活動報告・レポート
2015年9月25日(金)
国体役員懇談会
国体役員懇談会

第70回国民体育大会役員懇談会が開催されたので出席させていただきました。場所は紀州南部ロイヤルホテルで、天皇皇后両陛下をお迎えしての晩餐会となりました。和歌山県庁をバスで出発し、会場の紀州南部ロイヤルホテル入りし、夕刻からの役員懇談会に備えました。ホテルのロビーにて「特別奉送迎者」の一員として天皇皇后両陛下をお迎えできたことに感謝していますし、わが国の平和と繁栄を常に祈ってくれている両陛下を和歌山県にお迎えできたことを心から嬉しく思っています。

役員懇談会を開催し、日本スポーツグランプリ表彰と国体功労者表彰などを間近で拝見させてもらうと、いよいよ国体への期待が高まっていることを感じられます。

日本スポーツグランプリ表彰者の中には、98歳の柔道家や、80歳になってから自己流で水泳を始め、86歳で日本マスターズ水泳に参加、90歳になってから本格的に習い始め、マスターズ水泳記録を更新している101歳の女性がいました。表彰を受けられましたが、このような皆さんの姿に接していると元気と、「やる気があれば、いつからでも始められる」ことを教えてもらったように感じました。受章者を見ていると「日本には凄い人達がいるものだ」と感じます。

日本のスポーツ界に大きな貢献している先輩達の日頃の練習と結果を出していることを素晴らしいと思わずにいられませんし、生きている限り目標を持って挑戦し続けることが大切なことだと教えられました。人生の先輩方に心から感謝申し上げ、心からお祝い申し上げます。

国体役員懇談会

そして場面は、天皇皇后両陛下をお迎えしての晩餐会へと移りました。緊張した空気に包まれながら、「日本」の存在を感じることができました。現代の平和で豊かな日本を築き上げてくれた先人達を思い、この財産を次の世代に引き継ぐことが、今日の役員懇談会に参加した私達の責任であると感じました。スポーツで競い合うことができること、生涯スポーツを楽しむことができることは、平和だからこそ、この環境を作ることができています。スポーツを楽しめる環境を持ち続けることが平和の象徴とも言えます。

明日開会する第70回国民体育大会、紀の国わかやま国体から、わが国は平和を愛する人達がこの国を支えていることを訴え、また東日本大震災からの復興を訴える大会にするという、もう一つの使命を感じました。

和歌山県にとって44年ぶりに開催する二回目の国体であり、次回を迎えることができない世代になっている僕にとって、最期の地元開催の国体になります。応援すること以外にできることはありませんが、選手の皆さんへの期待を持ち、明日は今日よりも素晴らしいことを祈りながら参加したいと考えています。

紀の国わかやま国体によって、和歌山県が熱く盛り上がることを期待しています。

国体前夜

役員懇談会を終えて和歌山県庁に戻ったところ、遅くまで国体推進課を始め、県庁の各執務室の電気が灯っていることに気づきました。職員さんに尋ねたところ、「毎日12時を越える時間まで仕事をしています。シルバーウィークも仕事でした」という返事がありました。本当にご苦労様です。和歌山県のために尽くしてくれている職員さんの姿と気持ちに接し、心から感謝しています。

開会式を明日に控えている今日も、日付が変わるまで仕事をしていると思います。身体と健康に気をつけてやりがいを持って挑戦して欲しいと思います。

この光景を見て、1999年に開催した南紀熊野体験博の開会式前日の執務室の空気を思い出しました。「いよいよ明日開会式やな。お客さんが来てくれるだろうか」という会話が交わされ、期待よりも不安の方が大きかったことを思い出しました。連日、日付が変わるまで時間外で仕事を行い開会式に備えてきたのですが、それでも「やり残した感」を持っていました。どれだけやっても刻々と状態変化のある仕事の場合、完璧な状態にはなりませんから、不安が心を支配します。明日になるまで不安との戦いだと思いますが、和歌山県民の皆さんが応援しています。絶対に大丈夫ですから、この国体に関れたことを楽しんで欲しいと思います。厳しい仕事だからこそ、そこに楽しさを感じることができます。

開会式から競技、そして閉会式まで全力を尽くし、そして地元国体を楽しんで欲しいと願っています。後々になって「あの時は良くやった」と思う時がきっと訪れます。苦しかったことが時を経て楽しい思い出に変化しますから、最終日まで駆け抜けて下さい。