活動報告・レポート
2015年5月30日(土)
友ヶ島
考古学

大学で考古学を専攻し、実際に遺跡調査の経験があるTさんと話し合う機会をいただきました。考古学は関心のある分野ですが、今まで直接考古学を学んだ人と会ったことがなかったので興味深く話を聞かせてもらいました。

一見、考古学は派手な仕事に思いますが、実際は地味で根気の伴う仕事です。遺跡調査と言っても地層によって時代が異なりますから、この地層は鎌倉時代、この地層は弥生時代、この地層は縄文時代、旧石器時代など地層が重なり合っています。つまり1,000平米の場所の遺跡調査をするのに層が重なっているので、3倍も4倍も下に掘って調査をするので、実際は3,000平米や4,000平米もの広さになるようです。実に体力と根気が必要な仕事だと言えます。

また成果に関しても世紀の大発見と言われるような遺跡に当たることは極めて少なくて、大半が記録に留めておく程度の調査結果になるようです。和歌山県は本気で調査を進めると遺跡の宝庫の県になるようですが、平野部はまちが形成されていることからこれから調査を進めることは不可能なので、この場所で古人が生活をして歴史を築いていたと思うとロマンを感じることができます。和歌山県は歴史においても魅力的な地域だと思います。

やがて平成の時代も歴史の中に閉じ込められる時が来ます。1000年後の日本、平成の時代の和歌山県も発掘される時が訪れるのでしょうか。その時、未来の人達は私達の今の時代をどう思うのか興味が沸いてきます。今を思っているよりも進化していた時代と調査結果としてまとめられるのか、他の結論が導かれるのか、後の時代の評価を私達が現代進行形で創り出しているのです。時代を創っている一員だと思うと責任とやりがいを感じることができます。

午前の一時を、考古学の世界に浸るという静かな時を刻んでくれました。

まちづくり

和歌山市のまちづくりに関して先輩方と議論を交わしました。道路行政、都市開発に伴う農地の取り扱い方、和歌山市駅再開発などをテーマに取り上げました。

和歌山市駅建て替えは賛成するものの、都市再生の一歩を踏み出したに過ぎないことは共通の認識です。駅の再生はこの地域を中心市街地の大切な場所であることを発信するもので、建て替えるだけで人は集まりませんし賑わいは取り戻すことはできません。駅の建て替えと同時に、交流と居住の空間を作り出す必要があります。過去の教訓から単に通過点の駅にしてしまってはいけません。南海和歌山市駅は難波に向かう発着駅であり終着駅ですから、交流拠点と情報発信拠点になるべき場所です。地元の産品を含めた物産販売ゾーン、飲食ゾーンと共に和歌山市観光や和歌山市の情報を発信する機能も必要となります。

加えて市民図書館を駅に移設することから賑わいを創出できる図書館機能を付加すべきです。都心にあるような飲食可能な読書スペースや、カフェと共に勉強できる静かなスペースの設置。駅を利用する人などが立ち寄れる図書の販売や医療モールも併設するなどすれば賑わいは創出可能です。

ターミナル駅周辺は居住地としても優れていますから、駅を上に伸ばしてのホテルやマンションの建設、現在の市民図書館の場所へのマンション建設なども検討課題となります。

ハード面の整備だけに終わっては賑わい創出も居住空間の設置もあり得ません。賑わいと居住空間を創出するためのソフト機能を付加して再開発と言えるのです。

そんなまちづくりに関する議論を交わしました。議論に参加してくれた皆さんに感謝しています。

AIEL総会

NPO法人AIELの総会を開催しました。主に子どもや教師への外国語教育の機会を提供することを目的とした活動をしているNPOですが、道徳教育の機会も提供する活動も行っています。

私からは和歌山県の小学生への外国語教育に目立った変化は感じられないことから、平成28年度に向けて実践できる機会を作り出したいことを話しました。現政権は小学校時代からの外国語教育の必要性を語っていますが、その実践方法も予算も新規に配分されていません。和歌山県でも外国語教育に関しては新しい取り組みができていないと思いますし、今のやり方で成果が出ていないとすれば方法を考えるべきです。

しかも和歌山県では英語教師や生徒が英検を受験することを検討していますから、そうであれば単に受験するだけではなくて受験に向けた勉強や授業の見直しを図るべきです。そんな変革期のお手伝いをAIELはノウハウとツールを持っているので活用できるようにすることを目指したいと挨拶させてもらいました。

平成27年の取り組みは勿論のこと、平成28年に向かって動きだそうとしています。

友ヶ島

松浦光次郎さんが発刊している『紀淡海峡に浮かぶ「友ヶ島」』の第1刷が完売し、第2刷の発刊をすることを受けて記念パーティを開催しました。この友ヶ島の解説本の第1刷は完売したことからも本の精度と友ヶ島への注目度がうかがい知れます。和歌山市の観光にとっても嬉しいことであり、著者である松浦さんの活動は素晴らしいものがあると思っています。

記念パーティの冒頭、挨拶の機会をいただきました。

松浦さん、『紀淡海峡に浮かぶ「友ヶ島」』の第2刷刊行が決定したこと、おめでとうございます。またお集まりいただいた皆さんに深く感謝申し上げます。

松浦さんのこの著書は友ヶ島観光に欠かせない案内本として和歌山市を始めとする皆さんに購入していただき完売しました。僕も昨年はこの本を持って友ヶ島に渡りウォークをしてきました。松浦さんにも同行していただき案内してもらったことから本の活用と現地の歴史などが良く分かりました。今年も8月に友ヶ島に出掛けますが、その時はこの本を持って行く予定です。松浦さんには、自身の知識と経験を伝えてくれる本を出版してもらっていることに感謝しています。

さてこのパーティの打ち合わせを松浦さんとしている時に、松浦さんから「僕の周囲にはツイている人がたくさんいるので、皆さんからツキをもらっています」と聞かせてもらったことがあります。ツイている人とは行動をしている人が持っているものであり、周囲にはたくさん活動している人がいます。

友ヶ島

今回の司会をしてくれている古井さんもその一人で、ホテル業界や大学関係者からも「よく頑張っていると」評判を聞いています。僕にとっても嬉しいことです。そして本日参加してくれている田中さんの奥様であるmiyaさんは今年の10月、ソロコンサートを行うための準備を進めています。仲間の一人が頑張っていますから、私たちのグループも応援したいと思うので、仲間の皆さんも秋のコンサートに参加して応援して欲しいと思っています。そして朝本さんのイラストが和歌山バスの観光地のバス停を始めとしたバス停のデザインとして採用されています。これも朝本さんの活動が認められたものだと嬉しく思っています。まだまだ紹介したい活動がありますが、このように頑張って活動している人が多いことも、このメンバーの特長です。活動していることによってツキを持っている私達ですから、これからも活動をしている仲間を応援していきたいと考えています。

松浦さんは、第2版の後も和歌山市の観光に関する本の出版計画などがあると伺っています。これからの松浦さんの活躍を期待して、そして今日の出版記念パーティを皆さんで楽しみたいと思っています。ありがとうございます。