活動報告・レポート
2015年6月18日(木)
一般質問二日日

平成27年6月県議会定例会二日目です。三期目で最初の一般質問として登壇させていただきました。昨夜から今朝にかけて、多くの皆さんから励ましをいただいたことに感謝しています。

繰り返しになりますが、一般質問で取り上げた項目は次の通りです。

  1. 南紀熊野体験博で根付いた地域振興をどう活かすのかについて
    (1)南紀熊野体験博でのノウハウ等をこれからの地域振興にどうつなげ、継承していくのか
    (2)和歌山県地域興しのエースとしての熊野古道を活かした取り組みについて
  2. 大川小学校のひまわりを活用した防災意識向上の取り組みについて
    (1)津波による犠牲者ゼロを目指すための対策について
    (2)命の大切さを考える教育の一環としての取り組みについて
    (3)「東日本大震災復興支援」という冠称における国体での取り組みについて
  3. ペットとの共生を目指す和歌山県について
    (1)ペットと共生できる社会づくりに向けた取り組みについて
  4. エネルギー関連施策の充実について
    (1)政府要望に至った背景と国のエネルギー政策に関する意見について

この中でひとつ解説をします。

1999年に開催された南紀熊野体験博が作り上げた地域振興のモデルは、和歌山県として全国に誇れる自信と誇りになったと思っています。ここで言う地域振興とは、地方が育み守ってきた歴史と文化、伝統を、ここで暮らす私達が価値のあるものだと再認識し、地域を守っていくことを目指すことに対して行政が支援するしくみだと考えています。

この実績に基づいたノウハウの継承、当時の関係者が持った自信と誇りを、これからの地域振興にどうつなげていくのか、そして継承していくのかが県政の課題だと考えています。

南紀熊野体験博が発した時代のメッセージは全国の皆さんに受け入れられたと思っています。その結果、2000年の流行語大賞に博覧会のテーマであった「癒し」という言葉が選ばれたことが証明してくれました。その時の流行語大賞のひとつには松坂大輔投手の「リベンジ」がありました。

若き球界のエースだった松坂投手が今でも現役でいることは、何故か嬉しく感じます。同じ時代に流行語を生み出せるような活動を行った同志のような気持ちがあります。博覧会を終えて15年が経過した現在もプロの世界において現役で投げ続けていることは信じられない思いがあります。その不屈の精神を見習って博覧会の精神を地域振興にも活かすことが彼に負けないことだと思います。

流行語になった松坂大輔投手と南紀熊野体験博の精神が、単に流行語の範囲にとどまらないで、共に21世紀をリードする役割を果たせたら幸せなことです。

そんな思いで懐かしい南紀熊野体験博のことを一般質問で取り上げました。21世紀は心の時代と言われながら、まだその域に達していないのが現代社会です。精神が安らいで豊かで幸せな人生を過ごせることを目指すことを、癒しと蘇りの地である和歌山県から発信し続けることができたら、県としてその役割を果たしていると言えます。

そんな折、垣平さんからメッセージが届けられました。「驚きました。よく内容を理解してくれ、いい質問になっていました」という内容です。このテーマを一般質問として取り上げたのは、南紀熊野体験博覧で培った地域振興への私達の挑戦を風化させないためです。

博覧会後も地域振興の取り組みは続いていますが、過去にオープンエリア形という未知の博覧会に挑戦した歴史があり、その精神を継承していくことが行政として、とても大切なことだと感じたからです。垣平さんがこの時期に冊子「熊野 癒しから蘇りへ」を発刊したのは、そんな想いがあったからだと思います。それならその想いを伝えることが博覧会実行委員会に関った一人としてやるべきことだと考えました。

「県庁きっての理論派」と言われていた元事務局長からの言葉は、「あの頃よりも成長できたかな」と思える嬉しいメッセージでした。