活動報告・レポート
2015年10月3日(土)
大川小学校のひまわり
大川小学校のひまわり
大川小学校のひまわり

紀の国わかやま国体会場となっている紀三井寺競技場の東北復興支援コーナーに石巻市立大川小学校からいただいて和歌山県内で育てたひまわりが花を咲かせています。東北の選手団を始め全国から来てくれている選手と応援団を、空に突き抜けるような明るい表情でお迎えしています。宮城県復興のシンボルであり、命の化身でもあるひまわりを私達は大切に育ててきました。大川小学校からいただいた種を育て始めてから、今年で三世代目の花を咲かせています。ひまわりの花には生命の息吹を感じることができます。国内最高のスポーツ祭典の地元主催の会場で、東北復興のシンボルであるひまわりが花を咲かせてくれている光景を見て嬉しくなりました。

大川小学校のひまわり

この光景から、和歌山県は東北を忘れていない東北復興支援の国体であることを全国に訴えられていると思います。東北につながっている今日の青空の下で咲くひまわりは、地域を越えて生命の光を放っているようです。平和なスポーツの祭典が和歌山県で開催できていることも、同じ年に発生した東北と紀伊半島の大災害から乗り越えてきた経験があることから、今の幸せを共感できていると思います。

大川小学校のひまわり

来年の国体は岩手県で開催されますが、当然ですが東北復興の精神が継続されることになっています。和歌山県は国体を通じて東北復興支援を訴えていますし、生命の輝きと平和への思いを語り続けています。

会場の紀三井寺競技場では陸上競技が開催されています。お客さんの笑顔と歓声が平和の尊さを叫んでいるように感じました。

大川小学校のひまわり 大川小学校のひまわり
日本の中心和歌山県
日本の中心和歌山県

和歌山大学主催の講演会に参加しました。「和歌山県を日本の中心にするためにはどうすれば良いのか」というテーマの下、公演とパネルディスカッションが交わされました。愛媛県の起業家と富山県出身のベンチャーキャピタリストが講演をしてくれましたが、とても参考になる内容でした。その中から一部を紹介します。

愛媛県といえば道後温泉が有名ですが、この温泉は今から約120年前に建てられたものだと知りました。当時、いまの場所に大規模な温泉を作ってもお客さんは来てくれないと地元の人から反対された事業者が、財を投げ打って作ったのが道後温泉だそうです。

愛媛県イコール道後温泉とイメージされている温泉のルーツは反対を押し切って建設したことにあります。常識的な地域振興策は100年先には残っていません。100年先でも存在感を発揮して地域の代表的な観光資源になるためには、圧倒的なものである必要があります。他を圧倒するものが100年先も存在感を発揮し続けるものになります。中途半端なものや予算を削減した作ったものなどは、100年先に存在していません。

地域振興や地方自治体の仕事は100年先にも地域の誇りとなるようなものを残すことにあります。そのためには全国で一番のもの、または他府県に類似した事例があってもそれらを圧倒するような存在感があるものを作る必要があります。

藤野さんが代表を務める投資会社は日本株の運用益で4年連続一位と二位の成績を残しています。2011年は一位、2012年は二位、2013年は一位、2014年は二位という成績ですから、わが国の最高レベルの投資会社です。

日本にある投資会社は約500社ありますから、4年連続して一位か二位になる確率は、統計的に見た場合、39億年に1回という数字になります。統計的には39億年に1回、こんな会社が登場することになります。地球が誕生してから約46億年ですから、地球の誕生から現代までの歴史の間で一度という確率になります。

つまり偶然でも、まぐれでもなく、藤野さんの会社は実力でこの成績を残していることだと評価できます。

実力が認められている藤野さんの日本経済の評価として、日本に失われた10年はなかったということです。失われた経済と言われている2002年から2012年までの10年間の日本の株式は、上場企業のうち実に70パーセントの企業の株式の価格が2.1倍に上昇しているのです。上昇しているこれらの企業の売り上げと利益は2倍になっていますから、日本経済は決して失われていなかったのです。

何故、そう思われているかと言うと、2002年から10年間の間、日本を代表する大企業の株式が24パーセント下落しているからです。実際は安倍総理の就任前も、日本経済は上昇を続けていたことになります。事実を見抜くことが本質を理解することだと言えます。

自分が日本や地域のことを駄目だと思っているのであれば、周囲の人も駄目だと思っている集団に所属していることになります。日本や地域が駄目な理由を、政府の責任、政治家の責任、大企業の責任、中国の責任、アメリカの責任などと言っているなら、自分が責任を取る覚悟がないので、その考え方をしている間は永遠に発展することはありません。

失われた10年と言われた時代でも、売り上げも利益も上昇させた会社があるのです。そんな会社の代表者や従業員は、自分の会社の売り上げや利益のことを政治家や県、まして人の責任にしません。会社や地域の環境を悪くしているのは、責任を取る覚悟がない自分と周囲の人達なのです。

日本の状況が悪いなら、日本人が立て直さなければならないのです。中国やアメリカが日本を立ち直らせてくれることはありません。状況が悪いことを自分の責任ではなくて、人の責任にすることが誤りなのです。

「私がどうするか」。成長する会社や人は、置かれた環境から抜け出すことを自らの責任で解決しようとしています。

ホームページに社長や取締役の顔写真を掲載している会社は成長する会社です。顔写真を掲載していない会社は業績が低下しているか、これか低下していくことが多いのです。 代表者が顔写真を掲載すると言うことは、会社経営に責任を持っているからです。

そして社長のメッセージにも注目して下さい。社長が「私」という表現をしている場合、責任を持つ覚悟がある人です。「わが社」、「弊社」という表現をしている社長は、経営は自らの責任ではなく会社の責任だと考えている人です。そして主語を使用せずに挨拶文を掲載している人は、責任を負う覚悟がない人です。

千客万来という言葉があります。一人のお客さんが10回来てくれたら会社は繁盛するという例えです。千客万来の会社にするためには、お客さんから顔の見える会社であること、代表者が責任を取る覚悟を持っている会社であることが必要です。会社経営の参考になる見分け方です。

以上、主な話の内容を紹介しました。