活動報告・レポート
2015年3月7日(土)
太田城
朝の電話

朝一番に「おはようございます」と元気の良い連絡をいただきました。「特別な用事はないけれど元気に活動をしているかと思って連絡しました」と気遣いをいただきました。今日も元気に活動をしているので安心して下さい。朝の電話に感謝しています。

心の政治

訪問した先で心の話を聞かせてもらいました。政治と宗教は分離することは憲法で決まっていることです。宗教が政治を利用することはいけませんから政教分離は当然のことです。政治家は法律や条令を作って法の精神に基づいて政治を行いますが、そこには心が宿っていなければ人は幸せになりません。心の問題は宗教ではなく政治に心を込めることにおいて必要だという見解を示してくれました。

法律に沿っていれば全て良いというものではありません。法律に基づいていたとしても解釈の中には人間らしい心は必要ですし、心が伴わないで役人が法律の順守だけ押し切るようなことをすると人は政治を信頼しません。心のある政治が人々の信頼を得て社会が元気になれるのです。

法律は国家や社会の秩序の維持のため必要であり、人間らしい心は明るくて人が幸せになれる社会を築くために必要なものです。社会には秩序と心が必要ですから、政治家は心のある取り組みをすべきなのです。

ある程度話をした後でKさんは「私の思いを伝えたため引き止める時間が長くなりました」と話してくれましたが、人生の先輩から話を聞かせてもらえることは有り難いことです。「気に入らない人や言っても聞いてくれないと感じる人には私の思いを伝えるような話をしません」と笑顔で話してくれました。自分の思いを伝えてくれることは有り難いことなのです。それは誰に対しても言ってくれるものではないからです。

そして政治のヒントになる話を聞かせてくれました。ソニー損保が新商品としてドライブレコーダーを取り付けた車を対象に、時々、ソニー損保の人がレコーダーで安全運転度をチェックし、安全意識が高い車の所有者に対しては5パーセントの割引をする商品を発売するそうです。

人口減少の時代にあって損保業界は大変で、市場が増えないことから、他社からの保険の乗り換えを図る以外にお客さんを増やす手段はありません。保険商品自体に大きな差はありませんから商品で優位性を保つことはできないのです。それなら少しのアイデアを出して、それをサービスとして付加することで優位性を持たせようとする取り組みです。

地方自治体の政策にも参考になります。中央集権の時代、地方都市が既存の政策で他都市より秀でることは難しいことですが、地方創生が謳われていることから地方自治体が国に対して地域創生のアイデアを提言すれば実現させることができます。

例えば公立小学校の教育レベルを日本一にするという政策を掲げることで、若い世帯の流入も考えられますから人口を増やすことができる可能性があります。他都市で実施していないことを実施することで差異化を図れるのです。地方都市は横並びの政策で人口を増やすことはできません。創意工夫によって少しの違いを見せること。それが時間の経過と共に都市としての魅力を付けていくことになります。

ナームの会
ナームの会

ナームの会に参加しました。前段、今日の会の参加者が集まって激励の会を開催してくれました。「片桐さんが県政にいることが和歌山県のために必要なことです。私達の力を結集して送り出しましょう。和歌山県に恥をかかすような政治家がいますが、そんな人を選ぶ人がいけないと思います。人物を見て私達が自信を持てる政治家を送り出しましょう。和歌山県のために私達の力を集めて下さい」と会長から話をいただきました。

有り難い励ましに感謝しながらナームの会の会場に移動しました。

講話は阿弥陀寺の則岡智道住職が担当してくれました。冒頭、自分の守っていることとして履物を揃えることを話してくれました。このことは父親が子どもだった則岡住職に教えたことで、今もその教えを守り続けているそうです。

履物を揃えることは心を揃えることで、心を整えることで履物を揃えるようになると話してくれました。履物を脱ぐ時に揃えておくと心は乱れないし、誰かの履物が乱れていれば黙って揃えてあげて下さい。そうすれば世界中の人の心が揃います。という話を伝えてくれました。自分の履物を揃えること、乱れている誰かの履物を揃えることは心の問題です。周囲の人の心が整えられると心の乱れから生じる争いはなくなります。争いのない世界の実現のためには心を整えられる人が必要なのです。

履物を揃える人は心を正しく保っている人ですから、その人の心が清らかなのかどうか判断材料になります。

太田城
太田城

紀伊太田城の歴史について講義を受けました。かつて和歌山市太田にあった太田城ですが現存されていません。跡形がないため幻の城になっていますが、豊臣秀吉に滅ぼされるまでは和歌山市太田にありました。平成27年は太田城士430年の年を迎えることから430年祭法要式を執り行うため、太田城を知るための講演会か開催されたものです。主催は太田城史跡顕彰保存会で、太田城の歴史を楽しく分かりやすく説明してくれました。地元に住んでいても太田城のことを詳しく知りませんでした。

平成27年は豊臣秀吉の太田城の水攻めから430年が経過することになりました。ここに太田城があったということ。その歴史を知って次の世代に伝えてもらうことを念頭において講義を聞かせてもらいました。

太田城の研究は故太田孝さんが手掛けていましたが、平成26年に帰らぬ人となりました。その太田孝さんの意思を引き継いで研究しているのが藤田美明さんです。元々医学博士で太田城の研究者ではなかったのですが、太田孝さんの生前に「次は藤田君ですから」と指名を受け、意思を引き継ぐ覚悟を持って活動に取り組んでいます。

最近は地元の歴史を伝える人が少なくなっているように感じます。太田城もこのままでは歴史の中に埋没してしまうので。後の世代に伝えるという行為が大切だと感じています。

太田城に関して、地元の皆さんの熱意と研究に感心しています。特に430年祭を楽しみしていた太田孝さんの意思を引き継いで、太田城に関する研究の成果発表と和歌山市の歴史のひとつとして、観光に訪れてくれた皆さんにPRすることを考えています。

太田城の観光施策は宮地区にとって前進させるべき大きな課題であり、観光行政と連携を図りたいと考えている施策のひとつです。今回の式典を契機として太田城に関わる取り組みを進めたいと考えています。