活動報告・レポート
2015年11月9日(月)
社会人の心得
専門家と素人

先週、実施した研修会のお礼を伝えに代表者の事務所を訪問しました。事務所にいた会長が歓迎して迎えてくれました。そこにKさんが来てくれたことから、研修会を始めとする意見交換の機会となりました。

Kさんから、「事実を知るために現場に行くことは大事なことですが、それと同時に説明を聞くことも大事なことです。専門的な話の場合は現場を見て得られることよりも、広報関係者から説明を聞くことの方が理解できます。専門家の話を素人が聞いても理解できないと思います」と話してくれました。

現場を知ることは大事ですが、現場からは空気を感じることで良いと思います。現場の空気から、「信頼出来るか出来ないか」、「安心できるか不安になるか」など、自分の肌で空気を感じ取ることができます。

現場が大切なのはこの空気を感じ取ることです。巨大技術や製造工場を素人が見学しても、理解できるのはその技術のほんの少しの部分です。専門家が知識や技術を習得した時間と、私達が現場に行って見学する時間とは比較にならないほどの差がありますから、専門家と同等の知識を得ることはできません。それよりも現場の空気を感じ、専門家でない広報や営業の人から説明を受ける方が理解は深まります。

専門家は知っているために深く掘り下げて説明をしてくれることから、基礎知識のない素人は余計に理解し難くなります。専門家でない広報や営業部門の人から説明を聞く方が基礎知識は得やすいのです。

Kさんが「現場に行くことと説明を聞くことのどちらも大事です」と話してくれたように両方が大事なのです。社会は専門家だけで成り立っているのではありません。商品は専門家が関わるだけで売れるものではありません。広報や営業を担当する人がいるから巨大技術は社会で受け入れられ、商品は売れるのです。

社会人の心得

いつも社会で役に立つ話を聞かせてもらっている先輩と会い、最近の二つの事例を聞かせてもらいました。

人とのつきあいは、「こちらからの無理を聞いてくれるようにならなければ意味がない」ということです。良好な関係を築こうとして相手を持ち上げてばかりいると、同等の立場ではなくなります。本当のつきあいはものを言える関係にあることです。

相手にとって耳触りの良いことを伝えることは簡単ですが、嫌な話を伝える時は難しいものです。嫌な話を伝えるには信頼関係ができていることが前提です。信頼関係ができていない場合、相手が嫌なことを直接伝えると、その後の関係に影響を及ぼすことになります。良い話ばかりではなくて嫌の話も伝えられる関係を築いておくことが大切なことだと事例を示して伝えてくれました。

頼みごとをする場合は、依頼した人の信用を借用していることを忘れないことです。大抵の場合、自分ができないことを依頼します。依頼を受けた人は自分の信用を元に、依頼事項を実現させようとします。そこには人脈や取引先を頼ることも、自分の信用に含まれます。いざという場合に活用できる人脈は長い時間を掛けて育ててきたものなので、信用は二人の間の特別な時間が介在して成長しているものなのです。

依頼された人は、その人脈と信用を活用して依頼された案件を成就しようとします。そうして得られた結果を、依頼者は大切にしなければなりません。自分の力で結果を出したものよりも、依頼して得られた結果の方が大事なのです。何故なら、その人の信用を借用しているからです。

ですから信用を借用して得られた結果は常に最優先すべきものです。それなのに依頼者の都合によって簡単に結果を破棄することや、結果を得たことに伴う義務を怠ることは許されないことです。

例えば、その人の信用を借用して会社に採用してもらったのに、合わないからと言って簡単に辞めること。しかも依頼した人に断わりもなく辞める人がいますが言語道断です。

支払が滞ったため、その人の信用を借用して毎月の返済額を減額してもらった事例があります。その時は「減額してもらったので返済が楽になりました。毎月返済します」と約束したにも関わらず、数か月後に、また返済を滞る人がいます。

そして再び「返済が厳しいので、今回も返済を待ってくれるように頼んで欲しい」と簡単に思って頼みに来るのです。人の信用を借りて返済を待ってもらっている場合、何が何でも約束を履行しなければなりません。自分が頼んでも返済を待ってもらえなかったことを人に依頼して減額してもらっているのですから、その人の信用を絶対に傷つけてはいけません。

このような事例にあるように、依頼した人はそのことが簡単にできていると思い、簡単に辞めることや、約束の不履行をすることがあります。

これらは信頼できない人の事例です。社会人としてすべきではないことを伝えてくれました。

その他
  • 新しい道路が開通したことによる道路事情の変化に伴う信号の変わる時間の問題について協議しました。車の流れや進入方法が変わりますから、実態に即した信号のあり方について調査を行うことにしました。何かが変われば何かが変わる。問題はなくならないものです。
  • 水資源の活用に関して話し合いました。地域や地球環境保全のため、水資源を大切にするため、経費を抑えるためにも水の節減についたて考えたいものです。これからの取り組みについて話し合いました。