活動報告・レポート
2015年3月1日(日)
事務所開き
事務所開き

小雨が降る中でしたが、午前10時から事務所開きを執り行いました。日曜日の午前、しかも雨天にも関わらず、約600人の皆さんが事務所開きに駆けつけてくれたこと、心から感謝しています。本当に嬉しい出来事をプレゼントしてくれた皆さんに感謝しています。

午前8時過ぎにスタッフの皆さんが集合してくれて、受付、駐車場担当などに配置してくれて、それぞれの持ち場を守ってくれました。雨天でしたから服装の上に雨具を着衣し、その上からスタッフジャンパーを羽織って現場に赴いてくれました。事務所開きの受付時間は午前9時30分からで終了が10時30分頃だったので、現場配置から事務所開き終了までの約2時間、雨の中懸命に支援してくれました。受付、駐車場、音響、司会者など全てのスタッフの皆さんの頑張りが力に変わっています。こんな素晴らしい事務所開きをプレゼントしてくれた皆さんに感謝しています。

事務所開き

事務所開きでの挨拶は次の通りです。

事務所開き

おはようございます。日曜日の朝、そして雨が降る中、これだけ多くの皆さんにご出席していただき事務所開きが出来ますこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。今日、事務所開きができるようにと支えていただいているスタッフの皆さん、音響を担当してくれている皆さん、来賓の皆さん、参加してくれている皆さん、「今日仕事でいけないけれど応援しているから」とメッセージを伝えてくれた皆さん、そして事務所用の建物を貸してくれている皆さん、ご近所の皆さんに感謝しています。そして聞こえないと思いますが、会場から離れた場所にいて雨の中、駐車場係を担当してくれているスタッフの皆さんに深く感謝しています。皆さんの支えが会って今日があるということを嬉しく思っています。

さて「和歌山県はどうなっているんだ」というお声を聞くことがあります。そのため「県政、県議会は何をしているのか」という声もあります。皆さんの期待は「明日、何か変えてくれるのだろうか」、「私の意見は何時実現してくれるのだろうか」というものですが、どれだけ大切な私達の意見であっても、明日、和歌山県の方向性を変えることはできません。今日の期待を明日、実現させることはできないのです。「変えることができないのであれば誰が議員をしても同じでしょう」という人がいます。しかしそんなことはありません。県を変えるためには時間を要するのです。今の議論が明日ではなく10年後、それ以上後に実現させるために議論を交わし、私達の思いや願いを議会に持ち込み、そして実行していく基礎を固めていくのです。今日の議論、期待は10年後、20年後に実現させることが県政であり議会の持つ役割なのです。身近な和歌山県の課題で具体的に二つの事例を紹介します。

ひとつは平成16年頃の話です。当時の市役所幹部職員と和歌山市東部の発展について議論を交わしました。「和歌山市東部の開発が遅れているのは高速道路があるのに、乗り口と降り口がないからです。この地域にインターチャンジかできれば物流の拠点となりますから開発の可能性が出てきます。これまで議員で誰も南インターチェンジの提言をしていませんから片桐さんの政策に取り入れてはどうですか」という話になりました。当時は和歌山市の東部地域に南インターチェンジができるとは誰も思っていませんでしたし、取り上げる議員もいませんでした。

しかし今日、平成30年度に和歌山南スマートインターチェンジが完成することになっています。このインターチェンジの完成を疑う人はいませんし、和歌山市東部地域の期待は高まっています。

構想を話し合ってから実に15年後に、この話し合ったことが実現する運びになりました。県政とは長期的視点で地域づくりを考えますから、今日の議論が明日実現するのではなくて、将来実現させるために期待を持って議論を交わすのです。

もう一つの事例です。貴志川線の存続に関する政策です。今から10年前の当時、南海電鉄貴志川線は廃線の危機を迎えていました。赤字体質を脱却できず南海電鉄は貴志川線の廃線を検討していたのです。沿線地域の人にとって貴志川線は大切なものかどうか、必要なのかどうか、議論が交わされました。沿線地域の皆さんの意見は存続という結論に達しました。

当時、市役所の企画部と話し合いを行い、貴志川線存続の形を議論したのです。貴志川線を存続させる方法として複数の考え方が出てきました。現在、存続しているのは上下分離方式と呼ばれる方法ですが、当時上下分離方式で地方鉄道を存続させることは簡単なことではありませんでした。何故なら線路と運営を切り離し、線路を含めた鉄道インフラの資産を和歌山県が負担し、運営で発生する赤字補填を和歌山市と紀の川市で負担することになるからです。しかも確実に事業運営をしてくれて将来的に経営をしてくれる事業者の存在が不可欠だったからです。

上下分離して確かな経営者が見つかるかどうか不透明な時期でしたが、沿線の皆さんの要望と期待に応えようと決断したのです。そこで岡山県の鉄道会社にも出向き、また岡山の鉄道事業者から責任者の人にも和歌山市に来てもらい話し合いを進めました。現在の事業者である和歌山電鐵が和歌山市に本社を設立してくれたのはその後のことです。

その後、和歌山電鐵はイチゴ電車、おもちゃ電車、たま駅長と続く戦略を講じてくれて地域にとって必要不可欠な存在になっています。そして行政からの補助期間である10年が経過しようとしています。平成27年度で貴志川線への補助は切れてしまいます。平成28年度以降、どうするのか現在検討を行っているところです。補助する場合の期間、補助金額の上限など皆さんが納得できる方法を検討していくことになります。

貴志川線廃線の問題から10年が経過しました。10年前に議論を交わし、結論を導き、そして政策実行をしたことで10年間、地方鉄道を存続させることができたのです。そして今、次の10年間に向かうための議論を交わしています。現在の議論と私達の期待が、今から10年先の和歌山市のあり方を決定することになるのです。

私達は明日を変えるための議論をしているのではありません。将来の都市形成のあり方を議論し政策決定を行い、将来のまちの姿を私達の理想に変えるために今、議論しているのです。大きな観点からのまちのあり方を私達が議論し、それが実現するまでに10年以上の期間が必要となることがあります。県政が停滞しているのではなくて県政は常に動いているのです。見える姿になるまで仕上げるための議論と企画力、実行力が必要となるのです。

皆さんには将来の和歌山県を託すことができる議員を選んで欲しいのです。皆さんの意見を聞かせていただき県政の場に持ち込むこと、それを実現させるための行動を起こせる議員を県議会に送り出して欲しいのです。次の4年間を託す議員を皆さんの意思で選ぶことが大切な時期が今なのです。

今に不満を持ち批判することは誰でもできます。そんなことに価値はありません。不満があるなら、「この点が不満なのでこうしたい」と提言することが第一歩です。それよりも大切なことは「この点が不満なのでこうしたいと思います。こうするために私はこういった行動をするので協力して下さい」という行動が難しく、その言葉に価値があるのです。

この行動するという、私達にとって一番難しいところを一緒にさせてもらうのが議員だと思います。皆さんには、どうか一緒に行動することができる議員を選んで欲しいのです。

今を大切にして将来の姿を描き実現させること。そんな和歌山県を築くため皆さんと一緒に行動したいと考えていますので、皆さんからのご支援をいただきますようにお願いをして、本日お越しいただいたことのお礼と決意とさせていただきます。ありがとうございます。

皆さんには壇上から以上の挨拶をさせてもらいました。思いを共感してくれるなら幸せです。皆さんからいただいている励ましの言葉は、確実に行動する力に変わっています。ご支持いただいている皆さんには本当に感謝しています。

絵手紙展
絵手紙展

和歌山市内で開催されている絵手紙展に行ってきました。毎年開催されている絵手紙展ですが毎年のように感心させられます。絵心と言葉の力を感じさせてくれるからです。作者は絵と言葉を絵手紙に託していますから、それを読み取るのが楽しいのです。絵が同じテーマであっても、作品によって異なる言葉が記されています。人の生き方や思いによって好きな言葉が違ってくるのは当然ですから、その人の個性を感じ取れることが楽しいのです。今回も皆さんの作品からメッセージを受け取りました。

絵手紙展

過去があり、現在があり、未来がある。そんな言葉もありましたが、現在だけが過去と未来をつなげているのです。ですから現在が一番大切な時間であることは間違いありません。絵手紙は生き方を示唆させてくれます。