活動報告・レポート
2015年7月26日(日)
中古住宅
紀ノ川清掃

和歌山市内で紀ノ川の清掃活動を行いました。毎年、この時期に紀ノ川の清掃活動に参加しているもので、ゴミで汚れた河川敷をきれいにしました。毎回思うことですが、ゴミを投げ捨てる人が多いことの不思議さを感じます。空き缶やお菓子の袋をどうして河川に捨てるのか分かりません。持ち帰っても荷物になりませんし重くもありません。意識の問題に尽きると思いますし、家庭のしつけに問題があると思います。

ゴミを捨てる人があれば拾う人もいる。一見、捨てる人が得をして、拾う人が損をしているように見えますが、実際は逆だと思います。捨てる人は徳を捨てているのに対して、拾う人は徳を得ているのです。人生には徳が大事ですから、徳を得られる生き方をしたいものです。

それにしても暑い朝となりましたが、夏の到来を感じることができました。

夏祭り

海南市にある橘寮で開催された夏祭り参加しました。恒例の夏祭りは踊りと音楽で入居者や近隣の皆さんが一緒に楽しんでいました。運営のお手伝いのため参加しているのですが、皆さんの元気から私達も元気をいただいています。

夏祭り 夏祭り
インバウンド

外国人観光客が日本への旅行で望んでいるものは何かを、アンケートで取ったデータがあります。それによると一位が食事、二位が買い物、三位が観光となっています。アンケートは全国版ですから和歌山県を訪問している外国人観光客が同じかどうかは分かりませんが、興味深い結果となっています。

外国人向けの観光施策を打ち出していますが、観光は三位ですからそれを前面に出しても興味を引かないと思います。観光を快適にするためには外国語での観光案内板、通訳の配置、トイレやWiFiなどの環境、交通の利便性などの要素があり、どれも大事な取り組みとなりますが、それ以前に食事を充実させることが大事なことなのです。

外国人観光客に訴えるには、食のアピールを考えるべきで、その次にショッピングをしてもらう方法を検討することが大事になります。和歌山県に行くと食事が美味しいということを訴えること。そのためにはお店やお勧めの食の紹介などに取り組むことがすべきことです。

ショッピングの場合、免税店を増やすことを真っ先にすべきことです。電気製品や薬などを除く人気の商品は、お菓子、お酒、加工食品だそうです。その次に一次産品が続きますから、和歌山県の果実などがこの対象となってきます。免税店は外国人が5,000円以上の品物を買うと消費税の8パーセントが免税となるので、外国人の買い物客はお店において価格から消費税分を差し引いて支払うことになります。和歌山県が誇る果実を外国人に免税で買ってもらえるしくみを作ることも実施すべきこととなります。

ただJAは免税店の許可を取っていないと聞きました。果実を買ってもらうためにはJAの力を借りる必要がありますから、検討課題となっていることを説明してもらいました。

中古住宅

わが国では中古住宅は流通していません。世界的に見ると中古住宅が売買されるしくみがない珍しい国と言えるそうです。何故、中古住宅が売買されないかと言うと、中古住宅を評価するしくみがないからだと教えてもらいました。基本的なことですが、住宅は減価法を取っていることから20年経つと評価がゼロになってしまいます。どれだけ立派な住宅でも、どれだけ高価な住宅でも、20年が経過するとゼロになってしまうのです。20年が経過すると価値がゼロになってしまう住宅ですから流通させることはできないのです。価値がゼロの商品を買う人がいないのは確かな事実です。住宅のない土地、つまり更地であれば売買ができますが、それは住宅ではないからです。中古住宅を更地にすれば売買対象となりますが、中古住宅は流通の対象とならないところが問題なのです。

高度成長期に立てられた住宅が空き家となりつつあります。土地には変わらぬ資産価値があるからと思い無理をして買った住宅が、そのままでは価値がゼロとなり空き家になっているのです。高齢になったので、高齢者にとって利便性の高い駅前付近のマンションに引越しをしようと思い郊外に立てた住宅を処分して購入費用にしようとしても、資産価値ゼロの中古住宅は流通できないのです。

持ち家をしている団塊の世代の皆さんは、今になってこのことに気付くことになっています。高齢者にとって公共交通機関の少ない郊外の住宅は不便です。しかし中古住宅の市場がないため売れないのです。

中古住宅市場を確立させることが、これからの日本にとって大事なことになります。20年で資産価値がゼロなので取り壊す以外に方法がないというのはもったいない話ですし、社会的問題になっている空き家が増えるばかりです。

和歌山市の場合、中心市街地に空き家が増加していて、郊外に新しい住宅やマンションが建設されています。コンパクトシティを目指しながらも郊外にまちが膨らんでいるとい現状となっています。これは都市計画に問題があるのですが、それと同時に中古住宅の鑑定ができてないこと、中古住宅市場が確立されていないことも原因です。

高齢社会、空き家問題、都市の空洞化などの観点から、中古住宅の価値を設定できるしくみを作り中古住宅市場の確立と土地の流動化を促すことを県の政策として考えるべき時期になっていると思います。

平成26年に県議会定例会の一般質問で空き家の問題を取り上げました。更に空き家が増加傾向にあり、都市の拡大が進み、人口が減少している和歌山県としては、中古住宅の流動化は考えてみるべきテーマです。