活動報告・レポート
2015年7月29日(水)
地方創生
和田川大橋

都市計画道路松島本渡線の和田川大橋の完成が近づいてきました。供用開始は平成27年7月31日の午後3時からとなります。事業着手は平成23年度からですから4年かけて完成させることになります。橋梁区間は342メートル、事業費は約70億円となっています。

和田川を越える橋の完成は地元の皆さんが待望していたものであり、渋滞緩和や和歌山南スマートインターチェンジに向かう都市計画道路としての役割を担うことになります。

この橋が供用を開始することによって、松島本渡線の残りの区間の完成が急がれるところですが、現段階での完成目途は平成27年8月末の予定で、紀の国わかやま国体開会式に間に合う計画となっています。

高速道路や都市計画道路の完成により、移動時間短縮や利便性の向上、渋滞緩和につながるので、計画道路の早期完成を目指しているところです。国体以降も都市計画道路の早期完成と構想段階にある幹線道路の計画道路への格上げを目指した活動を行いたいと考えています。

地域創生

地域創生に関して話を伺いました。和歌山県としては地方創生にどう取り組んでいくかが課題です。和歌山県長期人口ビジョンによると、2040年には約70万人、2060年には約50万人とまで人口が減少すると予測されています。そのうえ、65歳以上の人口が42パーセントに増加するとされています。高齢者1人を現役世代1人で支える人口形態になり、これでは県や市町村の財政が成り立ちません。

そこで高齢者1人を現役世代2人で支える人口形態を達成することを目指し、2060年に70万人を確保することを目標としています。和歌山県の人口は2015年の今日、約96万6千万人ですから、後ろ向きとなる目標となりますが、現実的に現状維持は難しいことから、現実に即した目標設定としています。中には右肩下がりの目標設定は消極的で夢がないという意見もあります。

しかし現実として、和歌山県の合計特殊出生率は2014年で1.55となっています。人口を維持するために必要な合計特殊出生率は2.07なので、その水準に高めることは困難な状況にあります。

ただ寄せられている尤もな意見ですから、極力減少させないようにしたいと考えるのは当然のことです。目標は2060年に70万人ですが、それで良いと考えるのではなくて、結果はそれ以上を目指したいと思っています。

長期人口ビジョンを目指すための対策として、次の五項目を設定しています。

  1. 安定した雇用を創出すること。
  2. 和歌山県への新しい人の流れを創造すること。
  3. 少子化を食い止めること。
  4. 安全と安心な暮らしを実現すること。
  5. 時代に合った地域をつくること。

以上のことを基本目標に掲げ、具体的方策を検討しているところです。地方創生の具体的な取り組みは、市町村と協議を行い、この中から更に具体化させる対策を絞り込み、平成28年度に予算化を図る方向に進めているところです。

和歌山県としての地方創生への挑戦が始まっています。

懇親会

先週、日頃からお世話になっているU社長からお誘いがありました。「29日の午後6時30分から時間を空けておいて下さい」という電話があり、手帳を確認したところ「社長、既に予定が入っています。日にちを変更してもらうことはできませんか」と答えると「どうしても29日でなければならないのです。少しでも来てもらえると嬉しいのですが」という話だったことから、「では同日の同時刻から先約がありますから、冒頭の20分程度だけお邪魔させてもらいます」と答えました。

そして迎えた今日。渾身会の冒頭にU社長が司会と挨拶をしてくれました。

「皆さんに無理を言って今日、集まってもらったことに感謝しています。どうしても今日でなければならなかったのです。実は明日は私の誕生日で70歳を迎えることになります。69歳ですから、60歳代の最後の日をどうしても友人と一緒に過ごしたいと思い、今日、集まってもらったわけです。社長として区切りとなるのが70歳だと思っていますから、60歳代の最後の日に気のおける親しい友人の皆さんと食事をしたかったのです」という挨拶をしてくれました。

参加者一同はこの挨拶に驚き拍手でお祝いしました。もし事前に自分の誕生日という理由を伝えていれば、「お祝いの品を用意してくれると思ったから、言わないでおきました」と社長が話してくれたように、気遣いをしてくれていたのです。

「来てくれるだけで嬉しいので何もいりません」と話してくれたように、友人たちとの懇親会は楽しい時間となりました。冒頭の20分だけという話は撤回して、1時間滞在いたしました。そのため次の会に遅れたことをお詫びして参加したのですが、理由を伝えると「素敵な話です」とみんなでお祝いの続きのような雰囲気となりました。