闘病、治療中のSさん自宅を訪ねました。今夏、肺の病気が発見されたことから入院、治療中の状態です。これまでも一緒に旅行や懇親会をしていたのですが、家を空けられない状態です。自宅を訪ねたところSさんと奥さんのお二人が大歓迎をしてくれました。
「ちょうど居て良かった。雨が降ってきたので家に戻ってきたところです」と笑顔で迎えてくれました。状態は良さそうでしたが、最近は37度の微熱が続いていて「体調が良くない」ということです。
しかし「来てくれて嬉しく思います。来てくれることが薬になりますから」と、こうして話をする時間を楽しんでくれていることが分かります。病気の最大の敵は弱気になることです。「もう駄目かも知れない」、「年だから」という気持ちになることは厳禁です。外に出る機会が少なくなり、外出する時は病院という生活が続くとどうしても弱気になりますから、顔を見に行くこと、話をすることが薬になるようです。
最初は雨模様でしたが、話を交わした後の表情は晴れやかになったように感じます。二度と訪れることのない人生ですから、しっかりと歩き続けたいものです。
和歌山市内で課題になっていることの意見交換した結果です。
和歌山市市街化調整地域の転用を制限することの是非について。和歌山市の中心市街地に機能を集約し、コンパクトシティを目指すことは賛成ですが、市街化調整地域の開発を必要以上に制限することは和歌山市から開発意欲を奪い、他の地域からの進出を制限することになり活力を失わせることになります。また農業者にとって後継者がいないことと、高齢化によって耕作できないことの問題があり、農地を転用できないことに不安を抱えている人もいます。早急な転用制限の結論付けは問題を引き起こすことになります。
高齢社会に必要な公共交通手段の確保。特にコミュニティバスの運行が必要なこと。県内には自動車がなければ生活に不自由を感じる地域があります。高齢世帯は早晩、自動車の運転ができなくなる家庭も多く、交通手段の確保が必要となってきます。今朝訪問した人の自宅の周辺にはスーパーがなく、自動車がなければ買い物にも出掛けられない場所になっています。「この辺りの土地を持っていても値段はつきません。近くにスーパーなどの商業施設がなく、車がないと生活ができないので、自分の子どもも含めて若い人はここには戻ってこないと思います」と、更に過疎化が進展することを話してくれました。
和歌山市の市街地調整地域の農地転用の規制に対する意見と相反する意見ですが、既に集落となっている周辺地域での生活手段の確保については検討課題です。
空き家対策を推進すること。一段と空き家が増えています。民間事業者も空き家ビジネスに乗り出してくれましたが、加速度的に空き家が増えているように感じます。和歌山県と和歌山市はでは空き家対策を実行中ですが、所有者の調査と空き家対策の交渉に時間を要するので、早期の取り壊しまでにはなかなか進展しません。
隣接する家の方や、同じ自治会の人達が迷惑することになっているので空き家対策の強化が課題だと考えています。
シルバー世代の人の雇用を図ること。会社を定年したはかりの年齢の人の雇用の確保が問題になっています。働く意欲も体力もありながら働く場所が見つからないことがあります。先ごろ、セブンイレブンがシルバー世代の雇用を拡大することを決定し、和歌山県内でも雇用のための説明会の開催や、雇用機会の確保を図ってくれています。このようにシルバー世代の雇用を拡大することで人の活力とまちの活力につながります。働くことは社会との接点を持つことであり、生きがいにつながります。働く意思のある人の雇用先を確保できている和歌山市を目指したいものです。
和歌山南ライオンズクラブ結成40周年記念式典に参加しました。ライオンズクラブ国際協会が98年目を迎えていますから、その半分ぐらいの長い歴史を数えていることになります。1年1年の活動を積み重ねて40年ですから、クラブ運営の大変さを知っている一人として、この凄さは称賛ものです。発足当時からもメンバーは変わっていますし、今も常にメンバーは変わりながらも伝統を維持するという両立を図っています。
1年をつなぐことは大変ですが、それを継続して40年が経過していることを全ての参加者が称えました。クラブの伝統を守りながら刷新し、社会に貢献する活動はこれからも続いていきます。私達の活動に終わりはありません。
式典は味わい深くて楽しいものになりました。来賓の和歌山県知事からは「国際的に認められている組織の一員として活動していることは、それに相応しいと社会から認められているものであり、和歌山県にライオンズクラブが存在していることは有り難いことです」と挨拶の中で紹介してもらいました。
また和歌山県にライフジャケットを贈る活動についても評価してくれ、和歌山県におけるライオンズクラブの存在が大きくなっていることを実感できました。決して目立つことを望みませんが、社会から評価してもらえることは嬉しいことです。