素晴らしい話を聞かせてもらいました。定期的に参加している講話の会での話しですが、実体験に基づいた感動する内容でした。講師も話しながら涙を見せる場面があり、話を聞きに来て良かったと思える内容でした。話の内容から講師の氏名は伏せて記載します。
和歌山市で仕事をしいるAさんは学生時代を東京で過ごしていました。大学で起業経験をするなど実業家を目指し、卒業後は広告代理店に就職し、本格的な起業のために資金作りをしていました。
そんなある日、大学時代にお世話になったXさんから電話が入りました。「医療関係の仕事があるので、誰か信用できる人を雇用したいので紹介して欲しい」という依頼でした。そこでAさんは、大学の時に一緒に起業の手伝いをしていた後輩Bさんを紹介したのです。
その仕事は新薬開発のための投資を募り、新薬が市場に投入され利益が出た時に投資額に応じて配当を受けるという投資案件でした。Bさんの仕事は出資する人に所を訪問し、資金を集金することでした。暫く順調だったことからAさんは安心して見守っていました。
ある時、Xさんから「今度の案件は大きな資金が動くからB君だけでは心配です。Aさんも近くまで同行してくれませんか」という電話が入りました。大きな資金が動くことから、集金を一人に任せることを心配したAさんはBさんに同行することにしました。投資家の自宅に向かったBさんを、Aさんは近くの喫茶店で待っていました。Bさんは「30分程度で戻ります」と話して投資家の家に行ったのですが、1時間が経過、2時間が経過、そして5時間が経過しても戻ってきません。Bさんの携帯電話に電話をしてもつながらなくなっていたのです。Aさんは心配したのですが、Bさんにも、Xさんにも全く連絡が取れないことから自宅に引き上げました。
Bさんの行方が分からなくなって数日後、Aさんが会社に出勤途上、二人の男性が近づいてきました。「Aさんですね。警察の者です」と言って逮捕状を見せられ、そのまま連行されたのです。警察に連行され、拘留期間いっぱい留置場でいることになったのです。
何が起きたか分からないまま警察に聞いたところ、医療投資の詐欺事件でBさんは現行犯、Aさんは首謀者として逮捕されたということでした。あの時、投資家の自宅にBさんが訪問した時、警察が待ち構えて現行犯逮捕されていたことを、この時に知りました。その結果、単に依頼されただけでしたがAさんは組織の黒幕ということで逮捕されたのです。逮捕されて連行されている時、警察署の前には多数のマスコミが待っていて、テレビカメラやマイクを向けられたそうです。何が起きたか分からないことから、「していません」など、どんな言葉も一言も話せない精神状態だったようです。
事実無根であることを警察に話しても信じてもらえない日々が過ぎていきました。そして、留置場にいると恐怖に襲われて精神状態が変になったと言います。「このまま釈放されないのではないだろうか」、「何年、刑務所に入らなければならないのだろうか」など否定的な思いを持ち始めるようになったのです。恐怖に支配された拘留の日が続きましたが、拘留期間満了の時、Aさんは首謀者でなく無実であることが判明し釈放されたのです。
この時、Aさんは自由がどれだけ素晴らしいことかを知りました。釈放されたと言っても拘留されたことからAさんは、「悪に加担するような行為をした自分にも問題がある」と思い、二度と悪の手先にならないと誓ったそうです。
警察からは「今回の事件に巻き込まれたことは、長い人生の中の点に過ぎないので、これからの人生も自信を持って生きて欲しい」と伝えてくれたことから、安堵の気持ちで故郷和歌山県に帰れたのです。
その後、両親や友人に話の経緯を説明して事情を理解してもらい、現在は故郷である和歌山県で仕事をしています。故郷は温かく迎え入れてくれたのです。
「この時を生きている」そのことを大切にしたいと思う内容の話です。自由に生きられることが素晴らしいことであり、それ以外の困難は些細なことだと思うのです。Aさんはこの時の体験から、「しょせんはこの世で起きたこと」という思いで生きています。そして「心と体のダイエット」という体験に基づく講義をしながら、若い人達に生き方を伝えているのです。
このように文字にすると強く感じてもらえないと思いますが、これは聞いていて感動した実話です。体験談は人の心に響きますし、感動する心を呼び起こしてくれます。講演会に参加して良かったと、思いながら会場を出ました。
- 某団体が秋に実施する研修会に関しての打ち合わせを行いました。一泊二日の行程を組み、実施計画を立てています。来週から会員さんに案内を行い、参加者を募ることにしています。
- 秋の企画として「長唄とお三味線」の演奏会を実施することになりました。主催する自治会長と計画の打ち合わせを行いました。皆さんと共に、名月を眺めながら演奏を楽しみたいと思っています。
- 社会福祉施策について依頼があったので要望に対応しました。高齢社会において安心して生活ができる環境整備に務めたいと考えています。
- 現在、選挙期間中の自治体に入り、日頃から交流をさせてもらっている候補者の応援演説を行いました。医療、観光、空き家対策などを中心に話を構成し、応援弁士をさせてもらいました。
参加者からは「市の動きと県の動きを組み合わせて話してくれたので、行政の動向がとてもよく理解できました」、「とても分かり易く話してくれました。任せられる人がいることを心強く思っています」、「市の課題を把握してくれていて頼もしく思いました。県市連携で活動してくれることを期待しています」、「私達の市のことも理解してくれていて嬉しく思います。話の構成が上手くて課題と実行していることが理解できました」などの意見を聞かせてもらいました。
選挙戦の最終日に現地入りすると、候補者達の感動の場面に出会うことができます。感動の余波をいただき、改めて新鮮な気持ちになりました。