第二阪和国道・京奈和自動車道・太平洋新国土軸建設促進議員連盟として、第二阪和国道、京奈和自動車道、太平洋新国土軸に関する要望を行いました。要望先は世耕内閣官房副長官を始めとする和歌山県選出の国会議員の方々です。最初に首相官邸において世耕内閣官房副長官に要望書を手交し、和歌山県の総意として早期建設と将来の県土の利益を確保するための建設機会を創出して欲しいことを伝えました。
和歌山県発展のための紀伊半島一周高速道路の完成は和歌山県民の長年の念願であり、ようやく完成に向けた道筋が見え始めているところです。何としても完成させるために県会議員として全力を傾注しているところです。この議員連盟が新しい役員体制となってから、今回が初めての要望活動となりました。これを契機として継続した要望活動を行う予定です。
国会議員からは「訪問してくれることは熱意の表れであり、このように議員連盟として訪問してくれることでその熱意は伝わってきます」や「和歌山県にとって高速道路は絶対に必要なインフラだと認識しています。完成に向けて手を緩めることはありません」などの意見をいただきました。
熱意は計ることはできませんが、訪問回数と人数などで計ることができます。熱意があるところに予算配分がされることも事実ですし、熱意の裏付けは県民の皆さんの強い願いです。皆さんからの信任を受けて議員として活動させてもらっています。皆さんの願いと期待をしっかりと感じていますから、建設委員会委員として、また第二阪和国道・京奈和自動車道・太平洋新国土軸建設促進議員連盟の役員として,継続した要望活動を行うことにしています。
今回のように政府に直接、要望を行うことで成果に結びつくものであると確信していますし、継続することで熱意を示したいと考えています。世の中は単発で物事が成就するほど甘くはありません。継続する力を持っている人が結果を出すことが出来る人です。これはビジネスでも勉強でも、政治でも同じだと思います。
「このように来てくれることは大臣にお願いするための力になりますし、継続してくれると強い力になります」という主旨の話もいただきました。
和歌山県を高速道路で一周できる道筋をつけるまで、この活動に取り組みたいと考えています。高速道路を利用する人を見込めないことや、これから人口が減少していく中で高速道路は必要ないという意見を聞くことがあります。しかし消極的姿勢では,県土発展やビジネスの機会を逃がすことになりますし、消極的思考では経済も人口も縮小するばかりです。実績に基づいた計算通りにならないのが現実です。建設すれば必ず地域に波及する効果があり、利用者やビジネスの機会は増加することになります。
道路がなくても生活は出来ますし、インターネットがなくても生活が出来ます。しかし利便性をなくした生活と利便性を享受できる生活を比較すると、後者の方が良いに決まっています。他府県の人が利便性を享受しているのに和歌山県がそれを将来にわたって享受できない事態は避けたいと考えています。
第二阪和国道と京奈和自動車道の完成は勿論のこと、この二つの道路をつなぐ太平洋新国土軸道路、そして紀淡連絡道路に至るまで、建設促進に向けた要望活動は継続したいと考えています。
今回の要望活動において、和歌山県は紀伊半島一周高速道路計画を昭和51年頃に開始したと伺いました。それ時から39年の年月が経過し、白浜町まで高速道路が開通しました。紀の国わかやま国体までにすさみ町まで延伸することになります。高速道路建設には長い時間を要することが分かります。当時の県会議員は、当時の建設省への要望活動に力を入れていたことも聞かせてもらいました。「県会議員の熱意が国を動かした」という話も聞かせてもらいました。当時の県会議員も国の幹部も、現在はその職にありませんが、先人の熱意と行動が現代の和歌山県の姿を形成しているのです。
先輩達が素晴らしい活動をしていたことを知り、現職である私達は30年先、50年先の県民の方のために、いま行動をしているという意識を持つことができました。
要望活動が意味のあることであり、継続することで成果につながることを意識できたので、和歌山県発展のひとつとして道路建設促進があることを意識した活動を続けたいと考えています。
中国人観光客が増加していることは感じていますが、実際にどれぐらい来ているのかを教えてもらいました。平成26年度は約400万人が日本を訪れているようです。平成26年度の外国人観光客は約1,800万人で、そのうち約400万人が中国からの観光客ですから、観光地や商店街などで中国人を見掛ける理由が分かります。
そして中国人観光客の購買金額ですが,平成26年度は約5,800億円という実績があります。平成27年度の見込みは約1兆円という見込みになっているから驚きです。一人平均20万円と言われる根拠が数字で示されています。
中国人観光客の買い物は無視できるものではなくなっていて、地域経済に大きな影響を与えるようになっています。この消費がなくなれば経済の冷え込みは大変なことになりますし、外国人観光客3000万人を目指しているのが国の政策ですから、今後ますます購買金額が増加することになります。しかも羽田空港と成田空港はこれ以上飛行便を増やすことは困難ですから、外国から関西に入る観光ルートが増えることは容易に推測できます。これから増加する外国人観光客を和歌山県に来てもらうことを私達が考えるべきことです。
観光ルートの策定、免税店の増加など買い物を促す環境を作り出すことなど、やるべきことはまだまだあります。観光分野の強化も和歌山県として大事な取り組みになります。