活動報告・レポート
2015年8月11日(火)
ガバナー諮問委員会
議会運営委員会

平成27年8月県議会定例会に先立って、議会運営委員会が開催されました。本来であれば次の県議会は9月に開催するのですが、紀の国わかやま国体が9月26日に開催されることから8月開会にするものです。前回の黒潮国体の時も8月開会になった歴史があり、今回も紀の国わかやま国体開会までに県議会定例会を終え、9月は国体開催の準備や応援などに向かうことにしています。

ガバナー諮問委員会
ガバナー諮問委員会

本年度第1回ガバナー諮問委員会を開催しました。ガバナー諮問委員会には地区委員、各クラブの会長と幹事が出席するもので、全クラブに共通した案件に関る意思決定機関となります。

335B地区の本年度の目玉事業はライフジャケット推進事業です。これはライオンズクラブ結成100周年を迎えるに当たって命の尊厳をテーマに、和歌山県内で南海トラフの津波の影響をうけると予測されている海抜0メートル地域にある全ての保育園や幼稚園、小中学校にライフジャケットを備え付けようとするものです。

ガバナー諮問委員会

社会貢献と命の大切さを訴え続けているライオンズクラブとして、本年度でやり遂げたい事業がライフジャケット推進事業なのです。

特に大阪の一部と和歌山が335B地区を構成していますが、地区全体の事業として、和歌山県の子ども達の命を守るためのアクティビティを実行しようと企画してくれているのです。和歌山市に拠点を置くクラブとして、この推進事業を主体的に取り組みたいと考えています。地区ガバナーの方針であり、それを受けてリジョン、ゾーンとしての方針でもあります。

設置するライフジャケットの個数や予算は未決定ですが、配布準備を進めるのと同時に私達のゾーン内で寄贈する個数と予算規模を確定させていくことにしています。

このことを踏まえて挨拶や事業報告などを行いました。

まずは冒頭の挨拶の主旨です。

ガバナー諮問委員会

こんにちは。暑い中、そしてお盆入りの近くの日にご参集をいただいたことに感謝申し上げます。これより本年度最初のガバナー諮問委員会を開催いたします。何卒、よろしくお願いいたします。折角の機会ですので、少し持ち時間をいただいて思うところをお話いたします。

この一年間に、人生の途中にお亡くなりにならなれた方の自宅を初盆でお参りさせてもらっています。残された皆さんと話をさせていただくのですが、強く思うことがあります。

それは社会から与えられた役割がある時は、それができる時に引き受けてやり遂げる必要があるということです。やれる機会を逸してしまうと、後になって必ず後悔することになります。後悔しない人生とは役割を与えられた時は、それを引き受けること、そして全力を尽くしてやり遂げようとする意思を持つことです。役割を与えられるということは、「できる」と見込まれてのことですから、自分を過小評価するめことなく引き受けて全力を尽くすこと。それが後悔しない人生だと思うのです。

亡くなる直前、最後に思うことは「もう少し生きたかった」、「やりたいことをやれば良かった」という思いだそうです。生きている中で他人から何かを依頼されることや、役を引き受けてと頼まれることがあった時、敬遠したいと思うこともありますが、頼まれたことは引き受けることで充実した日を過ごすことができます。

今日、集まった私達は、一年間という限られた期間だけ役割を持たされています。各クラブの会長、幹事、地区委員などの役割は大変な負担になりますが、同時に負荷がかかることでやりがいを感じられる活動をすることができるのです。同じ役割は再び受けることはありませんから、この一年間、与えられた責務に全力を尽くしたいと思うのです。一年間、ゾーンの役員を受けている私達ですから、共に社会的責任を果すことができる喜びを感じながら活動をしたいと思います。後悔することのない一年を共に過ごしましょう。

さて本年度、中村地区ガバナーは国際協会結成100周年に向けた取り組みを重点目標にしています。中でも和歌山県を注視してくれていて、和歌山県の子ども達の命を守ることを目指した活動を最重点に考えてくれています。後に説明いたしますが、ライフジャケット推進事業が重点的取り組みで、しかも活動する地域が和歌山県ですから、何としても私達が主体的に取り組みたいと考えています。この点については何卒、よろしくお願いいたします。

それでは今年一年間、皆さんと一緒に活動できることを嬉しく思い、やり遂げた感を感じられるような活動を行いたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。本日は最後まで、提案に対するご討議をお願いいたしまして、挨拶とさせていただきます。

結果として、報告内容も充実していたこと、次につながる委員会になったこと、そして懇親の機会になったことなどから、とても充実した委員会となりました。皆さんの協力に深く感謝しています。

参考までに、335B地区ガバナー方針は次の通りです。

「ライオンズは3.11を忘れない」を継続〜あの悲惨な津波で大川小学校の児童84名と教職員10名の方〜無線で最後まで避難を呼びかけた防災対策庁舎危機管理課の女性職員もライフジャケットを着用していたら命は助かったかもしれません。いま近年に発生する恐れが高いと懸念されているのが南海トラフによる地震と津波です〜我々335-B地区内9Rと10R=和歌山県は最もその危険性を帯びた地域です。最南端の串本では3分で津波が到達すると予測されています。

中村地区ガバナーは、和歌山県庁知事室にて仁坂県知事と面談し、ライオンズクラブとして、3.11の悲惨な出来事を教訓に「津波から子ども達の命を守りたい」〜ライフジャケットを小学校へ設置したい、この事業について説明されました。

仁坂県知事は和歌山県としてもライフジャケット設置を推進しており、特に串本など津波の危険度が高い地域では、ライフジャケットの完備を行っているが達成に至ってはおらず、特に県で補えない施設もあるので、その部分をライオンズクラブで協力して頂ければと、この事業に賛同されました。

ガバナー諮問委員会

本日の議題としてライフジャケット推進事業、会員増強、アラート委員会の設置、フェイスブックによる活動情報の発信などを取り上げました。

自分が主催するガバナー諮問委員会を初めて経験して、人の役に立つ仕事の大切さとリーダーとしての役割を自覚することができました。活動方針などを同意してもらうためには、パワーや権限ではなく安心感を提供することが大事だと思います。この人の言うことなら大丈夫だと思ってもらえる人柄や雰囲気が何よりも大切なのです。

委員会終了後の懇親会の席で地区委員の一人が「皆さんに対して、ふわぁと包み込むような優しくて自由な雰囲気を創り、最後の結論を導く時はこれで締めるという強い雰囲気を創り出していましたね。凄いと思います」と話してくれました。

意識はしていないのですが、議論のしやすい雰囲気が醸成され、結論を出す時は引き締まった雰囲気になっていると話を聞いた時、「委員会をうまく進行できたのかな」と思いました。

初回の委員会で地区委員と各クラブの会長と幹事さんと課題を共有でき、そして1年間の活動を盛り上げていくという盛り上がりを感じることができたことで、委員会と懇親会は成功だった思います。楽しくて達成感のある活動を実行したいと思っています。