ワイキキに来たのだから真珠湾に行かなければと思い視察に出かけました。まずレンターカーを借りて、ホテルから真珠湾まで運転していくことにしました。左ハンドルの車、そして右側通行の道路を走るのは初めての体験でした。初めての体験は、いつもワクワクドキドキするものです。国際大会に参加したお蔭で初めての運転を楽しむことができました。左ハンドルの運転席に乗ることは難しいことではありませんが、右側車線を走行するのは慣れるまで感覚がおかしくなります。日本と同じ感覚で、つい左側を走りたくなるのです。
最も不思議に感じたのは左折する時です。左折は交差点を大回りに走り、当たり前のことですが、曲がってから右側車線に入ることになります。この感覚が慣れるまでおかしいのです。
つい左側車線に入ろうと思ってしまいます。それが左側走行の経験から来ている慣れなのです。慣れは悪いことではなく、上達するためにはむしろ持つべき感覚です。慣れているので、都度何も考えなくても当たり前のように左側走行をしています。運転手が「どちらの車線を走るのだろう」と思いながら運転をしていると危なくて仕方ありません。慣れがあるから、安心して道路を走ることができるのです。
安心できたのは、ハワイで車の運転はやりやすいことです。走る速度は市内道路で25マイルですから、初めての運転でも安心できます。またワイキキから真珠湾やノースシェアのハレイワまではフリーウェイが通っているので、とても走りやすいのです。広いところは片側四車線もあり道幅がとても広いのです。フリーウェイでも速度制限は55マイルですから、それほど飛ばす車はありません。
そしてハワイのドライバーのマナーとても良いのです。渋滞している幹線道路に侵入しようとする場合、車間距離を空けて入れてくれようとします。車線変更をしようと指示器を出せば、その車線を走っている車が速度を落としてくれて間に入れてくれるのです。とても親切な運転手が多く、快適に走ることができます。
流石は観光立国ハワイです。運転のマナーが良く、安全運転を心掛けているようです。運転し易い道路環境を作っているのは、人に親切にする国民性や観光政策が行き届いているように感じます。
ホテルや観光地、ショッピングモールでは、WiFiを使うことができます。世界中の観光地はWiFiを使える場所を増やそうとしています。観光地で必要な条件の一つにWiFiが整備されていることが、わが国を訪れる外国人に求められていることですが、ハワイのWiFi環境の整備に向けた取り組みは参考になります。
和歌山県でもようやくWiFiを使える場所を増やそうとする政策を打ち出しました。観光立国のハワイでは、もう何歩も先に進んでいます。ワイキキの通りではWiFiがつながりますし、WiFiの案内所や貸し出し所もあるほどです。日本では観光に関る民間企業がWiFiに投資をすべきものだという意識があります。
しかし地方自治体が観光行政を重点にしているのであれば、民間事業者の投資に頼るのではなくて、行政機関が投資しても良いと思います。民間事業者が収益をあげられるなら、WiFiぐらいは投資して欲しいと聞いています。観光事業者が収益をあげられる姿にするのが、行政機関の観光に携わっている人の仕事です。
さて本日の行程は、ダイヤモンドヘッドから真珠湾、そしてハレイワまで行くことになりました。ワイキキ中心にして、東へ、西へ、そして北へと運転を進めました。
自然を活かして観光施策を打ち出している観光立国ハワイで働く人達は、「誇り」を感じていることが分かりました。観光面でもハワイの取り組みは役立ちます。