活動報告・レポート
2015年8月5日(水)
友ヶ島清掃
友ヶ島清掃

蒸し暑い一日でしたが、今朝から友ヶ島の清掃活動を行いました。午前11時、加太から友ヶ島行きの船に乗り、午後3時30分まで島内の清掃を行いました。

主に海岸沿いの地域を清掃したのですが、発泡スチロールやペットボトルの蓋、弁当の容器などが散乱していました。また観光客が捨てたと思われる新しいペットボトルが道路にあり、奥地の海岸にはペットボトルなどがたくさん漂着していました。限られた人数で清掃をしているため、どれだけ拾っても拾いきれない量がありました。私達が守るべき島の自然に対して、ペットボトルや弁当の空き箱を捨てる人がいることを残念に思います。持ち帰り資源ごみとして回収場所に捨ててくれるとリサイクルになるのですが、友ヶ島に捨てるときたないゴミになってしまいます。

友ヶ島清掃

ペットボトルも弁当箱もしゃべれるなら、「きたないゴミになりたくない」と言う筈です。飲み物が入っていたり、食べ物が入っていた先ほどまでは人に大切にされていたのに、捨てられてしまうと拾う人が火箸で掴むことになります。きたないものを扱う存在になっていることを悲しく思っていると思います。人の力で生産されたものは人がリサイクルさせるべきです。

海岸に流木や海草が腐敗していてもまだ許せる景観ですが、ペットボトルや空き缶、弁当箱などが散らかっていると許せない景観となります。人工物が海岸に散乱していることは不自然極まりなく、自然に反している景観になっています。

友ヶ島管理事務所の職員さんからは、夏の暑い中、ボランティアでゴミの回収をしている団体が多数来ていると伺いました。友ヶ島をきれいにしようと活動している人がいれば、反面、遊びに来て持ち込んだものを捨てていく人もいます。捨てなければきれいな環境を保てるのですが、捨てるから回収するにはその何倍も労力が必要となります。

友ヶ島清掃

黄色のポロシャツを着用し清掃をしていたので、私達の姿は観光客にも目立ったと思います。「暑い中、清掃しているね」や「ご苦労様」という言葉を掛けてくれましたが、そんな人はこの先、ゴミを捨てる行動は慎むことになると思います。

また台湾から和歌山市に来て私達の仲間の家にホームステイしている留学生も参加してくれました。台湾からの留学生が友ヶ島を清掃してくれているのですから、日本人はそのことを覚えて欲しいと思います。他国の人に恥ずかしいと思われるような行為はしたくありません。日本人は気高く誇りのある民族だと確信しています。ところがモラルが欠如しているような行為をしている日本人もいます。景勝地や観光地にゴミを捨てる日本人のことを恥だと思いますから、恥ずべき日本人がいなくなることを願っています。清掃活動を行うことで、「日本人よ、自分の心と行動に誇りを持とう」と思いました。

午後3時30分、帰りの船に乗り込み、清掃作業は終了しました。とても暑い日でしたが、一日を割いて活動したことを、暑くてしんどかったけれど、作業を終えると何故か爽快感があり、気持ち良くなりました。苦しいことをやり遂げることや、自慢できる行動をすると人は爽快感を感じることができるようです。

友ヶ島清掃

参加したメンバーで夕方から懇親会を行いましたが、皆さんとも「友ヶ島の清掃をやって良かった」、「充実した一日になりました」、「これからも社会参画できる活動をしたい」などの意見や感想を聞くことができました。社会に貢献できる活動をすることで自らの行動や生き方に誇りを持つことができますし、心で気持ち良さを感じることができます。

活動を終えるに当たり、出発前に部屋を涼しくしてくれて冷たいコーヒーを提供してくれた割烹料理の「いなさ」さん。帰った後、温泉風呂と部屋を提供してくれた「大阪屋 ひいなの湯」さんに、心から感謝しています。「大阪屋 ひいなの湯」さんには、懇親会でも心のこもった料理を提供してくれました。

疲れはなく、気持ち良さだけが残った友ヶ島の清掃ボランティアでした。

最後に、台湾からの留学生は、明日帰国です。和歌山市に滞在する最後の夜の食事を共にすることができました。楽しい思い出をたくさん持ち帰ってくれると思います。日本のこと、和歌山市のこと、そして私達のことを忘れないでいて欲しいと思います。21歳の大学生が社会人となり台湾の中核を担うようになる頃、「日本は素晴らしい国で、日本人は親切で尊敬できる人達です」と言ってもらえると確信しています。ご両親にとって大切なご令嬢をお預かりしたことから、そんな対応ができたと思っているからです。

明日は関西空港からの帰国となります。楽しい思い出だけを持って無事に帰国することを祈っています。