中古物件を購入した方から改修に関する依頼を受けました。7年前に和歌山市に来て、知らない土地で苦労しながら商売を始めて、自分の家を入手しようとしています。みんなに支えられながらお金を貯めて、ようやく中古物件を購入することになりました。
今朝、Rさんは笑顔で「やっと自分の家が持てるようになりましたから嬉しいです。古い家屋なので改修が必要となりますが、隣家が古くて崩れそうなので改修ができない状況です」という依頼があり、現場に赴きました。
現場に到着して確認したところ、隣家との間隔はほとんどなく、壁と壁が接している状態になっていました。しかも隣家は傾いていることから、今にも家屋が倒れそうになっています。しかも隣家は、今、問題となっている空き家で外壁の改修をすることが難しいのですが交渉相手がいない状況になっているのです。
住んでいた人がどこに行ったのか分からないことが問題ですが、登記上の問題も出てきました。登記を取ったところ、この空き家の土地は和歌山県名義となっていることが判明しました。つまり和歌山県の土地の上に民家が建っているのです。現在では考え難い状態ですが、恐らく、戦後の混乱期の住宅難の時代に戦火で家をなくした人のために和歌山県が土地を貸したものだと推測できます。時は流れてこの家の住民は自宅を購入し転出し、この建物が空き家の状態で放置されていたように思います。
偶々、Rさんが隣の家を購入したことから、この問題が判ったものです。Rさんの家を改修するためには空き家を取り壊して更地にするか、建物の利用を認めてもらうかのどちらかになります。この空き家の残存価値はゼロだと思いますからどちらの選択をしても問題はないと思います。シルバーウィーク明けに所有者の判断を求めたいと考えています。
全く誰も知らない和歌山市で商売を始めて多くの知人ができ、そこから商売が軌道に乗り、今日に至っています。Rさんの明るい笑顔を見ていると応援したくなりますから、住み易い環境を整えたいと思っています。
この件に関しては、友人のKさんから依頼があり、また恵まれない人を支援し続けているKさんからも依頼が来ています。今朝、事前にKさんを訪ねたところ、既に多くの人が訪ねてきていました。多くの人助けをしているKさんは、自分のことを差し置いても困っている人の相談に乗り動いています。
素敵な笑顔の人に支えられているRさんですが、Rさんも多くの人を支え続けています。この中古物件の現地調査を終えた後、Rさんを店舗まで送りましたが、「コーヒーを飲んでいって下さい」とお誘いをいただきました。Rさんの入れてくれるコーヒーは甘くてとても美味しいのです。このコーヒーは僕のお気に入りですが、午後からの予定が入っていたため遠慮しました。対応方針を固めてからRさんのお店を訪ねたいと考えています。
嬉しい話を聞かせてもらいました。今から約25年前に和歌山市で勤務をしていたUさんは現在、東京都内で仕事をしています。今日、和歌山市内の経営者のKさんと出会い、Uさんの話を聞かせてもらいました。その内容が、「今でもUさんとお付合いをしている」というものでした。約25年前に仕事を通じて知り合い、Uさんが転勤で和歌山市を離れた後もお付合いが続いていたことを知りました。
平成26年にUさんは定年退職をしたため別の会社に勤めていますが、和歌山市でのご縁が会社に関係なく続いていることは、ご縁の舞台となった和歌山市の一員として嬉しく思いました。
良い人とのご縁は、会社や地域に関係なく、例え転勤などで離れた後でも大切にしたいと思います。ご縁を結んでおくと、後にきっと幸運が巡ってきます。幸運を期待してのことではありませんが、今日K社長から嬉しい話を聞かせてもらえたのは、ご縁が続いているからです。
僕も昨年にUさんの退職のお祝いの会を催したので、今日のこの話をとても嬉しく思いました。Uさんも会社生活の中で和歌山市での勤務経験が「とても良い思い出として残っている」と話してくれていますが、それは和歌山市で巡り合った人が素敵な人だったことの証拠だと思っています。