活動報告・レポート
2015年11月4日(水)
ペットとの共生社会
依頼への対応

和歌山市内のある団体が某議員のところを訪問した時の話を聞かせてもらいました。団体の長が「議員は我々の意見を何も聞いてくれていないではないか。どんな仕事をしてくれているのか分からない。頼りない議員ばかりだ」といきなり話を切り出したのです。

対応した議員は、「何を根拠に我々が仕事をしていないと言うのですが。一度でも本会議に来てくれたことがありますか。皆さんの要望に対してどのように対応しているか知っていますか。地方議会のことや議員が何をしているのかをインターネットなどで確認していますか」と答えました。そしてその団体から過去に受けた要望の改善状況について資料を見せて、「議会で取り上げていますし、予算が伴うものなので一気に進まないかも知れませんが仕事はしていいますよ」と答えたようです。

団体の皆さんはそれまで議員に要望するだけで、課題への対応状況を自分達で確認することも議会に関心を持っていなかったことを反省し、その後は連携して課題に対応することで収まったようです。

依頼するだけの立場の人は楽な立場にあります。自分達が仕事をしないでも相手に役割を振っているからです。依頼される立場の人は、現場確認や資料作成、当局との話し合いと説得など、そのことに相当の時間を費やします。形が見えるまでには時間を要することがありますから、何かの行動は起こしています。しかし結果を示せるまでには時間がかかるのです。

このように過程を知ることなく文句を言う人がいますが、やってくれると思って依頼しているのであれば、文句口調ではなく依頼した時と同じような姿勢で進捗状況の説明を求めて欲しいと思います。

この議員は「自分は不平や不満を言うだけで、実際に動いている人の立場を思わない人は頂けません。不満を伝えるのではなくて共に行動する人であってほしいと思います」と話してくれました。課題解決のためには不満を述べるのではなくて、行動を共にすることが大切だと思います。

お悔み

片桐章浩を支援する会の森会長の葬儀を終えましたが、突然のことでご家族の方々のことを心配しています。訪問させてもらったところ、気丈夫に迎えてくれました。今月も支援する会主催の議会報告会を実施する予定があり、奥さんに確認したところ「今月も実施したいと思います。主人もそれを期待していると思います」と話してくれました。そして「今月の議会報告会は40回記念となるので、主人はとても楽しみにしていました」と付け加えてくれました。

支援する会主催の取り組みは、議会報告会や竈山神社の清掃活動、ペットボトルのキャップの収集活動などがあります。これらの活動を継続して実施することを故森会長も望んでいると思いますから、継続したいと話し合いました。会長が不在になって活動が停止してしまうと悲しむと思うので、個人の意思を継承したいと話し合いました。

また、奥さんから「主人は片桐さんのことが大好きでしたから」と話してくれました。その理由を尋ねると「これだけ身近にいてくれて、毎月、議会報告会に来てくれる議員さんはいないからです。人柄も良くて友達のように思っていました」と伝えてくれました。

思い出話をすると悲しみが増すばかりなので前向きな話を交わしましたが、続けることで支援する会の会員の皆さんの心に生き続けると思いますから、しっかりとこの会を守っていきたいと思います。

これまでの励ましと活動に感謝しながら、続けることで恩返しをすることを話し合いました。39回もの議会報告会の開催、本当にありがとうございます。40回目以降も続けますので見守って下さい。

ペットとの共生社会

和歌山県がペットとの共生社会を目指すことの意味について話を行いました。紀伊半島大水害の時、動物を愛する人たちが被災犬の救助を行い、発見した全ての犬達を助けてくれました。その後、里親を見つけ一匹残らず引き取ってくれています。この取り組みは命を大切にする和歌山県であることを決定づけるものであり、全国に発信できたものだと考えています。

そして県内で発生した中学生のいじめ事件も関係があります。いじめを無くすための取り組みを、和歌山県も市町村も重点的実施しているところです。しかしいじめはなくなる気配はありません。いじめ防止の条例を策定することや学校での指導も重要な活動ですが、それに加えて子ども達に命の大切さを体験してもらうことは、もっと大切だと思っています。命の大切さを学ぶためにペットとのふれあいや世話をする機会を作ること、そしてペットの寿命が尽きるまでを見届けることで、子ども達は命の大切さを学習します。命はたったひとつのものであること。だから命あるものには優しい気持ちで接すること。いじめは情けない行為であることをペットとふれあうことで学ばせてくれます。

いじめ防止条例だけでいじめをなくすことはできませんが、ペットとのふれあいで命の大切さを学ぶことができます。ペットとの共生社会は、人もペットも暮らしやすい和歌山県を築くことに加えて、命を大切にする心を強く意識させ、いじめの撲滅らもつなげることを目的としているのです。

この精神はペットとの共生社会を地方創生の取り組みとして考えている他の県にはないものだと確信しています。被災犬を救助した命を大切にする県、いじめ対策として命の大切さを学んでいる県であることを目指すことが、和歌山県が目指しているペットとの共生社会だと考えています。

紀の国わかやま国体でも、大川小学校のひまわりを育て会場に飾ったように、命を大切にする和歌山県だからこそ、真に命を大切にするペットとの共生社会を宣言できると考えています。この取り組みは継続して訴えていくことにしています。