活動報告・レポート
2015年11月19日(木)
議会報告
議会報告

午前9時30分から11時まで議会報告を行いました。仕事の合間を縫って10人の方が集まってくれました。お忙しい中、参加してくれたことに感謝しています。

今回は次のテーマを取り上げました。

  • 最近の県内のエネルギー事情について
  • 和歌山市中心市街地の再開発の動向について
  • 和歌山市における農地転用の考え方について

以上三点について説明を行いました。

和歌山県内のエネルギーに関しては、再生可能エネルギーの動向について説明しました。太陽光発電の計画は落ち着いてきたところですが、バイオマス発電や海洋エネルギーの開発などの中長期的に対応すべき課題が議論されています。和歌山県はこれらの再生可能エネルギーの適地になり得ることから、将来の関西を支えるエネルギー供給地への期待と経済効果、雇用の確保、そして再生エネルギーから発展させた資源産業の創出などの期待があります。

これらの有望な計画に関与していくことが和歌山県経済再生や雇用の確保、そして継続的な発展につながるものだと考えています。これらの状況について説明を行いました。

和歌山市中心市街地の再開発に関しては、公的施設の移転や建て替えなどによる再配置の考え方と、再整備以降の和歌山市のあり方について説明に基づいて意見交換を行いました。再開発に関しては平成33年度までの計画を取り上げ、まちづくりの進め方について一緒に考えました。公共施設の再配置は、活性化のために交流人口を増やすことと賑わい創出が主な目的です。施設老朽化に伴い、この際、耐震補強をするよりも、まちなか再生の観点から再配置することを目指している現状を確認しました。

問題は民間事業をどう持ってくるか、まちなかに投資してもらうかにあります。民間の事業と投資があることで中心市街地の再生のパズルは埋まっていきます。私達の役割は投資環境を整えること、進出してもらうための地ならしをすることにあります。行政だけが都市再開発への投資をして十分な賑わいを創出することはできませんから、民間の事業者の進出と投資を呼び込んでいるところです。

また農地転用に関して多数の賛否の意見が寄せられています。農地転用を厳しくすることは開発が止まり、投資の減少と人口減少につながることの懸念や、農業従事者の後継者がいないことの問題に対応できないことなどが問題です。

農地転用を制限することに賛成の意見は、中心市街地に投資や定住施策を集中できることや、行政コストを低減させることで将来の人口減少社会に備えることができるという考え方があります。

和歌山市の市街地調整区域の農地転用を厳しくするべきか、そうすべきでないのかに関しての皆さんの意見は分かれています。結論が出るまでには年度内いっぱいの時間が必要となりそうです。

議会報告会

片桐章浩を支援する会主催の議会報告会を開催しました。継続してきたこの報告会は、実に今回が第40回目の開催となります。継続することの力と凄さを感じているところです。ただ既報の通り、会の森会長が過日、ご逝去されたことから今日の議会報告会の実施について話し合いました。その時「森会長が亡くなったからと言って第40回目の会合を中止すると、森会長が悲しむと思います。第40回目の記念となる報告会を実施する方が喜ぶと思います」とう意見があり、今日も予定通り開催することにしました。

森さんの笑顔の写真が見守る中、いつものように皆さんが参加してくれて議会報告会を行いました。

さて今回の議会報告会は、「片桐章浩を支援する会」のこれまでの活動を写真で振り返りました。第一回目からの写真が保存されていて、それは3年前の平成24年でした。議会報告会は今回で40回目、竈山神社の清掃活動は合計6回、勉強会も6回、クリスマスパーティーを2回実施してきたことをみんなで再確認しました。実に50回以上も集まっていたことになります。3年間に亘り回数を重ねてきたことを誇りに思いますし、これだけ充実した会を続けている地方議員はそれほど多くないと思います。

森さんは第40回目の今日の議会報告会を楽しみにしていました。最近は、議会報告会の前に、森さんが勉強した直近一か月に起きた時事問題の解説をしてくれていました。わが国の安全保障の問題や憲法問題、更に米中首脳会談の解説など、国際問題を含めて勉強したことを伝えてくれていました。本来であれば、今回も、報告を聞くことができた筈ですがそれは実現しませんでした。

しかし急遽、40回に至る活動の過程を写真で振り返るために会員の一人が編集をしてくれたことで森さんとの日々を振り返り、語り合うことができました。

写真の中の森さんはいつも笑顔です。この笑顔が活動を和ませてくれ、これまで続けてきた要因になっていると感じました。この雰囲気を継続して、第41回目を迎えようと思っています。12月に第41回目の議会報告会を行うことに決定したので、森さんも喜んでくれていると思います。

これから50回目、60回目と会を重ねていくことを目指しています。写真を見ていると3年前は皆さんとも若くて、わずか3年前ですが活き活きとしていることが分かりました。今日の私達も3年後の自分が見れば、きっと活き活きとしていると思います。過去を懐かしむことと同じように、今を楽しみ、将来に期待を持ちたいと思います。

つまり生きていることが素晴らしいことであり、こうして一緒に勉強できることはもっと素晴らしいことだと思います。毎月の大切な時間を議会報告会のために割いてくれている皆さんに感謝していますし、これからも継続して高め合いたいと思っています。

今日の議会報告会は森さんの写真の前で行いました。「楽しみにしていた第40回目の議会報告会を聞かてせもらえた」と喜んでいると思います。

その他
  • 和歌山市市街地から外れた地域の再開発計画について協議を行いました。ロードサイドは有効に活用できる場所ですが、和歌山県や和歌山市から土地利用に関する制限がかけられると開発計画は止まります。県外から進出を希望してくれる事業者に対する対応について確認しました。
  • バイオマス発電の動向に関して話し合いました。全国的にバイオマス発電計画が増えていますが、既に国内の森林資源は不足し始めています。どれだけの規模の計画を実行するのかによりますが、地球環境問題に対応するためのバイオマス発電の進め方に関心が高まっています。可能な限り導入計画に対応したいと考えています。
  • 動物愛顧の考え方に関して話し合いました。和歌山県では捨て犬は減少傾向にありますが、捨て猫は増加傾向にあります。そこで特に問題になっているのが捨て猫対策をどう考えるかです。
    • 飼い主の責任の明確化と飼い主のマナーに関する教育を行うこと。
    • 販売者としてのペットショップの責任を明確にすること。
    • 捨て猫へ餌を与えることの制限についてどう考えるかについて。
    最低限、以上の問題を考える必要があります。人によって価値観が違いますから正解はありませんから対応が難しい問題です。考え方を整理しているところです。