活動報告・レポート
2015年2月13日(金)
県議会開会
県議会開会

平成27年2月県議会定例会が開会しました。この県議会定例会は今日開会して3月6日閉会となります。早いもので県議会議員二期目の最後の定例会となります。二期8年が過ぎようとしていますが、年月の過ぎる早さに驚くばかりです。8年前よりも県政が前進していると思っていますが、少しでもお役に立てているなら嬉しいことです。

紀の国わかやま国体に向けた取り組みと道路行政は大きく進展しています。防災対策も8年前と比較すると大きく前進していると考えています。和歌山市中心市街地の再生に関してもようやく明るい兆しが見えてきました。県政は簡単には動きませんが、少しずつでも前進させられていると思っています。

平成27年度の当初予算は増額で紀の国わかやま国体を成功させることと、国体に関連した事業を遂行することが命題となっています。和歌山県政が目指していた紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会の総合優勝と県勢の発展の集大成の年が平成27年度ですから、大切な年度となります。大切な年の県政に関れていることを嬉しく思っています。

早速、この議会に提案された建設委員会に関する議案の説明をいただき、建設委員会の場で議論することにしています。

県内の景気

議会終了後は皆さんのところを訪問させていただきました。皆さんとの意見交換が県政へとつながりますから、直接対話は大切な機会だと捉えています。

経営者のTさんからは、数年後の和歌山県経済について話を聞かせてもらいました。和歌山県は中小企業の比率が99.9パーセントとなっています。原材料を輸入して加工し大企業に納入する製造業が多いため、株高や円安の恩恵を受けていません。T社長の周辺で、会社で株式を保有して利益を得ていると答えている経営者はないに等しいようです。

また1ドル80円から120円まで円安が進展していることは50パーセントも円の価値が下落していることであり、原材料を輸入して加工している企業にとっては50パーセントも利益が吹っ飛んでいることを意味しています。同じような仕事、製造をしているのに収益が半分も消えているのです。同じ仕事をしているのに利益が半減していることで経営は悪化の一途を辿っていることを懸念しています。また光熱費や原材費が高くなっていることで経費も押し上げられ、価格転換を実施できない会社の利益はここでも圧迫されています。

最近になってトヨタ自動車は取引企業に対して納品する製品に対する今までのような値下げを求めないという方針を示しました。しかし多くの基幹産業の実態は分かりませんが、取引企業の値上げを容認している会社は少ないと思います。和歌山県内の企業の場合、値上げを容認してもらったという声は聞こえてきません。

Tさんの会社では燃料費で1リットル10円の値上げがあると、会社の車両で年間1,600万円のコスト増につながっています。燃料費が安い時と比較して30円程度の値上がりがありますから、これだけで年間4,800万円のコスト増となっています。円安で利益の半分がなくなり、光熱費増でコスト負担が増え、燃料費でも相当の経費が増加しているのです。和歌山県内の会社はどこも同じような実態だと思うので、これでは数年後に存続していられるかどうか分からないという見解を示してくれました。

幸いTさんの会社では燃料費の部分を価格に転換できていることから利益確保はできていますが、もし価格に転換できていなければ経営は厳しい状況に追い込まれていたと話してくれました。

Tさんの会社の関連した和歌山市内の景気を聞かせてもらったところ、平成25年度から平成26年度の夏までは売り上げは現状維持だったようですが、平成26年の夏以降は売り上げが減少し続けていると話してくれました。平成26年度夏までも売り上げが増加しているのではなくて平行線を保っていたのですが、夏以降は平行線ではなく落ち込んでいて上昇の兆しがないということです。消費税増税が消費に影響を与えていることが原因ではないかと予測しています。

現在の量的緩和の経済政策の転換を含めて、経済政策を見直しする必要があると語ってくれました。

お茶くみの会

午後6時30分からはお茶くみの会に参加しました。一風変わったこの名称の由来は、会社ではお茶くみは雑用のように言われることがありますが、お茶くみはさりげない心配りとおもてなしの心を示しています。お客さんに対して感謝されるようなお茶くみができれば、どんな仕事もできるようになるという意味があります。そしてお茶くみは主に新入社員の仕事ですが、新人当時の気持ちを忘れないようにと、会の名称が命名されたものです。なるほどと思う名前です。

今日は新しく誕生した木村和歌山市副市長のお祝いの意味も込めて開催しました。楽しい会合に参加できたことに感謝しています。