打ち合わせが続きました。再生可能エネルギーについて、東北の特産品を生産することによる復興支援について、わが国の医療と医療費削減について、地下水の浄化と活用について、公共事業におけるリースの活用についてなどを話し合いました。いずれも意味のある話し合いだったことから実現に向けた活動につなげたいと考えています。
指導力に関する研修会に参加しました。若い人をリードするために必要なことを学びました。講師は千葉県から来てくれた吉原稔貴さんで、本当に分かり易い話し方で伝えてくれたので学びになりました。参加して良かった研修会となりました。
リーダーとして真似をしてはいけないふたつのタイプがあります。
ひとつは無責任型です。このタイプは解説するまでもありません。
もうひとつが過干渉型です。これは1から10までの全てを知っておかないと不満に感じるタイプで、何でも報告を求めることや私の言うことを聞きなさいというタイプです。全てを知っておかないと怒るタイプでもあり、自分の意見が正しいと思っているので、何を言っても聞き入れてくれないタイプです。このタイプのリーダーの下にいると部下は育ちません。
無責任形と過干渉型のリーダーにならないように気をつけておきたいものです。
さて組織をリードしていくために必要なことがあります。ひとつは心の持ち方を変えること。リーダーが熱くならなければ組織は冷めてしまいます。組織は熱いから動くものであって冷めた組織は動きません。熱い組織か冷めた組織かを決定するのはリーダーの熱意によります。
もうひとつは、リーダーがメンターであることです。メンターは指示や命令ではなくて対話や助言による気付きを与え、自発的、自律的な発達を促すリーダーのことです。リーダーはメンターであるなら、導かれる人のことをメンティといいます。メンティがメンターから指導、支援、保護される関係をメンター制度と呼びます。またメンターチームとは、複数の立場のメンターによって、みんなで見守る体制のことをいいます。優れた組織にはメンターチームが存在しています。
リーダーはメンターであるべきですが、もうひとつ必要なことがあります。リーダーが何かを依頼された場合、自分で解決するタイプと人を紹介するタイプがあります。どちらが優れているとは言えませんが、人を紹介するタイプのリーダーは信頼のできる人です。それは紹介できる人を知っているということは人脈が広いということだからです。この案件であればあの人に依頼する。またこの案件であればその人に依頼するというように、課題に応じて解決できるであろう人を知っていることが人脈です。紹介してくれる人がたくさんいるリーダーは頼りになります。
ところが勘違いをする人がいます。課題があるのでリーダーに依頼して、人を紹介してもらった時の対応です。リーダーでない人は人を紹介してもらうことが重要なことだと分かっていません。紹介してくれた人が自分のために何でもしてくれると勘違いしてしまうことが多いのです。紹介された人が初対面、まして一緒に仕事をしたことのない人の依頼をしてくれるのは紹介者の信用があるからです。ですから何でもかんでも依頼して願いが成就することはありません。紹介してもらっただけでも感謝すべきことなのですが、紹介してくれただけで何もしてくれないと思うのは小人物の証拠です。紹介してもらうことがどれだけ重要なことかを分かっていないのです。
リーダーの経験のある人は、人脈を通じて紹介してもらう意味を知っていますから、紹介者も紹介してくれた人も大切にします。例えその課題が解決できなかったとしても、人脈を維持しておけば次回につながるからです。人を紹介してもらっただけで課題が解決できなかったと不満に思い依頼者の悪口を言う人がいますが、それは最低の人物のすべき行動です。自分ができないから依頼したのであって、依頼したからできなかったのは自分に実力がないことを知るべきです。
人を紹介できるリーダーは素晴らしい人物ですし、紹介してもらった人は紹介もらえることに感謝すべきです。
そしてリーダーに関してのワークショップを行いました。
この中で出された意見で多かったリーダーとして必要なものは以下の通りです。
親しみ易さ。明るいこと。元気があること。笑顔があること。相談し易い雰囲気があること。たくさんの知識を有していること。話を聴いてくれること。このようにリーダーとして必要ものは近くにいて安心感があり、親しみを感じる人、話がし易い人が支持されました。
リーダーとして失格なのは、話し掛け難い人。自分の意見を押し通す人。雰囲気が悪い人。話を聞いてくれない人などでした。
リーダーシップ論的な研修会はたくさんの学びと気付きがあり、これからに役立てられると感じています。