活動報告・レポート
2015年11月17日(火)
都道府県議会議員研究交流大会
都道府県議会議員研究交流大会

都道府県議会議員研究交流大会に参加して、主に地方創生に関して話を聞かせてもらいました。地方創生に関しても議会としてチェック機能を果たすことと、政策に関与していくことで、地方自治の両輪としての役割を果たすことが求められていることです。

日本は霞が関の文化があるように、地方都市においても県庁の文化というものがあります。ですから県庁の職員さんよりも議会人の方が民意をくみ取っているのです。議員は現場を歩き、皆さんの話を聞いているからです。議員に必要なものは、フットワーク、感性、創造力、現場感覚などで、県庁の視点で見るのではなくて現場の当事者としての立場で物事を見ることが必要です。

地方創生としてのまちづくりには、ストーリー性が必要で、そのためには県として培われてきた歴史と文化を知り、物語の中に組み込み活かすことが必要です。まちづくりには経済原則だけではなく地域として守るべきものを組み込む視点が必要です。

また議員として必要なものに、自分の見たことが全てではないので、人の話をよく聞くことがあります。自分の思いや考えが全てだと思うと現場感覚から離れていきます。人の話を聞くことを忘れないようにすべきです。議員は地域の皆さんと同じ感覚、当事者意識を持つことが大切なことです。

故郷の話

和歌山県に縁のある方のインタビューの機会があり、その場にご一緒させてもらいました。県外で活躍されている仮称Aさんのコメントには、故郷への愛情がいっぱい詰まっていました。和歌山県の良いところは県外からの視点で捉える方がはっきりと見えるような気がしました。

1.和歌山県の良いところ。
  • 温暖で生活しやすいこと。
  • きれいな海と山、川があり自然と戯れることができること。
  • 世界遺産である熊野古道と高野山、温泉もありパンダもいること。
  • 食べ物がおいしいこと。海の幸、山の幸に恵まれていること。
  • おいしい果物が食べられること。和歌山県はフルーツ王国です。

以上のような和歌山県の良さを話してくれました。そして東京の友人にも和歌山県の良さを伝え、来県してもらっていることを話してくれました。

2.伝えたいこと

食事ができること。お風呂に入れること。当たり前のことが当たり前にできることが幸せだと思います。世界にはこんな当たり前のことができない国があります。当たり前のことなんてなくて、当たり前にできる日本という国が素晴らしいのです。

勉強ができること、好きな仕事ができることも素晴らしいことだと思います。しかし世界では勉強も仕事もできない人がいます。そんな争いのある国で見てきたことを取材で発信することや講演しているのは、皆さんに知ってもらいたいからです。争いに巻き込まれている世界の現状を知って、それぞれの立場で何かを感じ、もしできるなら行動して欲しいと思うのです。何も現地に行くことを求めているのではありません。受け取った思いを伝えることや子ども達に平和の尊さを話すことも行動です。

内紛で壊れた飛行機を見たその国の子どもが「僕の将来の夢は飛行機を直せる人になりたい」と話してくれたことがありました。その言葉を聞いて「戦争はいけないことだ。しかし子ども達には夢が存在していることも事実だと思いました」と話してくれましたが、戦争は夢を奪いますが、まだ夢が残されていることに希望を感じたそうです。

戦地に入ると一人の力は無力だと感じます。「自分には何もできない」と感じ涙を流したこともあります。しかし戦地の様子を伝えることでみんなが力になってくれたから、少しでも戦地の子ども達のために役立つことができています。戦地の子どもを支援する活動は12年が経過して13年目に入っています。成果があげられているとすれば、応援してくれている皆さんの力があるからですと力強く話してくれました。

この話を聞いて、当たり前のことなんてない。当たり前のことに感謝して生きることが幸せだと感じました。

3.これからの豊富

特別なことはありません。一日、一日に感謝することです。毎日、こうして生きて仕事をして暮らしていけることに幸せを感じています。大きな仕事や成果を求めるのではなくて、今日できることを実行していくことが豊富です。今日に感謝できること。そんな日が訪れることが幸せだと思います。

Aさんのインタビューから、生きる力を持つことや、勇気を持つことが必要なことだと伝えてもらいました。そして一日一日に感謝することで幸せになれることが間違いではないことを確認できました。どんな世界で生きていても、人としてやるべきことは同じです。自分の置かれた立場で社会にお役に立つこと。自分が経験したことを周囲の人や子ども達に伝えること、などです。今日も良い一日になりました。