活動報告・レポート
2015年3月25日(水)
議会報告会
議会報告会

午前中は議会報告会を行いました。Nさんが集めてくれた勉強会で県政報告をさせてもらいました。経済に関心のある皆さんが集まってくれたことから、和歌山県経済に関する取り組みを話させてもらいました。

前段はエネルギー産業と電機産業の現状と課題について所感を述べました。国全体の経済情勢に続いて、和歌山県としての経済対策を説明しました。和歌山県は99.9パーセントが中小企業のため経済対策は中小企業の支援です。金融機関と連携した貸付金利の低減を図っていることや市場開拓を行っています。中小企業の設備投資や運転資金を供給するために金融機関の協力が必要ですから、予算を組み支援体制を整えています。問題は中小企業支援のための当初予算に対して、予算執行されているのは10分の1程度になっていることです。つまり年度始めに県内企業を支援するために必要な予算枠を確保しているにも関わらず、金融機関からの貸出しができていないことになっています。

企業の信用調査なのか企業が参入している市場での事業計画の見通しが甘いのか分かりませんが、いずれにしても貸出量が少ないことが県内経済を低迷させている原因となっています。恐らく両方に原因があると思いますので、事業計画の策定の支援と市場開拓の支援の両方が必要と考えています。

市場開拓の面では、和歌山県はフロリダ州と経済交流の協定を結んでいます。平成27年度が協定締結から20周年を迎えることになりますが、それまで協定は締結しているものの実効性がありませんでした。そこで両者でオレンジパートナーズ協定を締結し、実効性のある経済交流を実施しているところです。主に農産品の輸出入が中心となっていますが、和歌山県産の果実がフロリダ州に持ち込まれることが可能となっています。

またインドの経済都市ムンバイとの経済交流の締結も行っていることから、発展が期待できるムンバイへの和歌山県からの企業進出の後押しを県として実施しているところです。

このように外国への販路開拓を和歌山県が行うことで中小企業支援につなげています。

要約すると以上のような話をさせてもらいました。

質問1.伏虎中学校の跡地の活用計画はあるのですか。

伏虎中学校は和歌山市城北小学校のある場所に移転する計画で、移転した後は小学校にから中学校までの小中一貫教育が実現することになります。その伏虎中学校を移転させた跡地に市民会館、イメージでいうと音楽堂のような施設を設置する計画があります。面積からすると現在の市民会館と同規模のホールの設置は難しいので、県民文化会館の大ホールと小ホールの収容人数の中間となるような音楽堂になる計画が有力です。

合わせて南海和歌山市駅ビルの建替に伴う市民図書館の移転も含めての再開発計画があり、市民会館と市民図書館跡地利用も含めて再開発の可能性を探っています。

質問2.和歌山市内のアルバイトやパートの時間給が低いため人材が大阪に流れているのではないですか。

和歌山市内にできたイオンのアルバイトやパートの時給が和歌山市内の時給と比較して高くなっていることから、和歌山市内の人材がイオンに集まりました。その結果、市内の事業所では人材が集まり難くなっています。サービス業や福祉事業などの和歌山市内の時給は大阪府と比較して低いため、和歌山市内で教育を受けた人材が大阪に出ている現状があります。給与を上げるためには企業の売り上げを高めること、そのためには市場を拡大することが必要となります。県としてはこのところに対策を打つことが求められていると思います。

訪問活動

Kさんに同行してもらって訪問活動を行いました。Kさんの信頼は厚く、どの場所を訪ねても「Kさんが応援する人だったら間違いないです。応援するから」、「Kさんが信頼できると紹介する人だから信頼しています」という声をいただきました。

Kさんからは「私のできる恩返しはこれ位です。もっとできたら良いのですが、私の紹介するところは大丈夫ですから」と話とてくれました。

途中、どうしても立ち寄って欲しいと依頼のあったYさんの自宅を訪問することもでき、ツキのある訪問をすることができました。

ミニ集会

午後からもOさんがミニ集会の機会を作ってくれました。内容は和歌山市内の活性化と市民が楽しんでいる音楽活動への支援について説明したものです。

質問1.路線バスを充実して欲しい。

高齢社会に入っている和歌山市では公共交通の重要性は高まっています。ただ路線バスは民間事業者が事業として行っているものなので、行政からの意見は最小限にしたいところです。しかし高齢化に伴いやがて車の運転ができなくなりますから、公共交通は大事にすべきです。路線バスの充実と貴志川線の存続は不可欠で、和歌山県、和歌山市、紀の川市で連携していく予定です。

質問2.貴志川線について。

平成27年度末で現行制度に基づく貴志川線の支援対策は満了します。しかし年間2千万円の赤字ですから、支援措置をしなければ存続できなくなります。現在、和歌山県と和歌山市、事業者を交えて協議会を結成し、対応方針を話し合っているところです。貴志川線の存続は必要だと認識しています。

交流会

午後6時30分から議会報告を兼ねた交流会を行いました。参加してくれた皆さんに深く感謝しています。会場は満員で皆さんとの大切な交流機会となりました。参加してくれた全ての皆さんと直接話し合うことができ、今後につながる活動ができたことを嬉しく思っています。皆さんとの出会いを力に変えていきます。