南海和歌山市駅の建て替えに関する発表がされています。和歌山市駅周辺の再開発を促進することになり、中心市街地活性化への期待感がある計画です。計画概要についての問い合わせを多数いただいていますが、提供されている資料によると次のような計画になっています。
新しい南海和歌山市駅は(鉄骨一部2階建て、延べ床面積約830平方メートル)を現在の駅ビル裏に整備します。オフィス棟として(鉄骨7階建て、延べ床面積約6千平方メートル)を市駅ビル隣の駐車場に新築します。駅施設は改札を2階から1階に移してバリアフリー化する計画で、オフィス棟はテナントとして貸し出すことにしています。
この2つの施設は第1期工事として平成27年5月中に着工し、平成29年春に開業を予定しています。その後は第2期工事として、現在の市駅ビルを撤去し、跡地に市民図書館や商業施設などを建てることにしています。
現在の和歌山市民図書館は市駅の近くにありますが、老朽化のため耐震工事が必要となります。その場合は耐震工事で約9カ月閉館することになり市民の皆さんの要望に応えられないことや図書館内が狭くなることから移転することにしています。平成29年度に着工し、平成30年度に完成する予定です。
市民図書館は鉄骨4階建て、延べ床面積約6千平方メートルの規模です。1階に駐車場(約30台)、中2階に自転車置き場(約800台)を設置します。街中を周遊してもらうことを促進するため郷土ゆかりの作家の資料コーナーや観光案内所を設置することや、自転車の貸し出しも検討しているところです。
なお現在の市民図書館の跡地は耐震化を施した上で、生涯学習施設として利用することを検討しています。
総事業費は第1期工事が約40億円の支出を伴い、第2期工事のうち図書館建設費が約29億円と見込んでいます。
まちに動きがあるは楽しいことですし将来への期待があります。まちは動かなければ生きてきませんから、引き続き、和歌山市の中心市街地内の再開発に向けた取り組みを促進したいと考えています。
南海和歌山市駅の活性化に向けた計画発表の前に、地元の方と歩いてまちの姿を確認してきました。空き店舗、空き家が多くて活用されていないこと。看板などが古くて現状と一致していないことなどが確認できました。人通りが少なくて低迷しているという空気がこの周辺を支配しています。
この空気からの脱却を目指して再開発が進展するような取り組みをしたいと考えています。勿論、中心市街地の再開発ですからJR和歌山駅も含めた計画が進展するように活動をすることにしています。
最近のビジネス事情として18ヶ月で過去と現在が入れ替わっているようです。現技術を市場に投入した場合、製品の寿命は18ヶ月ですから1年半後まで製品として活用されますが、その時期になると違う製品に市場を取って代わられるということです。
つまりしがみついていると市場価値を失うことになるので、開発した技術があれば、自分で握っていないで手放す勇気を持つことが大事だということです。ここで言う手放すことは、新しい技術を製品化し市場に投入し販売できる体制を整えることが可能なチームを組み、そこに委ねることを言います。
よくあるのが、開発者や特許権者が宝物のように持っていることです。誰にも任さないで自分だけが利益を得ようとする姿勢の人に数多く会ったことがあります。それからの技術が市場に投入されて社会の役に立っていることを実際に見たことはありません。恐らく、特許を取得したまま製品化されずに埋もれてしまっていると思います。その間に新しい技術が開発されて製品化されているのです。
開発者がチームを組織することなく自分で抱えてしまったことから、折角の特許が社会に出ることなく埋もれてしまうのです。どんなこともチームで仕事をしなければ成果も利益も生み出すことはできません。個人で開発から製品化、営業活動と市場開発などをできることはありせん。
現代社会においては新しい技術を活かせるのは18ヶ月が限界線です。社会にお役に立つためにチームで仕事をしたいものです。