活動報告・レポート
2015年10月20日(火)
道路問題への対応
道路問題への対応

和歌山県内に建設中の高速道路など、工事の進捗状況について話を伺いました。概ね順調に進展しているようですが少し課題があったようです。和歌山岬道路や京奈和自動車道の早期開通を期待しているので、課題があれば早期解決を図り工事を進めたいと思っています。早速、対応したことから課題が大きくならないようになりました。関係している全ての人が早期開通を目指しているのですが、持ち場によって見解の相違などがあり、解決のためには第三者の仲介によって円滑に進めることも必要です。

問題が発生した場合、当事者間で話し合いや解決方法を見出すことが難しいことがあります。そんな時は、当事者または社会から信頼されている第三者が間に入ることで解決できることもあります。そんな問題解決能力とは、双方の言い分を良く聴くことから始まります。何はともあれ、早期解決が図れたことで仕事が進むことは嬉しいことです。

問題解決のために

社会ではおもしろい現象が発生することがあります。仕事を依頼した人がいて、その仕事を受ける人がいます。仕事を受けた人は協力者を探し、仕事をするためのチームを作っていくことがあります。その過程において依頼者から直接依頼を受けていない人が、暗躍することもあるのです。

「この仕事は私が依頼されたものです」と話を切り出して、自分が中心人物であるかのように振る舞います。この仕事の中心にいると思わせておいて役割を担おうとします。こんな人がいると仕事が混乱することがあります。俗にいう仕事を掻き回す人なのです。こんな人が中心にいると情報が操作されることになり、正しい情報に基づいた仕事や判断ができなくなります。

仕事が途切れることや行き詰るのは、掻き回す人によって正しい情報に基づいて連携が図れていないことや、人間関係が崩れるからです。毎日のようにそんな事例に遭遇しますが、問題解決のためには仕事を掻き回す人と関わらないことです。しばらく会わないでいると情報は遮断されますから、その人は動きようがなくなります。つまり情報が入らないことには動けないので、時間が経つと役割を担っている人だけが仕事に関わっていることになります。人間関係は難しいのでこんなに簡単にいきませんが、問題のある人には情報のルートから外れてもらうことが一番の解決方法になります。

雇用問題

和歌山県で必要とされていることは雇用です。県外に進学した若い人達が和歌山県で就職をしたいと思っても就職先が少ないことから戻って来られないことは珍しくありません。話をした人には二人の子どもがいますが、ここ数年の間に学校を卒業して二人とも県外で就職をしています。東京と大阪なのですが、子どもたちは「本当は和歌山県に戻って来たかったけれど、仕事がありませんでした」と話していたそうです。両親と子ども二人の四人家族ですが、今では和歌山市で暮らしているのは両親だけで、子どもは都会に出て行ってしまっている事例です。

子ども達が就職した先で結婚すれば和歌山県に戻ってくることはなくなります。こうして人口が流失していっているのです。四人家族が二人になってしまうことがあれば、当然のことですが人口は半減することになります。和歌山県で暮らしている両親がいなくなれば、ここに加えて空き家問題も発生し、ますます都市の機能維持が難しくなります。

そして経験者が働こうと思っても仕事が少ないことも問題です。50歳を超えた人が就職先を見つけることは本当に難しいことです。和歌山県内においてもシルバー人材を雇用してくれる会社が少ないのです。

働くことはやりがいであり、社会との接点を持つことになります。そして賃金をもらえることから生活も安定します。50歳以上の仕事や人生の経験者を雇用することは地域の活力と地域力の底上げにつながりますから、できるだけそんな場を創り出したいところです。

民間企業が国と地方都市の課題に対応して、シルバー人材の雇用を図ろうとする取り組みを和歌山県が支援する。そんな形が実現することが政策だと考えます。形にないもの、前例のないものに挑戦し新しいものを創り出すことが活力につながります。シルバー人材の雇用に関しても、新しい形ができることを期待しています。そんな話し合いを行っています。

懇談会

夕方からは懇談会に参加しました。和歌山市の中心市街地の活性化、商店街の活性化、賑わいスポットの検討などを話し合いました。話の中で印象的な意見がありました。

  • どんな事業でも計画でも、全体として良いことでも反対する人はいます。しかし反対する人は免疫力を高めてくれる存在だと思うと良いのです。反対派がいることで自分の免疫力が上昇していると思うと交渉や人間関係は楽になります。
  • まず現場に行くことです。現場に行くと机上では分からないものが見えてきます。人の賑わい、そこでの会話、雰囲気、香りなど、現場で感じ取れるものがあるのです。ほとんどは役立たない経験ですが、意外なところで事業展開に役立つことがあります。現場から離れてはいけません。