活動報告・レポート
2015年3月16日(月)
ミニ集会
訪問活動

本日はKさんとOさんに同行してもらって訪問活動を行いました。一緒に訪問することで皆さんからの熱意が伝わってきますし、時間を割いてもらっての応援に感謝しています。訪問させてもらった皆さんが事前に今日の訪問の話を聞いてくれていたので心強く感じました。皆さんとのご縁をいただいた今日という一日に感謝しています。

Nさんは事前に配布していた議会レポートを読んでくれていました。その感想と議員として大切なことを話してくれました。「道路の問題はどの議員も自分がやったと言っていますよ。本当に実行してくれた議員はそんなことを言わないものです。 片桐さんの議会レポートを読んで竈山神社の清掃の話がとても感動しました。そこには票獲得のための下心が感じられないからです。全てと言ってよいほど議員は票を獲得するための報告書を発行しています。そんな薄っぺらな報告書を読んでも何の感動もありません。片桐さんの報告書にはそんな下心はありませんから信頼できる人だと思っています。

今日会って、そのことを感じることができました。議会レポートを読んで、どんな議員さんだろうかと思っていましたが、描いていたイメージ通りの議員さんだったので安心しました。これからの県政に必要な人だと感じています」と話してくれました。嬉しい言葉をいただいたことに感謝しています。

Kさんは「片桐さんは良い評判があります。議員として珍しいタイプだと思っていますから、みんなと会って話をすれば良いと思います。自分で実行していない議員が、『これは私がやった』など言っている姿を見ると『何を言っているの。あなたは何もしていないでしょうと思います』。でも片桐さんは実行しているのだから訴えたら良いと思います」という意見を聞かせてくれました。

ミニ集会

美容室のMさんが開催してくれたミニ集会で県政の話をさせてもらいました。主催してくれたMさんと、集まってくれた約20人の皆さんに感謝しています。皆さんがとても熱心に聞いてくれる姿勢だったので話のテンポも良くなり、ここで話ができて良かったと思うミニ集会となりました。話の内容は次の通りです。

「議員の立場」

地方議会議員の立場は、県民、市民の皆さんと同じ立場に立っています。間違い易いのは議員とは権力者であり、何か偉い人のように思っている人が多いことです。国政は議院内閣制を取っていますから議員が内閣を組閣しているため行政のトップという権力を有しています。しかし地方議会は首長と議員はそれぞれの選挙で選ばれますから行政の長は県の場合は知事となります。そのため知事が行政の長としての権限を持っています。

しかし議員は行政の長ではなく、行政機関から提案される予算案や条例案などの議案の審査と行うこと、チェック機能としての役割が求められています。そのため予算執行権や行政職員さんを動かせる権限はありません。議員の立場は権力者側にあるのではなくて、県民である私達と同じ立場に立っています。権力者に対して意見を述べる、歯止めを掛ける、そして県の仕事の中に私達の思いを訴えていくことがその立場となります。

議員は権限を持っている長ではなくて、県民である私達の代表という立場を取っていますから、権力と対峙する立場にあると思って下さい。権力があるわけでもなく偉いこともありません。私達の代表者として私達の思いや考えを権力者側に訴えていくことが役割です。今日は向かい合って話をしていますが、本当は皆さんと同じ方向を向いて知事や当局に対して皆さんと一緒に意見を述べる立場にあります。ですから話をしやすいことや、話を聞いてくれることが議員に求められていることだと思います。

権力者を作るのではなくて、私達の代表を送り出すという感覚を持って欲しいと思います。そうすると、どんな資質を有している人を選ぶべきか分かると思います。

また私は無所属として活動をしています。現在のわが国は政党政治となっていますから、政党に所属して活動することで多数という力を発揮することができます。国の内閣は行政、議会は立法を司ることになりますから、私達の意見を聞くことと同じように、国益と国民の安全を守ることが大きな役割となりますから、時には有権者の意思を超えた政治的判断をしなければならない時があります。数の力を求めるために政党政治が必要となります。

ところが地方では県民の皆さんの意思に基づいた行政運営をすることが、地方自治として最も大事なことになります。そのため国の方向性を決めるような役割はなく政党に所属する必要性もありません。むしろ県民党としての立場を持っている方が議員としての役割を果し易いと思います。

地方において与党の意思と県民の皆さんの意思が異なる場合、無所属であれば迷うことなく県民の皆さんの立場を取ることができます。政党に所属している場合は政党の意思が優先されますから、県民の意思と相反することも起こりえます。

無所属で活動することは政党からの支援を受けられませんから厳しいのですが、皆さんと同じ立場を取るために県民党で活動をしています。

「県としての政策」

建設委員会に所属をして道路行政と都市の再生に取り組んできました。紀の国わかやま国体を目指して道路網を整備していますから、着実に成果が現れてきたと考えています。

問題は紀の国わかやま国体終了後、つまり平成28年度以降の道路政策を失速させないことにあります。これからの4年間の道路関連予算をどのように確保していくのか。県土発展のために継続した道路行政が必要となりますから、着手している計画道路や都市計画道路のこれからの道筋をつけるためにも、皆さんからの支持が必要となります。

また和歌山県は高齢社会に突入していますから介護施設の充実、公共交通の存続と利便性の確保が課題となっています。和歌山県の介護施設を健全に運営していくためには適切な介護保険報酬率の維持が必要です。平成26年には財務省案として介護保険報酬率の引き下げが提案されましたが、和歌山県議会としてこれに反対する意思表示を行いました。地方都市の介護施設の健全経営のために介護保険報酬率を引き下げることはできません。

和歌山県にとってこれからも介護施設を充実させることは必要なことですし、製造業の少ない和歌山県において福祉業界は若い人たちにとって有力な就労機会となっています。若い人達の大切な就職機会となっていますから、介護施設の縮小や職員さんの賃金の引き下げはやってはならないことです。

幸い介護保険報酬率の引き下げ幅は縮小される見込みですが、これも和歌山県議会として国に反対の意思表示をしたことも要因になっていると考えています。和歌山県だけの意見で国を動かすことはできませんが、多くの府県が議会としての意思表示をすることで国を動かすことにつながったと考えています。

公共交通に関しては既存の鉄道は欠かせないものであり、現在の線路を存続して和歌山県の公共交通としての役割を維持していくことが課題です。できるなら維持よりも利便性を向上させる方向に持っていきたいと考えています。貴志川線と加太線をつなげることも方法であるように、地方都市にとっての公共交通の役割は大きなものがあると思いますから高齢社会に対応した取り組みを継続したいと考えています。

以上のような説明を皆さんに行い理解をしていただいたと感じています。とても有益なミニ集会になったことに感謝しています。