活動報告・レポート
2015年8月12日(水)
教育から裾野を広げる
教育から裾野を広げる

事業を多角化している経営者と懇談する時間をいただきました。多角化を図る目的は収益を拡大することではなくて、本来の仕事で関係する人達に「もっと幸せになるお手伝いをしたいとから」だと話してくれました。

本業は子どもと社会人を対象にした教育です。子どもに対しては、教育を通じて人間形成と学力向上を図り、志望する大学を目指すことを目的にしています。社会人に対してはスキルとキャリア形成、自己変革、そしてキャリアアップなどの可能性を感じてもらうことを目的としています。どちらも「自分が主体的にやろうと思えばできる」ことを教えることを目指しているように感じました。

ところで教育を身につけても、スキルを磨いても、社会の受け皿が確立されていなければ実力を発揮することも叶いません。和歌山県の場合は就職できる機会が比較的少なく、実力を試すために県外に就職する若者が多くなっています。

また障がい者福祉のための授業も開講していますが、1年間、必要な知識や体験学習を行っても、就労機会が限られていることから、就労できない障がい者の方が多数存在していることを懸念していることを知りました。和歌山県内の会社経営者の方々には障がい者雇用を推進してもらいたいと思いますし、就労機会は無理だとしても、障がい者施設が生産している商品を優先的に購入するなど優先調達制度に努めてほしいと思うのです。

経済を優先させると良い商品、安い商品を優先調達することになります。市場主義の社会ですから会社も個人も当然の判断です。しかし社会的弱者の立場にある人が社会から見向きされない社会は正常な社会の姿ではありません。強い立場の人もいれば弱い立場人も共生している社会を目指すべきです。どんな人でも常に強い立場でいられることはないからです。安心して暮らせる社会とは、能力を発揮することで社会に役に立つことで収入が得られること。そして収入が得られない環境になった場合でも社会が支援を差し伸べてくれる制度があることが必要です。

特に障がい者の就労を支援するための教育訓練の機会と、一定の教育訓練を受けた人が就労できるような地域社会を形成していくことが大事なことです。

「お陰様で本業は順調なので、教育と共に社会的弱者の立場にある人達を支援したいと考えています」と、これからの事業展開について説明してくれました。

徹底

和歌山市内の会社を訪問しました。社長が不在だったので「お休みですかと」聞いたところ、「営業活動で香港に飛んでいます」という回答でした。お盆休みも関係なく会社発展と働く人に安心感を与えること、そして収益を上げて社会に還元し発展につなげることを目指した姿勢を凄いと思います。

事務所に入ると職場の貼り紙を見つけました。徹底とタイトルが書かれ、会社方針が示されています。何を徹底しているのかというと、次のようなことになります。

  • 笑顔の徹底→福が来る
  • 挨拶の徹底→人が来る
  • 掃除の徹底→仕事が来る
  • 仕事の徹底→お客様が来る
  • サービスの徹底→お客様がつく

そして物事を徹底すればそこから突き抜けて、見えないものが見えてくると書かれています。この会社では商品開発、商品製造、営業活動など他社より抜き出るために徹底しています。社長が不在であっても徹底した仕事とサービスに接することが出来ました。徹底している職場にいると気持ちが良いものです。

懇親会

平成28年4月のアースディの取り組みを打ち合わせするために懇親会を行いました。地球環境保全のために私達でできることとして植樹を行っていますが、来年も水軒公園に松の木を植樹することを計画しています。今回も植樹を実施すると三年目になりますから、少しは地球環境保全と水軒浜公園の景観保全に役立つことになると思っています。