活動報告・レポート
2015年1月26日(月)
人口問題
人口問題

寒くて雨の降る一日でしたが議会報告の活動を続けています。

エネルギー業界の経営者は「自由化で競争は厳しくなっていますが、和歌山県の地元企業として競争に負けないように活動を行っています」と話してくれました。地元企業であり地元がお客さんの企業にとって市場が縮小することは守りでは生き残れないことを意味しています。地元企業にとって県政の課題は人口減少に歯止めをかけることだと話してくれました。

和歌山県は人口が減少傾向にあり、将来を展望しても更に減少すると予測できますから、現在の市場は更に縮小することになります。既存の市場を守るだけでは将来先細りとなるので、県外進出も含めて戦略を練っているようです。既に和歌山県外の自治体からも、「わが県への企業立地を検討して欲しい」と企業誘致のお誘いが来ていることを聞きました。

その県への進出の条件を聞くと「工業団地の土地代は数年間無償提供する」など、投資資本の軽減を図れる提案となっています。そこから「和歌山県の高い土地では来てくれないと思うよ」と、企業誘致活動に関して大胆な取り組みの必要性を話してくれました。

短期間で人口減少に歯止めをかける方法は、企業誘致による費用拡大が最善の策となります。生産人口を増やさない限りは将来の人口は増える見込みは立ちません。若い人に和歌山県内で働いてもらって家庭を築いてもらうこと。それが将来展望の開けた対策となります。勿論、安心して暮らせる環境と安心して子どもを育てられる環境の確保は言うまでありませんが、まずは若い人たちが経済的自立を図れる環境を整えることが前提です。

エネルギー産業は現在でも競争が激化しているのですが、電力とガスの自由化以降は更に拍車がかかると予想されています。和歌山県としてエネルギー産業との関わり方は、将来の人口問題にも大きく影響を与えることになります。半島の特性から基幹産業や製造業に進出してもらうことはハードルが高いので、エネルギー産業が核になるような取り組みも検討したいところです。

朝一番からエネルギー事業の経営者と意見交換を図ることが出来ました。参考までに、この経営者と会おうとすれば、午前5時30分から10時までの間でなければ時間を確保できないのです。始業時間後は業界の役員として、また取引先との交渉などで外出するためです。予定を確保するのに「5時30分だったら空いているよ」と話してくれたのですが、もう少し遅い時間で約束をして面談しました。

訪問活動
  • 和歌山内の事業所の理事長を訪問しました。懇談のテーマは再生可能エネルギーの導入、地球環境問題への対応、植栽事業などが主なものでした。これらの課題に挑戦できるのは「片桐さんです」として、共に活動することを話し合いました。
    防災の拠点としての事務所への太陽光発電の導入、地球環境問題研修会の開催、現地実習などの取り組みを始めることにしました。理事長の理解をいただき職員の皆さんと共に事業を開始できる機会を楽しみにしています。
  • 福祉関係の事業所を訪問したところ、経営に携わっている皆さん全員が歓迎してくれました。4年前は19才だった経営者の子どもが、今では事務取り扱いの責任者として仕事をしていたのです。話し方や姿勢に接すると、将来は立派な跡継ぎになれると感じました。
    以前、この事業所を訪問した時、議会報告レポートを読んだ感想を聞かせてくれたことがあります。それは、「日本人の品格、高貴さを文章に書いてくれる県議会議員は今までいませんでした。それを見事に描いてくれたのが片桐さんです。私達は日本人としての誇りを忘れてはならないと思います」と話してくれたことを、今でも覚えています。
    そんな話も交えながら、地域の環境保全と開発計画について、都市計画道路の見通しや和歌山市内で開催される国体競技について、開会式が行われる紀三井寺競技場周辺の交通対策などに関する意見交換を行いました。
    雨天にも関わらず訪問した際に対応してくれた皆さんに感謝しています。