活動報告・レポート
2015年10月23日(金)
開発規制
開発規制

「このままでは和歌山市に未来はないですよ」と意見を頂戴しました。和歌山市内の経営者の方からの意見です。国の政策によって円安が続いていますが、和歌山県の素材型の中小企業は体力を消耗していると話してくれました。「私は3年から4年先の経済情勢や世界の流れを読んで会社経営をしていますから、何とか生き残れていますが、読めない経営者は会社を維持できないと思います。良くて廃業、そうでない場合は倒産になると思います」と言うことです。

和歌山市に活力を生み出すためには人や企業に来てもらうことが大事なことで、優れた経営者が問題視しているのは、「和歌山市の市街地調整地域の農地転用の規制を強化すること」の問題です。都市は生き物であり利便性の高い場所、収益を生み出せる場所へと動いて行きます。幹線道路が拡大していくと共に利用価値の高い場所は変動していきますし、出店計画や開発計画があることで事業者の仕事が増えます。

そのため「むしろ開発を促すべきですが逆行していると思います」と話してくれたように、開発を規制する動きに疑問を感じています。

「岩出市から和歌山市に入った途端に道路沿いは真っ暗になっていますよ。岩出市は市街化調整地域がありません。岩出市と和歌山市の境から和歌山市側の開発ができないので和歌山市側の道路は暗くて活気がないのです。その上、更に規制を強化しようというのですから活性化に逆行するものだと思います」。

そして「和歌山市からますます人口は流失していくと思います。農地を農地として活用できる農家は限られていますし、農家の後継者は不足しているので優良農地と言っても耕作する人はいなくなりますよ。農家の土地活用や後継者問題をどうするのか答えを出して、これなら大丈夫という結論を出してから、農地転用の規制をするなら分かります。農家は困っていますよ」と続けて話してくれました。

更に「和歌山市の中心市街地でも空き家が増えていますが活用する人はそれほどいません。更地にしても駐車場として使うのが精一杯で、収益物件を建てようとする人はいません。中心市街地に駐車場が増えているのはその証拠です。市の周辺部に向かって道が広がることを止められませんから、その周辺の開発を規制しても、開発が中心市街地に戻るとは限りません。むしろ岩出市や紀の川市に人も開発も向かいますし、和歌山市から大阪市へと人口が流失することになると思います」と、現時点の見解を話してくれました。

和歌山市における市街化調整地域の規制に関しては、現在、議論が交わされていますが、それぞれの立場から賛否があります。長期的視点に立った都市計画と少子高齢化と人口減少の問題などと絡ませて対応したいと考えています。

そして「片桐さんを応援する立場として、2年後か3年後に向けて今、すべきことをやって欲しいと思います。先を見据えると活動できる環境を整えることです。そのためには信頼できる人を集めること。細かい依頼を調整してさばくこと。情報を入るしくみを整えることなどです。今から着手して環境を整えた状態が定着するのは2年から3年後のことになりますから、大切なのは今ですよ」と伝えてくれました。

「片桐さんが必要な仕事をできる環境を整えていくことを支援するのが応援する人の役割だと思います」と続けて話してくれましたが、これは心からの激励だと思っています。

明日へ向かうための元気をいただけました。

その他
  • 和歌山市の水軒浜への松の木の植樹に関して協議を行いました。植樹場所や本数などに関して最終調整を行っています。
  • 新しいパソコンを設置しました。作業環境が格段に良くなり効率的な仕事ができると思います。