こんにちは。今回もお招きをいただき、壇上で挨拶の機会を与えてもらったことに感謝申し上げます。こうして皆さんとお会いできることを嬉しく思っています。

最初に、皆さんにお礼申し上げます。今年4月12日の統一地方選挙において、皆さんからのご支援をいただき和歌山県議会3期目の当選を果たすことができました。皆さんからの応援が力になったと深く感謝申し上げます。その後、6月議会に早速登壇し、一般質問を行いました。

和歌山県の産業とも言えるのが発電です。和歌山県で稼働している火力発電所の電気エネルギーが和歌山県を支え、現在の関西経済も支えています。和歌山県の火力発電所の存在が関西の産業界を支えているのです。知事も海南発電所を見学してもらったことがあり、現場の状況や苦労を知ってくれています。その前提で和歌山県の火力発電所が関西経済を支える一役を担っていることから、電力移出県交付金の率を引き上げてもらうことを提言しました。和歌山県内の発電所で作られた電気は、県内で消費するよりも県外に移出している電気の量が多いからです。移出している電気の量に応じて国から交付金を受けていますが、この率を引き上げてくれることが現場で働く人の期待に応えることになり、苦労に報いることになります。和歌山県として平成28年度の政府要望の項目に入れて実現を目指しているところです。叶うかどうかは現時点では分かりませんが、現場で感じたことが県知事に伝わり、政府要望へと発展しているものですから、和歌山県のエネルギー産業に誇りを持ちたいと思っています。

続いて紀の国わかやま国体では皆さんからの応援もあり、和歌山県が総合優勝を果たしました。皆さんからの応援に対して心からお礼申し上げます。紀の国わかやま国体開会式に天皇皇后両陛下がご臨席されました。和歌山県内にご宿泊されたのですが、ホテルでは県警や宮内庁の皆さんが護衛に入りましたが、電気設備を守り続けたのが電力職場の皆さんです。設備の安全確保と万が一の停電に備えて体制を取り、ホテルの外で夜間設備を見守り続けてくれました。

見えないところで使命を果たし仕事をしている姿はプロフェッショナルであり、この姿は社会から評価されています。私たちの使命に誇りを持てる出来事なので、是非とも紹介させていただきます。

最後になります。知事は高速道路や幹線道路の整備に力を入れています。このことで道路族などと言う人がいますが、知事の考え方はそうではありません。高速道路を建設することが目的ではなくて、高速道路があることによる機会の平等性を保つことを目的としているのです。つまり物流や観光において高速道路網が整備されている府県とそうでない県を比べると、公平な競争になっていないということです。和歌山県に高速道路が整備されていないことから、国土軸にある府県と比較して産業でも観光でも後れを取っているのです。ですから平等に競争できる環境を整えることが競争社会で戦うための前提となりますから、高速道路網の整備を行っているのです。

同じように関西の電気料金の水準は、残念ながら現在のところ全国でも高い価格になっています。これでは関西の産業界が他の地域の同業種と戦うには不利を強いられることになります。関西の電気料金を引き下げることが競争している会社や人にとって必要なことなのです。そのために電気料金水準を下げることが和歌山県と関西の産業界が戦うために必要なことであり、そのためにエネルギー産業界が立ち直ってくれることを望んでいるのです。

道路とエネルギーは産業界などの競争の平等性を保つためにも、和歌山県から発信したいと考えています。このような議論を行いながら12月議会に挑もうとしているところですから、皆さんからのご支援をお願いいたします。本日は総会に引き続いての意見交換会にも参加させていただきます。皆さんと過ごせる時間を楽しみにして挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。