活動報告・レポート
2015年5月16日(土)
葵会総会
葵会総会

午前11時から午後3時まで、案内をいただいていた葵会総会に出席いたしました。今回で54回目を数える葵会の総会は、総勢約150人の会員を始めとする皆さんが参加した賑やかな総会となりました。

冒頭葵会会長から、統一地方選を勝ち抜いたことへの激励の挨拶をいただきました。総会と交流会において会員の皆さんからお祝いと励ましいのメッセージにも感謝しています。

総会の冒頭、挨拶の機会をいただきましたがその主旨は次の通りです。

こんにちは。54回目を迎える葵会のご盛会、おめでとうございます。今年も皆さんとお会いできることを嬉しく思っています。そして統一地方選挙では皆様からの力強いご支援をいただき当選を果すことができましたこと、心からお礼申し上げます。ありがとうございます。

早速、県議会三期目に送り出していただき活動を開始しています。5月14日から臨時議会が始まり来週19日まで続きますが、ここでは議長、副議長の決定や委員会構成、関西広域連合議員などを決めることにしています。

本格的には6月10日から26日までの期間が定例会となる予定ですから、三期目も最初から登壇して当局と議論を交わしたいと思っているところです。

また皆さんからいただく意見や課題への対応など、和歌山県だけではなくオール関西に関る案件もありますから、和歌山県議会に加えて関西広域連合の場で意見を述べる機会を得るような活動機会を求めていきたいと考えています。

これからの4年間は、私達の前に立ちはだかる課題を克服するための期間だと考えています。正しい行いはやがて正当に評価してもらえると思いますから、これまでの活動を継続させていきたいと考えています。引き続いて皆さんからのご支援をお願い申し上げ、お礼とお祝いの挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。

以上のような挨拶を行い、その後の交流会で会員の皆さんと懇親を深めさせていただきました。馴染みのお顔、懐かしいお顔に出会い元気をいただきました。こうして交流させてもらうと、人は人との出会いによって育てられ、今があることに気付きます。大勢の人に仕事を教えてもらい、言動を支持していただき、励ましの言葉をいただいて成長できているのです。

人生は積み重ねてきたことを土台にして出来ています。一つの部位が欠けても、今と同じ活動が出来ているものではないと思います。全ての過去の出来事があって現在があります。出会う人や仕事の環境が少し違うだけで違った未来になると思います。僕が生きてきて体験してきた過去があるから現在がある。今からあるのはこれまで出会った人の支えがあったから、そう思います。

そして現在、出会っている人や現在の出来事が未来を決めていると思うのです。今日の葵会での出会いや再会が、明日に影響を与えるものだと思います。今日の日を大切にしたいと思った今年の葵会総会となりました。

皆さんからのお祝いの言葉、温かい励ましの言葉に心から感謝しています。

慶風高校10周年
慶風高校10周年

和歌山私立慶風高校が設立されて10周年を迎えました。10周年を祝してお祝いの会が開催されたので出席いたしました。会場のアバローム紀の国は満員で、この高校が皆さんに支持されていることが分かります。冒頭、校長先生から、ゴルフで生徒の中谷さんが高校日本一になり、テニスでは和歌山県内の強豪校になっていること、そこに硬式野球部が甲子園出場を目指していることを伝えてくれたように、心身の健全な育成を狙ってクラブ活動を強化しています。高校生が一流のレベルに到達するような指導を行っていることは素晴らしいことです。

慶風高校10周年

このお祝いの席で、宮城県石巻市立大川小学校からいただいたひまわりの種を贈呈させていただきました。贈呈先は田原慶風高校校長、下和歌山県副知事、尾花和歌山市長、そして寺本紀美野町長の四者です。

大川小学校のひまわりの種を私達は平成24年にいただき、和歌山県内の三箇所で二年間育ててきました。慶風高校、海南市立中野上小学校、白浜町立市鹿野小学校の三校で、このひまわりを育ててきました。平成27年に植えると、和歌山県内で命をつないだ三代目のひまわりとなります。

このひまわりの種は、東日本大震災で失われた子ども達のかけがえのない命が宿っていると思い、これまで大切に育ててきました。和歌山県は東北の大震災、そして命が尊いことを決して忘れない県であることを証明するために大切に育ててきました。

そして今年迎える紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会では、東北から和歌山県に来てくれる選手団、応援団の皆さんに、和歌山県は東北との絆を大切にしていることを、このひまわりを咲かせてお迎えすることで示したいと考えています。そして全国から集まる選手団、国体関係者に対しても東北から発信された命のメッセージを伝えたいと考えています。

そして大川小学校からいただいたひまわりをこれからも大切に育てることで、和歌山県は命を尊び、いつまでも大切に守ろうとする県であることを全国に示したいと思います。そのためにも平成27年9月から和歌山県で開催する紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会の開会式会場にこのひまわりを植えて、全国の選手団、応援団をお迎えしたいと考えています。和歌山県、和歌山市の協力を得て、命の大切さを伝える大輪のひまわりで皆さんを迎えるような取り組みにしたいと考えています。

そんな願いを込めて、ひまわりを育ててきた私達から、本日、慶風高校、和歌山県、和歌山市、そして紀美野町に贈呈させていただきました。

参考までに、大川小学校のひまわりに関する記事を紹介します。

「大川小の母が植えたヒマワリ 亡き子の笑顔、高台に咲く」(日本経済新聞、平成24年8月16日)

東日本大震災の津波で児童74人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市の大川小学校。昨年3月11日に津波から逃れるため学校が児童らを誘導しようとした高台で、我が子を亡くした母たちが植えた400本のヒマワリが大きな花を咲かせた。「今年もまた、帰ってきてくれたね」。太陽を向いて元気に咲く黄色い花は、もう会えない我が子の笑顔と重なる。

「あんなに小さかったのに、私の背をとうに超えちゃった」。6年生の長女、理沙さんと3年生の長男、昌明君を失った福田みゆきさん(45)は、毎日のように水やりに通い、いとおしそうにヒマワリの成長を見つめる。

葉が茶色くなれば病気ではないかと薬を探し回り、雑草取りも欠かさない。「我が子同然の、かわいい子たちなんです」

この場所でヒマワリが咲くのは今年で2年目。「あの日、みんなが目指した場所が花畑になったら天国の子どもたちも、どんなにかうれしいだろう」と、母親数人が震災後間もない昨年春に、苗を植えたのが始まりだった。

いまだ行方が分からない児童の捜索に通う親も加わり、ヒマワリを植えた高台は次第に、子どもを亡くした親たちが集い、互いに励まし、心の内を語り合う場となった。

その様子を見た作家の葉方丹さんと松成真理子さんの呼び掛けで今月、絵本「ひまわりのおか」(岩崎書店)が出版された。絵本には在りし日の子どもの似顔絵とともに、母8人の我が子への思いがつづられている。

福田さんは今年、校舎から数百メートル離れた荒れ地の一角にもヒマワリの苗を一つ植えた。震災から48日目、捜し続けた昌明君の遺体が見つかった特別な場所だ。

茎の丈は既に120センチを超え、昌明君の身長に迫りつつある。

「やせっぽちの小さなヒマワリだけど、お日さまの方を向いて、しっかり立っている。昌明はママが大好きだったから、花が咲いたら抱っこしてあげるよ」

息子の笑顔のような大輪の花に会えるのを心待ちにしている。

「海南の小学生が被災地で育ったひまわりの種を取り出す作業に臨む」(和歌山放送、平成24年9月16日)

東日本大震災で子どもを亡くした宮城県石巻市の母親が育てたひまわりの種で、さらに花を咲かせた海南市の児童らが、きょう(16日)、咲かせたひまわりから種を取り出して選別する作業に臨みました。

これは、東日本大震災の津波被害で児童74人が亡くなった宮城県石巻市立大川小学校の母親が、自分たちの子供を思いながら育てたひまわりから取れた種を、海南市立中野上小学校の児童らが譲り受け、授業の一環として、この夏に育てたものです。

きょう午後2時ごろから乾燥させたひまわりから種を取り出す作業が行われ、小学1、2年生の児童およそ50人が、力を込めて乾燥したひまわりを割って、種を取り出していました。

児童らは「いい種と悪い種を見分けるのが難しかったです。種は友達やおじいちゃん、おばあちゃんに渡したいです」などと話していました。

中野上小学校の藤田直子(ふじた・なおこ)校長は「この辺りの児童は津波に対する危機感が薄いところですが、日本にも津波被害で苦しんでいる同い年くらいの子たちがいることを伝えたいです。体験を通じて、つながりがあることを体感してもらいたいです」と話していました。

きょう取り出したひまわりの種は海南市内の全ての小学校に配布される予定ということです。

「被災児童の生きた証咲く」(ニュース和歌山、平成25年8月14日)

東日本大震災の津波で多くの児童を失った宮城県の石巻市立大川小学校。亡くなった児童たちを心に留めようと遺族や保護者らが同小近くに植えたひまわりの種が和歌山に渡り、この夏花開いた。和歌山市のNPO青少年国際福祉教育協会が同小から種を譲り受けた。同協会は咲いた花から取れる種を和歌山でも広めていく考えで、「被災者の痛みを忘れないようにしたい」と話している。

大川小学校では津波で児童106人のうち、70人が犠牲になり、4人が行方不明となった。犠牲になった児童の遺族と学校関係者が昨年、「子どもたちのことを忘れないように」と学校近くにひまわりの苗を植え、子どもたちの生きた証として育てている。

この種は、心を込めて育ててくれる所以外には譲っていなかったが、現地のボランティアを通じて信頼を得た同協会理事の片桐章浩さんが譲り受け、和歌山へ。紀美野町田の慶風高校、和歌山市の同校和歌山サポートセンター、同市立雑賀小に種を植え、いずれも7月末から8月上旬に花開いた。

今後は新たに得られる種を主に和歌山の学校などに広げていく。片桐さんは「大川小のひまわりは現地で絵本になり、子どもを亡くした保護者らの願いがこもっている。和歌山でもひまわりを通じ子どもたちの命をつないでゆければ」と望む。また、同協会理事長の坂口全彦(まさひこ)さんは「子どもたちを忘れないためのひまわりを通じ、震災のことを胸に留めてゆきたい」と話している。