活動報告・レポート
2015年9月7日(月)
和歌山市への提言
和歌山市への提言

和歌山市の課題や地域から寄せられた各種要望について協議を行いました。

1.JR和歌山駅東口の件

紀の国わかやま国体が近づき、和歌山市全体で盛り上げを図る時期に入っています。JR和歌山駅西口では幟が設置され、9月中旬から木々にイルミネーションの電飾で街を華やかに盛り上げる計画があります。 それに対してJR和歌山駅東口にはイルミネーションで飾る計画はありません。JR和歌山駅東口も和歌山市の玄関口であり、しかも鉄道利用者だけではなく関西空港からのリムジンバスや高速バスの発着場となっています。国体に関しては選手送迎用の臨時バスも東口から発車することになっていますから、この場所に歓迎ムードを出さなければ盛り上がりに欠けることになります。

またJR和歌山駅東口へのイルミネーションによる盛り上げは、2年前から地元の要望として和歌山市に提言していたものです。今回、西口で実施するのに東口で実施しないのでは、東口の地元として盛り上げ策から放置されている気持ちになるという意見があります。紀の国わかやま国体は東口周辺の自治会でも盛り上げようと張り切っているところですが、今回の対応によって気勢が削がれています。

JR和歌山駅の西口だけが玄関口ではなく東口も同様に玄関口だという意識を持って欲しいと提言しました。駅を中心として円を描くように街が伸びているイメージを持って欲しいと思います。和歌山駅から西口に向かって半円を描くような街づくりでは和歌山市全体の発展はありません。

紀の国わかやま国体に向けてのJR和歌山駅東口へのイルミネーションの飾り付けと、幟設置による歓迎ムード醸成について提言しました。

なお、和歌山市が平成28年度に向けて景観計画の策定を進めていますが、そこにJR和歌山駅を中心として西口と東口を同じ位置づけにした対応を盛り込むことも依頼しました。

2.南海和歌山市駅について

和歌山市駅の建替えが計画されています。現状では駅と上層階に商業施設を設置する計画となっているようです。近年のまちづくりは機能集約という考え方により、駅は人の行き交う場だけではなくて、商業施設を設けて滞在と賑わいを創出し、その上にマンションを建設することで居住機能を持たせることが主流となっています。

事実、大阪市内を初めとする府下では駅タワーとして高層マンションが建設されていることや今後も駅の再開発に伴う駅タワー計画があります。和歌山市の中心地の核施設となるターミナル駅ですから、マンション機能を付加することが必要だと考えています。

駅の再開発計画に関して提言しました。ターミナル駅周辺ですから、居住空間はたくさんあっても良いと考えています。駅周辺に人が住み、鉄道を利用することで活性化につながります。機能分離の考え方による駅の再開発は時代に即していないと思います。

3.和歌山南スマートインターチェンジについて

この計画は順調に進展しているので地元として期待が高まっています。高速道路のインターチェンジが設置されると、その周辺は開発が進み利便性が高くなります。物流拠点や郊外型の商業施設の建設が進むことが期待できます。

特に和歌山南スマートインターチェンジ周辺には和歌山県海草振興局が移転することが決定しているので、この建物を中心として付随施設が来ることも期待しています。しかも海草振興局には防災機能を持たせることから、この地域の防災拠点としての位置づけもされることになります。

津波被害の少ない地域として、交通の利便性の良い地域として、この地域に沿岸部からの事業所の移転も促進すべきだと思います。しかし用途は市街化調整地域になっているため大規模な開発や農地の転用が困難になっています。そのため用途区分を市街化地域に変更し、和歌山南スマートインターチェンジを核として開発を促進すべきだと思います。

都市計画の見直しと開発促進について提言しました。

その他
  • 農地転用に関しての協議を行いました。無秩序な開発はいけませんが地域にとって必要な開発というものはあります。地域に進出する計画があり地域にとって有益なものまで全てを規制することは問題だと思います。実例を基にして農地転用に関しての協議を行いました。
  • 通学路の安全対策について協議を行いました。新しい道路が開通すると利便性が高まりますが、歩行者、特に小学生に対して安全面での配慮が必要となります。通学路であれば更に安全面での配慮が必要となりますから、新しく開通した道路の交通総量調査の依頼と、その結果に基づいた安全対策を依頼しました。