活動報告・レポート
2015年10月6日(火)
紀の国わかやま国体閉会
紀の国わかやま国体閉会

平成26年9月26日に開会した紀の国わかやま国体が11日間の会期を終え、本日閉会式を迎えました。閉会式には秋篠宮殿下と紀子様をお迎えしての式典となりました。閉会式では総合優勝の発表があり、和歌山県選手団が県民の期待に応えて総合優勝、天皇杯を獲得しました。皇后杯は東京都に次いで第二位の成績となり、男女とも好成績で国体の全競技を終了しました。選手団、監督、コーチ、応援団の皆さんに心から感謝申し上げ、「おめでとうございます」そして「ありがとう」の言葉を贈りたいと思います。

紀の国わかやま国体閉会 紀の国わかやま国体閉会

選手団は和歌山県に元気を与えてくれ、そして競技を通じて私達を励ましてくれました。それは「全力」と「物語」という二つのキーワードで表現することができます。選手の皆さんが全力を出し切って栄冠を目指したこと。その過程と結果において物語が生まれたこと。これが和歌山県に元気と勇気をもたらしてくれました。

紀の国わかやま国体閉会

私達は全力を出し切る機会が少なくなっています。そして物語を作れるような日常を求めています。日常生活において実現が難しいことを選手は実現させるためにプレイをしてくれました。私たちの生活に風を送り込んでくれたように感じます。

国体の閉会式の時間になると少し肌寒さを感じました。開会式の時はまだ残暑とも言える暑さを感じましたが、閉会式では秋の深まりを感じることが出来ました。わずか11日間で気候も変化したようです。秋を感じると寂しさを覚えますが、閉会式では物語の終わりを感じることもあって、明日からは「各地で競技が開催されていない」と思うと一気に秋が足音を立てて近づいてきました。

国体開会では過ぎ行く夏のイメージがあり、閉会式では深まり行く秋を感じることができました。和歌山県にとって実りの多い国体となりました。目指していた総合優勝を獲得することができたこと。和歌山県に元気を与えてくれたこと。そして目指すべきものを共有している人同士は団結して困難に立ち向かえることなどを経験できたからです。

紀の国わかやま国体閉会

和歌山市内の各地で「地元で国体が開催されていることは嬉しいね」、「開会式はとても良かった。参加できたことを嬉しく思っています」などの成功を表す言葉を聞かせてもらいました。

そして紀の国わかやま国体は東北復興支援の冠をつけた国体でもありました。全国から参加した選手と応援団と和歌山県民が、スポーツと応援を通じて東北のことを忘れていないで支援していることを表した大会でもありました。会場で花を咲かせてくれた大川小学校のひまわりが秋の涼しい風に揺られています。

夏に大輪の花を咲かす予定のひまわりに、紀の国わかやま国体開催の秋に花を咲かせてもらいました。夏の輝きと生命の輝きを紀の国わかやま国体会場に持ち込んでくれたような気がします。生命を輝かせてくれた、大川小学校からいただいたひまわりにも感謝しています。

紀の国わかやま国体閉会

地元開催の国体を目標した和歌山県の挑戦は終わりました。この後、この思いは平成28年度に岩手県で開催される第71回国体と紀の国わかやま大会に受け継ぐことになります。少し違うのは、紀の国わかやま大会では優勝を目指すことと同じぐらいに、スポーツを楽しむことが目的になることです。選手も応援団も一緒になってスポーツを楽しむことができる。それが紀の国わかやま大会だと思います。肩の力を少し抜いて、次の目標に向かいたいと思っています。

和歌山県選手団、総合優勝おめでとうございます。月並みですが、この言葉が総合優勝に最もふさわしいと思います。紀の国わかやま国体実行委員会委員の一人として、選手、関係者の皆さんのこれまでの取り組みに心から敬意を表し、皆さんへのお礼の言葉とします。「紀の国わかやま国体総合優勝、万歳。和歌山県選手団、万歳」。