和歌山市駅で"グリーングリーン" プロジェクトが開催されます。平成27年9月12日と13日の二日間の社会実験です。このプロジェクトは孫市祭りを主催している森下会長から聞いたものです。和歌山市駅前に芝生を張るなどして、憩いの場を作り出して、そこで訪れる人がどんな交流できるかどうかの社会実験だそうです。駅という人が交流できる空間を、どう活用すれば憩いの場として、そして活性化につながるのかを調査するようです。
そのため和歌山大学観光学部の協力を得て二日間の社会実験を行うことになりました。イベントとして和歌山市駅にプロジェクトマッピングを行うなど、賑わいの創出にも取り組むことになっています。プロジェクトマッピングは東京駅で実施されて注目を集めたもので、平成27年の高野山開創1200年際の式典として、金剛峰寺の伽藍でも実施されました。光による演出に加え、その地にまつわる物語性を帯びているので、その歴史と共に楽しむことができます。和歌山市駅がどのように彩られ語られるのか、今から楽しみです。
森下会長から「市民の皆さんに知ってもらうためにもっと情報発信をしなければ」という依頼があり、和歌山市観光協会にもポスターを貼っていただきました。和歌山市を訪れる方々にも、和歌山市は駅前商店街と和歌山大学観光学部などが一体となり「元気に盛り上がっている」ことを知ってもらえることになります。
津秦自治会夏祭りが開催されました。毎年この時期に開催しているものですが、今回は雨天のため自治会館に会場を移して実施しました。この夏祭りの企画と準備を進めてきた実行委員の皆さんは残念だと思っているようですが、夏の大切な交流機会を今年も持てたことは嬉しいことです。本来であれば、屋外で太鼓の演奏やダンスなども予定されていたのですが、会場が屋内となったことから交流会となりました。
しかし会場が変更なっても、大勢の方が自治会館の夏祭りに集まっていましたから、会場を変更して実施する判断は正解でした。参加者もスタッフも、笑顔溢れる夏祭りは遅くまで盛り上がりました。
この夏祭りの大きな特徴は、経験者も若い人も一緒になって夏祭りを作り上げていることにあります。一部の役員が企画と準備をしているのではなくて、自治会全体で企画と準備を行い、地域のみんなで盛り上げていこうという気持ちが伝わっています。実際、昨日の会場変更と今朝からの準備に関しては、みんなの共同作業で夏祭りの用意を整えています。天候による変更に不満を言うことなく、できることを全員で行ったことが今日の夏祭りが盛大に開催できた要因です。
夏祭りの場で印象に残る言葉がありました。
「雨天のため会場を変更することを役員会で決定しました。それに対して文句を言う自治会員がいました。それでは対案を述べて下さいと言ったところ、『対案は何もないけれど、私の意見だ』とだけでした。それに対して、『意見というのは自分で行動して達成可能なことを言います。対案というからには何か良い案がある筈です。何の対案もないのであれば、意見ではなくて批判に過ぎません。批判に対応する気持ちはありません』と伝えました」という話でした。
なるほど、意見とは自ら行動することで実現可能なものを指すのです。自分で行動する気がないのに人に言うことは意見ではなくて、その人を批判することに過ぎないのです。言った人自身の行動が伴わない意見は批判ですから、相手にする必要はないのです。
意見として言う限りは自分で行動する気があること。そして示された案より優れていることを訴えて、みんなを納得させるようなまとめる力が必要です。行動する気と力量がなければそれは意見ではなく、責任を持って実行している人に対する批判だと言えます。実務者で責任ある立場の人が、責任を負わないで意見にならないような批判を相手にすることはありません。
そんな中、役員さんの一人が「自治会の夏祭りに国会議員、和歌山市長、県議会会議員、市議会議員が来てくれることはとても嬉しくて名誉なことで、みんなから認められている良い自治会になっているんだなと誇りに思います」と話してくれました。本当に嬉しい意見で、役員さんのこの気持ちが、みんなが応援しようという気持ちになっている夏祭りになっています。
夏祭りに招待をいただき、参加させてもらった私達は、こんな温かい気持ちで迎えてくれていることを嬉しく思っています。参加することをこんな気持ちで歓迎してくれていることを知り、心から光栄に思っています。受け入れる側も受け入れられる側も、これだけ楽しいと感じる夏祭りですから、暑かった8月最後の一日を飾るのに相応しい夏祭りとなりました。お世話をしていただいた皆さんに心から感謝しています。