活動報告・レポート
2015年5月9日(土)
企業立地
空きスペース

「和歌山市は中核市なのにその駅前の一等地に空きスペースが多く、そのスペースがパーキングになっている不思議な都市だと思います」という指摘がありました。この方は東京から転勤してきた方で、これまで全国の都市を見てきています。和歌山市には駐車場が多いという指摘は当たっていると思います。確かにJR和歌山駅も南海和歌山市駅周辺にパーキングが目立っています。これはかつて商店や事務所、商業ビルなどでしたが、建物を解体し空きスペースになっていた場所を駐車場にしているものです。

駐車場にしている理由は簡単で、収益物件にしても事務所に入居する事業者がいないことにあります。駅前の一等地であっても借りる人がいないことから収益物件として扱うよりも駐車場にする方が収益が得られるからです。

駅付近に駐車場ができることは市民としては重宝するのですが、都市として考えると魅力的だとは言えません。空きスペースが駐車場に変わっていくということは、他に活用できない場所だと言うことになります。東京や大阪は勿論のこと、都市圏ではJRや私鉄の駅前は収益を産み出す場所ですから空きスペースはありませんし、空きスペースを駐車場として活用する例は少ないと思います。

その土地の持ち主や投資家はそこに投資を行い収益を上げることを狙っています。駅前にテナントビルが立て並ぶ光景が当たり前ですが、和歌山市の場合はそれらの都市と比較して駐車場が多く目立っているということです。

和歌山市の駅前が収益を上げ難い場所となっている点が都市としての魅力を失わせています。投資を呼び込めない土地は収益を上げられる場所としての活用が図れませんから、街が動きません。そのため収益を上げられる土地に変貌を遂げさせることが和歌山市の中心市街地に求めたいところです。

空き家ならぬ空き事務所が増加し、その空きスペースが駐車場にならないように、投資家が収益を見込める土地だと思えるような場所に仕上げていくことが和歌山県としての行政課題です。

和歌山市の二つの駅前に投資を呼び込める場所にすることを目指したいと考えています。

企業立地

「和歌山市に製造業の工場が少ないことが問題だと思います。先日、福井県に行ってきましたが、工場が立地していますし道路が整備されていることに驚きました」とお会いした経営者が話してくれました。和歌山市に経済力と活力を持たせるためには製造業の工場立地が必要です。企業立地を最優先課題として考えていますが、そのためにも企業に働き掛けています。

現在も製造業や物流拠点を誘致するために交渉を続けていますが、地方自治体が考えている現在の条件では企業が立地を決断してくれるまでに時間がかかります。工業用地の売買単価、賃貸価格が進出を検討している企業が考えている予算よりも高いことが多く、また業種によっては駄目だとか、企業が求める条件にNOの回答をする場合が多いように感じています。これでは企業立地は進みません。

工業用地の単価を下げることや工業用水を地元自治体が負担することを始め、優遇税制や補助金の支出要件の緩和など課題があると思います。思っているほど企業立地が進まないのは原因があるからです。他府県の誘致の制度と比較して考え直す必要性を感じています。現在、企業立地が上手く進展しているのであれば制度の見直しは必要ありませんが、そうでなければ制度の見直しは必要です。

企業誘致活動をする中で必要なことが見えてきます。企業進出をしてもらうことで雇用も経済効果も見込めますから、まずは企業に和歌山県内に進出してもらえるようにしなやかに対応するしくみにしたいものです。「これは駄目」、「再度検討します」では企業は来てくれません。

お祝い会
お祝い会

応援してくれた事業所の皆さんがお祝いの会を開催してくれました。会社の会長、社長を始めとする皆さんが「これからの和歌山県を支えて下さい」という言葉と共にお祝いしてくれました。会のオープニングで紀の国わかやま国体のテーマソングに合わせてきいちゃんダンスを踊って盛り上げてくれました。

その後、懇親会とダンスと歌の時間に移り、参加してくれた皆さんが会場いっぱいに届く声に合わせて踊ってくれました。今回の結果を大変喜んでくれて会場は幸せに包まれました。

そして後半は応援ソングとして「愛は勝つ」など、選挙投票日を思い出させてくれる歌も歌ってくれました。皆さんの元気と思いに感謝しています。

その他
  • 宮城県石巻市立大川小学校からいただいたひまわりの種を、紀の国わかやま国体に合わせて蒔くことを確認しました。子ども達の生命が宿る大切なひまわりを、私達は和歌山市内で二年間育ててきました。国体開催に合わせて和歌山県として被災された県の選手、応援団など皆さんを、生命のひまわりの種から育った大輪のひまわりでお迎えしたいと考えています。
  • お祝い会 ナームの会でお坊さんから講話を聞かせてもらいました。この会で聞かせてもらう講話からはいつも学びがあります。