのようにして受け入れたのでしょうか。今日生きている、しかし明日は生きられないと思って過ごす最後の一日はどんな気持ちでいたのでしょうか。明日も朝を迎えられて、活動できることがどれだけ素晴らしいことなのかと思います。明日が約束されていない今日を生きる辛さは想像を絶します。

視察二日目

明日のない今日を生きた勇士が私達に託してくれたものがあると思いました。死を覚悟して特攻した若い人達は、この国の勝利と家族の幸せを思い、そしてこの戦争に勝利して、自分達の後の世代の子ども達はもう戦争を体験することのない世界を願ったと思います。

自分の幸せを犠牲にして守ったものは、愛する人の幸せと決して犠牲者を出さない世界を築いてくれる後の世の人の命だと思うのです。守るべきものがあるから飛び立った、戦った、命を覚悟したのだと思います。

特攻する前日の5人の若者たちの写真を紹介してもらいました。明日は死ぬと言うのに無邪気で笑顔の5人が写真の中にいます。その表情は死を覚悟した様子もなく、悲壮感もないように見えました。「僕たちは今生きている」という、確かに生きている顔に見えました。永遠の命なんてないから、自分の命を賭せる場面が訪れたことに対して、澄み切った心になっているように感じるのです。

地位も名誉もお金も価値のあるものではなくて、ただ愛する人のために、この国の未来を築くために、愚かな戦争を終わらすために命を差し出す覚悟を決めたように思います。勿論、もっと高い精神を持っていた勇士なので「そんなことは思っていなかった。その程度の想像力なのか」と少年飛行兵に言われそうですが、何かに命を賭ける覚悟を持っていたと思います。

視察二日目

三角兵舎と呼ばれた宿舎で生活をしていた少年飛行兵たちは、この明日を感じることのない閉じ込められた空間の中で、空しさ、寂しさ、生きたいという欲望、愛する人との別れの辛さなどを感じて、すすり泣いていたと聞きました。17歳から20歳代の青年が、一人で死の覚悟を決めなければならない時代です。強さだけではなくて弱さも持ち合わせていた普通の人間だったと思います。

知覧特攻平和会館で少年飛行兵の手紙のいつくかを読み「生きたい」、「会いたい」、「恩返しがしたい」、「親孝行をしたい」という気持ちが伝わってきました。今の私達は思えばできることですが、少年飛行兵はやりたくてもできなかったのです。それは明日がなかったからです。

明日があると信じて今日生きていることが、どれだけ幸せなことなのか。「今を生きていること」、「会いたい人に会えること」、「恩返しができること」が、どけだけ幸せなことなのかを感じます。

死ぬことを考えることは生きることを考えることです。今日与えられている命を持って全力で、そして幸せに生きること。それが命を与えられた人の使命です。もし、現在を生きている私達が「不幸を感じながら生きていたり」、「不平や不満を感じながら生きていたり」、「人の幸せを想わない生き方をしていたり」、「自分だけが良ければと思っていたり」していれば、命を賭けてこの国を守り、私達に命を与えてくれた若き先輩達に申し訳ないと思うのです。

思うことは書き切れない程あります。今は感謝の気持と覚悟を持つことが、私のすべきことだと思っています。そして命を取られることはないけれど、社会のために尽くす役割を与えられていることに対して、県政の議論に自らの命を吹き込むことを求められているように感じました。

知覧を訪れて本当に良かった。そう思っています。

視察二日目

知覧特攻平和会館の近くに知覧茶屋があります。若き特攻隊の母親のような役割を果たした、鳥濱トメさんに関係する飲食店が知覧茶屋なのです。特攻隊員も当時を知る人も少なくなっています。その面影を残すものが存在していることを嬉しく思います。この国を守ってくれた人たちの思いと歴史をつないでいくのが生きている私達の役割です。

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