活動報告・レポート
2015年9月24日(木)
勝負
勝負

尊敬している経営者から勝負についての教えを請いました。

勝負に勝つことは絶対ですから負ける戦いをしてはいけません。しかし勝ち切るので攻めることを善しとしないことです。勝つことは大事ですが、勝ち切ることは避けるべきです。恨みを買ってしまうと、その因縁を抱えてしまうことになります。因縁は邪気ですから運勢を衰退させてしまいます。恨みを買うにしても、こちら側の心を分かってもらうようにする必要があります。

勝負所では一気に攻めること。人としての情は大事ですが、勝負に情を持ち込むようでは負けにつながります。勝負は徹底すること。しかし勝負がついた後は情を持って接することが大事なことです。勝負がつくまでは徹底的にやりますが、勝負の後にまで人を徹底的に追い込んではいけません。

天は真を照らします。勝負のテーマとして、真か真でないかを争うことがあります。その勝負の場合は真のある方が勝つことになります。天は真を見て照らしてくれるからです。常に真のある立場でいることが勝負に勝つ秘訣です。

一流の人の勝負は関わった全ての人を幸せにすることです。勝負に勝って自分が満足していても相手が恨みを覚えているようでは一流とは言えません。負けた相手でさえ「あの人が相手でこの落とし所を用意されていては仕方ない」と思えるようなノーサイドの結果にできる人が一流なのです。

最高の仕舞い方は、勝った人は満足する。負けた人も仕方ないと思うこと。そして仲裁に入った人も徳を得るような結果を出すことです。三者とも結果に納得し満足を感じることです。

勝負の決着は、時の仲裁が訪れる場面が来るまで待つことです。急ぎすぎても駄目ですし、時を逃しても駄目です。やがて双方にとって解決すべき時が訪れます。時の仲裁と言いますが、その時こそ大事な時なのです。

先手必勝。やるべきことはその日の間にやりつくすことです。相手も攻め手を考えていますから、それよりも先に手を打つことが大事です。相手よりも先に手を打った方が戦いを優位に進めることができます。

味方にすれば頼もしく感じ、敵に回せば大きく感じる人には勝てません。敵が大きく見えるということは心理戦で負けている証拠です。味方にいる間、その人に能力があっても気付かないのは、仕事や問題を簡単に処理しているからです。得てして、難しいことを簡単に処理してしまう能力のある人を過小評価することがあります。ところがその人の存在がなくなると問題を解決できないため、問題が大きく発展していき対処できなくなる場合があります。その時になって、その人の存在が大きいことに気付くのです。

いずれの教えも役立つことばかりです。実践を通じて学ばせてもらえることで問題解決能力が身につきます。相手と同じ場所に立つのではなくて、高いところから見渡せる場所に立つことで勝負は優位に進めることができます。先を見通す力とは相手よりも高い場所に立つことですが、高い場所に立つためには先見性、推測力、経験値、チームなどが必要となります。

課題に対処していくほど能力が向上していきます。問題に突き当たるほど能力が高まり、高い場所に立って物事を見ることができるようになります。

ひまわり

数年前から、東日本大震災で子ども達の命を奪われた大川小学校からいただいたひまわりを育ててくれている学校のひとつが中野上小学校です。既に三世代目に入り、今年も植樹してくれています。植樹作業やその後の写真を見せてもらっていますが、いよいよ9月26日に開会する紀の国わかやま国体開会式会場に、大川小学校からいただいて育ててきたひまわりを和歌山県農林試験場から搬入しました。このことを中野上小学校に報告したところ、大変喜んでくれました。これまで大川小学校のひまわりを育ててくれた子ども達や地域の皆さんの喜びになることを嬉しく思っています。

開会式の会場となる紀三井寺競技場で、この東北からやってきたひまわりが皆さんをお迎えすることになります。紀の国わかやま国体は東北復興支援の意味もある国体ですから、この取り組みを通じて3.11を忘れていない和歌山県を全国に発信できると考えています。

幸せ感

「来てください」と依頼をいただいていた作業所を訪問しました。ここで働いているI君に会ってあげて欲しいという依頼をいただき訪ねたものです。シルバーウィークの間、僕も会うことを楽しみにしていました。それは経営者から「I君は片桐さんの大ファンです。会うことを楽しみにしてくれていますから、一度、会いに来て下さい」という話をいただいたからです。

作業場に入るとI君が仕事を休憩して笑顔で迎えてくれました。そして「片桐さんからいただいた片桐さんの葉書は僕の宝物です。大切しています」という話をしてくれました。

とても嬉しい話を聞かせてもらったので一日中、幸せ感が続きました。