活動報告・レポート
2015年9月26日(土)
紀の国わかやま国体開会
紀の国わかやま国体開会

和歌山県で開催される国体は44年ぶりのことになります。前回は黒潮国体でしたが、第70回目の今回は紀の国わかやま国体となります。開催まで長い期間を掛けて準備を進めてきただけに、素晴らしい開会式に感慨深くなります。県民総参加の国体を目指すことを目標に掲げて準備と広報活動を続けてきましたが、開会式に出場した皆さんの演技を観覧して、総参加の国体が実現したことを嬉しく思いました。勿論、関心の薄い人もいると思いますが、44年ぶりの国体を感動の思いで参加、観覧している人が大勢いることも事実です。会場となった紀三井寺競技場の空気がそれを物語ってくれています。

会場の空気を表現することは難しいのですが、オープニング式典、開会式に参加した皆さんの気持ちが空気を伝って感じることができるような気がした、ということになります。

式典前演技の「紀の国の“みち”」では、和歌山県の山、海、4人の偉人とこれからの和歌山県の姿を表現してくれたのですが、実に感動しました。山のみちには600人、海の道にも600人、4人の偉人の道には400人、これからの和歌山県には約1,600人が参加したからです。全体で演技やダンスを合わせる機会は少なかったと思うので、これだけの人数の人が全体調和を図っていたので驚き、そして少ないリハーサルの機会にも関わらず、素晴らしい演技に仕上がっていたことに感動しました。

紀の国わかやま国体開会

僕が思ったこの演技に相応しい言葉は「いつまでもきっと忘れない」です。平成27年の国体開会式典前の演技のことを忘れることはありません。演技に参加した人も会場で観覧した人も、テレビで観ていた人も、同じ思いを共有できたと感じます。

今日、会場で現実に繰り広げられた演技が伝説になる時が訪れると思います。和歌山県で三順目国体を開催するのは45年以上先のことになりますが、その時には、今日の開会式のことが思い出される筈です。県庁の若い職員さん、演技に参加した小・中学生達、そして観戦して応援した子ども達が、今日の感動の物語を未来の国体準備に関係する人達に話し、それが「平成27年に起きた伝説」として感じてくれると思います。それほど素晴らしい総合開会式となりました。

紀の国わかやま国体開会

もうひとつ心に響いた言葉があります。ロンドンオリンピック体操競技の日本代表選手で、和歌山県出身の田中理恵さんがコメントした言葉です。和歌山県の良さについて「山と海、そして食べ物が最高です」と伝えてくれました。

紀の国わかやま国体開会

和歌山県の誇る霊場としての紀伊山地は世界が認めた山です。和歌山県が持つ長い沿岸部に沿った海は、豊かな海洋資源を持っています。海水浴、マリンスポーツ、食、そして潜在的可能性を秘めたエネルギー資源などの価値を有しています。そして食べ物は、和歌山県の山と海で採取できる新鮮な食材を使用したもので、料理の質と価格を比較すれば、日本一の価値を誇っていると思います。田中理恵さんはそのことについて自信を持って話してくれました。自信を持って言葉にすることはとても大切なことで、その言葉によって周囲の人を本気にさせることになります。

紀の国わかやま国体開会

人には発信力というものがあります。例を挙げて言うと、人気のある人は発信力があります。人気のある人が言葉を発すれば、その言葉は心に届きますし、言葉に込めた思いは人の心から心へと拡散していきます。

オープニングプログラムでは藤原紀香さんが開会式の発信力を高めてくれました。そして元体操のロンドンオリンピック代表の田中理恵さんが、自身の発信力を使って和歌山県の魅力を拡散してくれました。

開会式終了後、式典に参加した皆さんと懇談する時間がありました。揃って「開会式に参加して良かった」、「感動しました」などの言葉を聞かせてもらうことができました。国体の開会式を褒めてもらったことを、自分が褒められたように嬉しく思いました。それは国体の成功を願う気持ちによって思いが同化しているからだと思います。

紀の国わかやま国体は、開会式に関係した全ての人に感動を与え、和歌山県に自信を持たせてくれることになりました。

紀の国わかやま国体開会

平成27年9月26日。第70回国民体育大会、紀の国わかやま国体の開会式に参加できたことを誇りに思いますし、今日の日に幸せを感じています。今日参加した多くの人にとって、地元開催の国体開会式に参加するのは最後の機会になると思います。たった一度の体験を、幸せに感じられる心を持てていることも嬉しいことです。