活動報告・レポート
2015年9月3日(木)
県議会閉会
県議会閉会
県議会閉会

平成27年8月県議会定例会が閉会しました。今回は国体開会の年なので、9月県議会定例会を8月に前倒しして開催しています。前回の黒潮国体の時もそうだったように、県当局も県議会も紀の国わかやま国体に集中することにしたものです。最終日の今日、提案議案の採決などを行い閉会となりました。議会提案された以下の議案は全て可決しています。

議案第119号 平成27年度和歌山県一般会計補正予算 総務委員会
議案第120号 和歌山県個人情報保護条例の一部を改正する条例
議案第121号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
議案第122号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
議案第123号 職員の再任用に関する条例の一部を改正する条例v 議案第124号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
議案第125号 和歌山県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
議案第126号 住民基本台帳法に基づく本人確認情報の保護に関する審議会に関する条例の一部を改正する条例
議案第127号 国の機関等に対する本人確認情報の提供に係る手数料に関する条例を廃止する条例
議案第128号 和歌山県本人確認情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
議案第129号 電子証明書の発行及び失効情報等の提供に係る手数料に関する条例を廃止する条例
議案第130号 和歌山県青少年健全育成条例の一部を改正する条例
議案第131号 和歌山県流域下水道条例の一部を改正する条例
議案第132号 和歌山県流域下水道の構造の技術上の基準及び終末処理場の維持管理に関する条例の一部を改正する条例
議案第133号 平成27年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
議案第134号 関西広域連合規約の一部の変更について
議案第135号 訴訟の提起について
議案第136号 工事請負契約の締結について
議案第137号 工事請負契約の締結について
議案第138号 工事請負契約の締結について
議案第139号 工事委託契約の締結について
議案第140号 工事請負契約の締結について
議案第141号 工事請負契約の締結について
議案第142号 工事請負変更契約の締結について
議案第143号 工事請負変更契約の締結について
議案第144号 工事請負変更契約の締結について
議案第145号 工事請負変更契約の締結について  
貴志川線
貴志川線

議会の休憩時間を利用して、「貴志川線の未来をつくる会」の役員の皆さんに県庁に来てもらいました。同会から県知事に対して、「和歌山電鐵貴志川線の永続のための支援について」の要望書を手交し、存続に向けた支援を依頼しました。

貴志川線の運行主体が和歌山電鐵に変わってから10年が経過しました。南海電鉄が撤退してから、もう10年目を迎えています。年月の過ぎ行く早さに驚きますが、行政からの支援が区切りとなる10年目を迎えていることから、11年目以降の存続に向けた取り組みを既に始動させています。支援の枠組みを議論しているところですが、民間で支援している団体である「貴志川線の未来をつくる会」も、存続に向けて積極的な活動を展開しています。

沿線の人が年間にあと4回今よりも多く乗車すれば鉄道事業は黒字となり、行政からの支援を受けなくても存続できることになりますが、まだそこに至っていません。

県知事からは「存続させるための支援を行います」と発言してくれましたが、その前提条件を整えたいところです、それは鉄道利用者が今まで以上に利用すること、例えば定期券を購入することも大切な取り組みとなります。

但し、学生割引や高齢者が利用し易いように割引をするなどの取り組みも併用して、利者を増やすことを検討する必要があります。

10年前、和歌山電鐵が貴志川線を引き受け、存続させることに関して際して、10年間の間に二度の運賃値上げを条件としています。この10年間に一度だけ値上げをしていますが、それは消費税が5パーセントから8パーセントになった時だけです。実質的な運賃の値上げはしていないのです。黒字化を図れるように運賃を改定すれば経営は楽になりますが、極力利用者負担を軽減ることを考えてくれています。

一般的に鉄道事業者は鉄道沿線の開発を行うことで定住者を増やし、鉄道を利用してもらうことで事業を発展させています。駅前を開発してマンションや住宅にした上で、鉄道を利用してもらうのですが、貴志川線の場合は過去、それをしていませんでした。今も貴志川線の駅周辺に田園風景があるのは開発をしていなかったからです。それが経営を苦しくしている原因のひとつとなっています。それは貴志川線沿線が市街化調整地域になっていることも関係しています。

そこで市街地化調整地域の規制緩和を行い、現在は、貴志川線の駅から300メートルの以内は開発許可することになっています。駅周辺に住宅が建ち始めているのは、規制緩和をしているためです。沿線の人口を増やすことで利用者を増やすことが、鉄道事業として大切なことです。

そして存続のために和歌山電鐵などは公設民営を求めていますが、これには県知事は反対の考えを示しています。公設にすると利用者が「県が所有しているから利用しなくても廃線になることはない」と安心感が広がり、利用者が減少することにつながるからです。

そこで行政からの支援として、鉄道設備老朽化への対応するための支援を基本に検討しているところです。高齢社会、沿線の学生が学ぶためにも公共鉄道の存続は必要なので、存続させることを前提に支援策を検討しているところです。本年度も上期を終える時期になっています。支援策の検討を急ぎます。

その他
  • 宿泊施設の改修計画について協議を行いました。この施設は紀の国わかやま国体以降に耐震補強などの改修を実施することにしています。耐震と省エネルギーになるような計画を検討しているところです。
  • お三味線の普及に関する話し合いを行いました。首都圏では学生も日本の伝統的な音楽に接していますが、関西ではこれらに接する機会が少ないようです。日本の伝統文化に接する機会をつくることで文化の継承を図りたいと思っています。