活動報告・レポート
2015年4月26日(日)
全国レベル
全国レベル

お世話になっている自動車関係の事務所を訪問しました。オーナーと懇談する時間をいただきました。「今日の朝礼で従業員に話をしたことがあります」と話をしてくれました。

オーナーの話によると、平成26年度の決算では対前年比10パーセント売り上げが低下したそうです。平成26年の1月から3月までは売り上げが伸び、売上目標を達成できたのですが、同年4月から7月までの自動車の販売が極端に落ち込み、一年間を通じて前年度と同程度の実績まで回復することができなかったのです。4月から販売実績が落ち込んだ理由は消費税です。5パーセントから8パーセントに消費税が増税させたことから1月から3月までの販売実績が伸びたのですが、4月の実績は1月の5分の1程度に低下したそうです。

売り上げを上げるために手段を講じましたが7月までは低調で、8月から少しだけ上向いたようです。年度で10パーセントの売り上げが減少したことから経費削減に努め、その結果、利益は5パーセントの減少で食い止めています。

そんな年度実績を伝えた後、朝礼の中で、「皆さんは今の給料のままで良いのですが。このままであれば売り上げは回復しません。利益を確保できなければ給料はあがりません。ですから皆さんはプロになって下さい。全国の技術基準からすると、私達はまだプロの仕事をしているとは言えません。しかし考えてみるとプロの水準に達していない段階で、これだけの売り上げがあるのですから、全員が全国レベルのプロになれば、もっと売り上げが増えることになります。私達がプロの仕事をすれば、お客さんにその違いが分かるからです。私達の仕事はまだまだ発展途上にあります。発展していく中でやりがいを高め、売り上げを増やすことで給料を上げていきたいと思います」という挨拶があったそうです。

プロへと続く道は高くて険しいものがあります。身内の中でプロ意識を持って仕事をしていても、全国と比較すると甘いところが発見できます。この会社では、全国チェーン店と技術提携を行うことで、全国の技術基準のマニュアルを得て本部から指導を受けることができています。それぞれがプロ意志と技術を持って仕事をしていたと思っていたのですが、そのマニュアルに則って技術レベルを図ると、5段階の評価の中で0という評価になっている人もいたようです。

尤も全国的にも5という評価を得ている技術者は少なくて、0というレベルの技術者もたくさんいますから、0と言っても技術レベルは高い人はいます。ただ品質管理やお客さんの立場に立った気配りなどプロとしての意識が低いのは地方における特徴です。

この会社では全国レベルのプロ目指して0から5への挑戦が始まっています。オーナーとの会話の中から挑戦する勇気をいただきました。現状に満足するのではなくて、お客さんにも分かるようなプロの仕事をすること。それが和歌山県のレベルを超えた全国レベルの仕事です。

議員の仕事でも全国レベルの仕事を目指すことで、同じように見えるものがあると思います。それを発見すれば自分のレベルを高める活動を行うこと。そんな活動を展開していきたいと考えています。

街宣カーの訴え

「議会議員の選挙における街宣カーの訴えを聞いて思うことがあります。周囲の皆さんと話をしたところ、同じ感想を持っていたので伝えます」と連絡を受けました。

それは訴えている内容のレベルが低いというものです。例えば「皆さん、お助けて下さい」だとか「みなさんの力が頼りです」という言い方です。議員の候補者ですから、「これをやりたいから力を貸して下さい」だとか「一緒に和歌山市を変えましょう」と訴えることが本筋で、「何故、有権者が候補者を助けなければならないのか。助けて欲しいのは私達だと思っています」という指摘です。候補者であるなら有権者の心に届くメッセージを訴えて欲しいという意見です。単に「助けて下さい」、「皆さんに頼らせて下さい」では、候補者の力を感じないというものです。

「片桐さんの街宣カーはそんな訴えをしていなかったと思いますが、他山の石として気をつけて欲しい」と伝えてくれました。意見を言ってくれるのは聞く姿勢を持っていると思ってくれているからです。有り難く受け止めさせていただきます。