「チームで仕事をしているのに、ミスをした人を責めてくる人がいます。ミスは誰でもするものですし、結果は覆らないのだから人を攻撃しても意味はありません。意味がないどころかチームが分解することになります」という話をしてくれました。
このAさんの職場では、最近、チームの一人がミスをしたのですが、そのことを攻撃する人がいたのです。ミスはカバーし合うことが大切で、それができるのが信頼できるメンバーが集まっているチームです。ミスをした人を責めるのは決してチームではないです。ミスを責めるのではなくて、次に向かってどのような改善していくか話し合うことがチームだと言えます。
そして「私なんかも責められて心が痛んでいます」と内心を明かしてくれました。ミスをしようと思って行動している人はいません。でも人はミスをすることがあります。カバーし合える関係が信頼関係であり、ミスをした人を攻撃する人は結局、相手を信頼していなかったと言えます。人は信頼されていないと分かると心が傷つくことになります。怒りはその人の人格を見事に破壊します。それまでの人格は仮面であり、怒りによって素顔が現れることになります。
「自分中心で、相手の心を傷つけていることを何とも思わないでいる人がいます。片桐さんと仕事をしていた時代は、とても楽しかったことを懐かしく思い出します」と伝えてくれました。
時に言葉は心を切り刻む刃物になります。放った刃のような言葉は抜き取ることはできません。そんな場合は心を落ち着かせて、誰かに話を聞いてもらうことが大事です。「頑張っているのだから、たまには愚痴を言ってもいいよ」と話しました。顔と声から心が痛んでいることが分かりますから、心の回復には温かい言葉が効きます。
ライオンズクラブのセミナーを受講しました。ライオンズクラブの講師として渋田さんが九州から来てくれて私達が出来る社会貢献について説明をしてくれました。
ライオンズクラブにはLCIF(ライオンズクラブ・インターナショナル・ファンデーション)という国際財団があります。世界規模の災害や開発途上国の支援などに使われています。具体的には、視力保護、はしかや風疹の予防、災害救援、青少年育成、そして地域社会の改善などに使っています。
特にはしかと風疹の予防に関しては、全世界の2億人を超える子ども達に予防接種を行い、数百万人の命を救っています。これだけの規模の支援を行えるのは国際財団を持っているからであり、その原資は会員からの拠出によっています。
平成27年にノーベル賞を受賞した大村さんの発見したその新薬によって、約1億人の命を救ったと言われています。その研究を支援したのがライオンズクラブ国際財団だったことを教えてもらいました。直接的には大村さんが世界に貢献していますが、それを支えている一員としてライオンズクラブの存在があったのです。このことはクラブとしての誇りであり励みになります。
その大村さんが子どもの頃に両親に言われたことがあります。「人のためになることをしなさい」という教えです。人のために役立つことをすることが人としてやるべきことだと思い、そのことがやがてノーベル賞に辿り着いたと思います。
このことから「与えることの喜び」と「人のために役立つこと」の組み合わせが社会貢献の精神だと思います。私達の社会貢献活動がノーベル賞を生み出したとすれば、今以上に素晴らしい活動をしていることになります。この事実を知っただけでもセミナーを受講した甲斐がありました。
世界で活動している仲間がいることを意識すると、私達が地域社会で行っていることは小さな活動だとしても、それが世界に通じていると思えます。世界の仲間も日本のメンバーが社会に貢献していることを知ってくれたら、彼らの活動の励みになっていると思います。小さなことを継続して実践していることが、大きな力になっているのです。
- 高齢者などの安全と安心のために和歌山県が設置した「地域見守り隊」に関する意見交換を行いました。和歌山県では高齢者の安心のために、企業と協調して見守り活動を続けていますが、より充実したものにするための話し合いを行いました。
- 高齢者雇用に関する意見交換を行いました。高齢者が安心して働ける環境を作り、生涯現役で活躍できるためには仕事を持つことも方法のひとつとなります。高齢者雇用に関して協議を行っています。