活動報告・レポート
2015年10月5日(月)
経験者から学ぶ
経験者から学ぶ

70歳になっていますが、今も現役で仕事をしている方と懇談しました。人生の先輩から学ぶことはたくさんあります。

社会でも組織でも、人は必ずどこかに所属しているのだから所属している地域や団体の全体を考えて行動することです。個人の考えで行動すれば、即座に周囲に歪が発生します。本人が気付いていないとしても周囲は個人主義を気付きますから、周囲が気を使うことになります。自分は自分の流儀を通すことは構わないのですが、周囲がそのことを配慮するような振る舞いは止める方が良いと思います。全体を鳥瞰して行動できる人でありたいものです。

言葉には気をつけること。言葉は心の表れですから、思っていないことは言葉として出てきません。思っている言葉が発せられるのであって、自分が言った言葉を否定しても駄目です。社会では「そんなことは思っていませんでした」という言い訳は通用しないのです。自分の言葉に責任を持つこと、そのためには心を磨いておく必要があります。内心がきれいだと言葉もきれいになります。

同じことを伝えるにしても言葉遣いによって伝わり方が違います。自分が関係している仕事の中で、パンフレットなどの表現が気に入らない場合があります。形になっている仕事には制作者がいますから、表現が気に入らないとしてもその人のことを考えなければいけません。

「何だ、このパンフレットの表現は。言葉遣いが間違っているから直させろ」。

「もう少し丁寧な表現をする方が受け取る側に誤解がないと思いますよ」。

仕事で制作したパンフレットの表現が適切でないことを気に入らなかったとします。どちらの表現で指導する方が気持ち良いと思いますか。仕事は継続していくものです。気持ち良く仕事ができる環境と、仕事を続けられる関係を保つ方が良いと思います。必然的にどちらの指導が勝っているか分かります。言葉遣いで仕事の環境も結果も違ってきます。

自分が利益を得ることだけを考えている人は信頼されません。誰でも仕事をするからには利益を得たいと思っています。しかし自分だけ利益を得ることを考えた仕事は上手く進展しません。得られる利益を配分しなければ協力者が去っていくからです。仕事ができるけれど信用がない人がいます。その人は利益を独占しようとする人です。目立つ人も目立たない人も、みんな役割を担って仕事を完成させているので、目立たない人にも利益配分をすべきです。

ペット動物

和歌山県ではペット動物の殺処分ゼロを目指した取り組みを目指しています。その取り組みに関して話がありました。この方は猫を二匹飼っているのですが、「飼い主は責任を持つべきです。最後まで責任を持たないで捨てるから野良猫が増えているのだと思います。野良猫の問題は飼い主に責任がありますから、野良猫の処分は反対という意見には疑問を感じます。私は猫を飼っているので動物の命を大切に思っている一人ですから、野良猫の命も大切だと思っています。しかし野良猫を放置し自然繁殖するような状態は良いとは思いません。野良猫を減少させるための取り組みは必要ですから和歌山県の取り組もうとしている姿勢には賛成です」と話してくれました。

この問題に関しては和歌山県に多数の賛否が寄せられていると聞いています。野良猫が増えて困っている地域では処分をして欲しいという意見がありますし、愛好家からは処分は駄目だという意見が寄せられています。

いずれにしても殺処分ゼロを目指している和歌山県としては、これ以上野良猫を増やさない対策を検討しているところです。

都市計画

和歌山市では市街化調整地域の開発許可を厳しく規制する条例案を検討しています。このことに関して反対する意見があります。国体以降の和歌山市の経済活性化のためには、開発できる地域を狭めることは反対という意見です。開発が制限されることで、この業界の仕事が減少いますし、人口減少に拍車がかかる恐れがあるという意見です。

若い人が和歌山市に家を購入しようとした場合、条例制定後は中心市街地内に求めることになりますが、土地の価格が高いため購入することは難しくなります。そのため和歌山市に住むことを諦めて、隣接する他の市町に移り住むことも選択肢になりますから、郊外の開発を制限することで中心市街地に定住人口が増えるかどうかは分かりません。

この問題に関しては、これまでもたくさんの意見を聞かせてもらっているので、関係者と協議をしています。